Ninja250Rで鹿児島宮崎ツーリングに行ってきました(2011年版 1日目)

<Ninja250rで行く長距離ツーリング10>

本日のルート



8/27(土)

8月最後の週末。天気は予報どおり晴れ。
今日は椎葉村経由で宮崎の都城か鹿児島の志布志に向かう。

今回はホテルを予約せずに出発する。走れるところまで走ったあとにホテルを予約したほうが精神的に楽だし、観光シーズンでもない限りは当日でもホテルの空きは結構あるのでこの方法がベター。スマートフォンがあるから出来る芸当だ。

前日に荷支度したカバンをNinjaに取り付ける。先月の四国ツーリングから洗車できないままで今日を迎えてしまったので、とりあえず埃(ほこり)をはらってから出発する。Ninjaに申し訳ないと思いつつ、このツーリングから帰ってきたら洗ってやるからと心で許しを請い走り出す。いざ出発!


■高速道路で熊本へ

北九州から国道3号で古賀に向かい、古賀ICから熊本ICを目指す。
6時前に家を出たけど、国道も高速も既に多くのクルマが移動している。

北九州から熊本阿蘇に向かう場合、下道で行くのと高速道路を使うのとでは実は時間もそれほど差はない。下道だと4時間、高速だと3時間。高速の場合は福岡市を経由し、更に熊本市内から阿蘇に向かう必要があるので北九州からだとかなり無駄な気もするんだけど、今日は信号を気にせず走りたかったので高速を選択した。

古賀ICから高速に乗り、須恵PAで休憩したあとは一気に熊本ICまで走りぬける。その後は国道57号で阿蘇に入る。


阿蘇の天気は晴れているが少しだけ雲が多い


■阿蘇から国道265号へ

阿蘇は毎年何度も来ているので、大体の道は走ってるのだが、いつも走っているルートを選択するのも面白みに欠けるので今回はあまり走ったことがない国道325号を選択する。

国道325号を走ってみると景色の変化に乏しいことに気づく。道沿いに薬局やコンビニが普通に存在するので生活感に溢れている。地元の人が住んでいるので当然といえば当然なんだろうけど、草千里~阿蘇火口ルートの県道111号や、「らくだ山」経由の国道265号と比べるとパッとしない。普段から阿蘇に非日常を求めているからそう思うんだろう。

国道325号を走っている途中に白川水源の看板を発見し、「ここだったのか・・・」と一人言を呟いてしまった。阿蘇も色んな観光地に行ってるんだけど、前に行ったところがどこにあるのかすべて把握しているわけではないので、前に行ったけど、どこだったっけ?という所が稀に存在する。白川水源はそのひとつだった。

国道325号から国道265号に入る。このあたりの国道265号はとても走りやすい快走路だ。


国道325号から国道265号に入った直後のパーキング休憩場


■ひたすら南下する

国道265号を順調に走り続ける。
道沿いで家族連れの子供達に手を振られるのでこちらも手を振り返す。仮面ライダーバイクに乗っているお兄さんが格好良いので手を振ったのだと思う(笑)

途中、小林(宮崎県)まで155キロの標識を目にする。155キロって遠いな、と思ったけど、実はそう単純ではない。国道265号は九州最凶の酷道と言われる国道。通常の国道より遥かに長い155キロということを認識しなければならない。

さらにNinjaを進めると長いトンネルがあり、トンネルの中はとても肌寒いことに気づく。薄暗いせいもあって怖さ倍増。これから迎える酷道の序章なのかも知れない。

なんかトンネルの中に雪があったように見えたが、まさかね。


一瞬、国道218号経由になる


■椎葉村に入り、飯干峠へ

走り続けて三千里。椎葉村に入り、最初にGSが目に入る。
トリップメーターを見ると239キロになっていたので念のため早めの給油を行うことにする。

ガソリンの給油量は6リットル。(239/6=40弱)
過去最高の燃費を記録する。高速を80km/h~100km/hで進んできたのが良かったのだろう。

椎葉村市街地に入り、少しの休憩を挟んだ後に再び走り出す。市街地を抜けたあたりから国道265号が険しくなる。村営のバスが走っているようで、待合室が良い味を出している。

周りの写真を撮っているