Ninja250Rで四国ツーリングに行ってきました(3日目)

<Ninja250Rで行く長距離ツーリング5>

10/11(月)


本日のルート

5時にアラームが鳴り目が覚めました。外を見ると今回一番の快晴!昨日風呂に入れなかったので風呂に入った後に相棒と落ち合い、朝食を食べて7時過ぎにホテルを出発します。今日は初めに足摺岬に向かい、足摺サニーロードを走り、八幡浜から臼杵行きのフェリーに乗って大分で宿泊予定です。

駐車場にフェリーで知り合った方のバイクはありませんでした。結局連絡もなかったので、このホテルには泊まらなかったようです。何かあったんでしょうか?それとも騙された?(何に?)不可解なまま、身支度を完了させ、足摺岬に向かいます。


知り合いが結局来なかったのが不思議でならない。連絡もないし・・・。

四万十川に沿って走ります。海も綺麗ですが、川も綺麗。日本最後の清流に相応しい河川です。

道の途中で昨日に続きお遍路さんを見かけます。道が一本道なので足摺に向かっているように見えますが、中村から足摺は片道40キロ以上あり、途中に宿泊施設はないように思えるので、ひたすら中村から歩いているのであればかなり大変です。(徒歩だと1時間4キロで、40キロだと10時間!)まあ速いばかりが旅ではないですが。

途中、足摺スカイラインに入ります。ここは山の中でカーブの連続です。ずーっと上った後に下りに入ります。周りは森ですが、観光地に続く道なので道は綺麗。バイクで走るのが本当に楽しい。

足摺岬には8時前に到着しました。既に駐車場は満杯だったので、公園の入り口にバイクを停めます。(何台か停めていたのでいいでしょう)


中浜万次郎の銅像前にて。銅像前にバイクをおけるところは珍しいかも!

すぐ目の前に中浜万次郎(ジョン万次郎)の銅像がありました。ジョン万次郎は龍馬ほど知名度はないんですが偉大な人物です。当時のアメリカを一番知っていた日本人で、幕末は幕府お抱えの通訳として活躍していたのは皆さんもご存知でしょう。歴史に興味がないうちの相棒はまず知らないだろうなあ(笑)道後温泉すら知らなかったし。

バイクを降り岬に向かいます。ツアー客もいて大勢の人で賑わっています。四国最南端から見る灯台はこれまた絶景で、写真で見るより遥かに凄い絶壁です。


向こうに見えるのは灯台


船越栄一郎と片平なぎさが出てきそうな崖クライマックスです。


四国最南端といいつつ、実は正確には違うんですよ。知ってました?

近くの小島で釣りをしている人が何人かいます。何が釣れるんでしょうか。

灯台にもいけそうだったのでそちらに向かってみます。途中、クモの巣が多いこと。虫も多そうなのでクモにとっても最高の場所なんでしょう。灯台は意外に小さいもので中には入れなくなっていました。しかもシンプル。もっと大きいものだと思っていました。今は灯台としての機能はないように見えます。


灯台は意外に小さい。周りに柵があり中には入れない

その後、公園の入り口に戻ると、さらに観光客は増加してて駐車場は空き待ちのクルマでごった返しています。それをよそ目にのんびり出発する優越感は最高ですね。バイク万歳!

足摺から土佐清水市街を超えて竜串に向かいます。土佐清水は鉄道、高速道路も通っていない四国でも屈指の僻地ですが、「僻地=なかなか行けない」と考えると非常に貴重な場所を走ってるんだな、と思ってしまいます。市街地も○○商店が多かったように思えました。

順調に竜串公園に到着しました。しかし周りは誰もおらず、店も開いていません。しかも公園はかなり寂れているとあって寂しい感じです。本当にここ?と思いつつ、歩いて進んでいくと、何人か先を進んでいるようでした。


宮崎の青島に似てますね~。青島より道は荒いかも。


八幡浜までまだまだ先のようです

そのとき、携帯電話に着信ありの文字を見つけました。番号をみるとフェリーで出会った方の番号です。罠か!(笑)と思ったので時間に余裕ができた後で電話することにしました。(八幡浜から夕方にフェリー出航するので、話が長くなるときついので・・・)まあ、着信があったということは無事なのは間違いないんでしょう。

竜串から再び足摺サニーロードで宇和島に向かいます。足摺サニーロードも日本の道100選に選ばれているだけあって快走路です。気持ちよく海岸線を進みます。

途中、相棒が給油します。今回相棒が借りたホンダのバイク「ジェイド」はリッター20キロ~30弱ほど。何度か給油していますが、燃費に結構ばらつきがあるようです。ちなみに我がNinja250Rは30キロ~35キロをいったりきたり。ツーリングでの燃費の良さは別格で、満タンで17リットル入るので航続距離500キロはかたいです。考えてみたら世のバイクの中で一番航続距離が長いんじゃないでしょうか。ライバルはスーパーカブです。

道の駅「大月」で休憩です。ようやく北に向かって進み始めたところです。お土産を買いたいところなんですが、バイクに荷物が乗らないので難しいなあ。(言い訳ではないですよ(笑))郵送でも送れないようです。残念(笑)


道の駅「大月」のばんかんソフトクリーム


道の駅「大月」の巨大カボチャ。37.5キロって小柄な女性に近いくらいあるよ


ようやく北に向かいます。しかしこの地図、バランスが変じゃないですか?

道の駅「大月」を離れ、国道56号線で宿毛、宇和島に向かいます。途中、愛南町から愛媛県に入りました。ボクは愛媛県出身(東予)で愛媛を離れて16年以上経っていますが、昔は愛南町なんていう地名はなかったです。なので愛南と聞いてもピンとはきません。

ちなみに南予に来たのも今回が初めて。愛媛は東予、中予、南予で別れており、文化も言葉もまったく違います。ツーリングやドライブが趣味の人なら別ですが、基本的に東予から南予に来ることはないので、同じ県内に何十年住んでいても別地域なのです。
(北九州~福岡はもとより、久留米以上に遠い)

別地域は四国全体にも言えます。愛媛、香川、徳島、高知。すべて別の地域で共通の文化はほとんどない。各県の交流が少ないのも特徴です。多分、四国山地で道が阻まれていたのが大きな原因なんでしょう。高速道路が出来た最近にようやく各県の交流が盛んになった気がします。

そう思うと九州って一つですね。福岡も長崎も熊本も大分も宮崎も鹿児島も大差がない。言葉も似てるし文化も食生活も似てるし素晴らしいと思います。四国もそうなって欲しい。


愛媛に入っても海は綺麗。太平洋側と違い、島が多い


バイクがなくてヘルメットだけで写真を撮る相棒。微妙に怖い。

南予では行きたいところがあります。それは宇和島市遊子の段々畑。(地元では段畑というらしい)東予の人間からすると、南予といえば段々畑!(ほんまかいな)段々畑で有名な遊子(ゆす)に向かいます。

国道56号線から県道37号線に入り、三浦半島をぐるっと回ります。途中、道が1車線になり漁村を走ります。1車線で救急車や大型バスと遭遇したときは少しあせりました。クルマなら即後退です。

そういえば昨日から救急車が頻繁に走っているのも気になりました。四国は老人が多そうなので救急車も多いのかも知れませんね。

道に迷いつつ、(道に迷ったら相棒の携帯ナビです)ようやく遊子地区に入りました。水荷浦(遊子の一地区)まで来ると段々畑が遠目からでもよくわかります。近づくにつれ、大きさに圧倒されます。よくあんな山に無理やり畑を作ったもんだ。畑には荷を運ぶモノレールまで引いていました。


遊子の段々畑。禿山みたいだけど単なる禿ではありません・・・


目の前で見る段々畑。凄い!


段々畑から見る景色も凄い!

麓の「だんだん茶屋」という食堂が目当てだったので、到着後は昼食を取ります。
ここは事前にネットで調べていったのですが、評判どおり素晴らしく
「鯛のかば焼き丼」650円は最高の味でした。途中の誘惑に負けず、ここで昼食を取った
甲斐があるというものです。


値段は安いけど味は一流。超おすすめです


鯛のかば焼き丼。ウマい!クリックすると定食の写真を表示します


ミニ丼セット。これもウマい!クリックすると定食の写真を表示します

その後、横の「だんだん屋」でじゃがぼーるというドーナッツを買ってみました。味はいかほどに!今日のフェリーの中で食べてみることにしましょう。


ジャガイモが混じっているとは言え、甘そうな気がする

時間はかなり余裕があったので、忘れないうちにフェリー仲間に連絡してみました。ようやく電話が繋がり、昨日の件を聞いてみると、なんと連れの方が足摺で立ちゴケしてバイクが動かなくなったらしく、そのままレッカー移動されて旅行を中止したとのことでした。

連れの方はそのまま電車で帰って、電話の主は今しがた八幡浜から別府に移動したとのこと。昨日電話をかけれなかったのはちょうどドタバタしていた?らしいです。(まあドタバタするでしょうね、確かに)

一昨日のフェリーの中では1週間の予定で、嬉しそうに四国地図を広げて話していたのに、その次の日には引き返すというなんとも悲しい出来事ですが当の本人に怪我はなかったのは不幸中の幸いでしょうか。

そしてロングツーリングの事故は改めて最悪の事態になるということを認識しました。ボクも相棒を連れている以上、無理な走りはできません。(1人でもしませんが)また会う約束をして電話を切り、再び走ります。フェリー乗り場のある八幡浜に向かいます。

八幡浜までも快走でフェリー出航まで時間が余ったので、喫茶店に入って今までの出来事と明日の予定を相棒と確認します。ちなみにここの喫茶店のケーキ(モンブラン)とアイスコーヒーは旨かった。


フェリー乗り場のすぐ近く。向かいのスーパー?の駐輪場にバイクを停めて喫茶店に足を運ぶ


コーヒーもケーキもウマかった。2つで750円也

その後、フェリー乗り場に移動、しばし待ったあとにフェリーが出航し四国を離れます。四国には1日半の滞在でしたが今回のルートは大正解でした。鳥取島根ツーリングより遥かに面白かったと思います。


18時45分八幡浜発、臼杵21時10分着です。辺りはすっかり暗くなりました。


フェリー内はガチガチに縛られるNinja250R

フェリーが大分県臼杵に21時過ぎに到着し、宿泊先の鶴崎まで向かいます。ここで道を誤ってしまったのが痛すぎる失敗でした。地図を見ると県道21号線から抜けるのが一番の近道でしたが、臼杵を離れるにつれ、深い山道になり、真っ暗闇の森の中でカーブの連続!あまりに明かりがなかった挙句、怪しいクルマに出会い、引き返してしまいました。
(大分も最近色んな事件があったりして物騒ですから)

その後は国道経由で大分市内に向かいましたが、このロスで1時間は無駄足を食ってしまい、ホテルに到着したのは23時前。ヘトヘトになりホテルに入りました。昨日と同じく風呂に入らないまますぐに寝てしまいました。今日の疲れが明日に残らないか心配です。

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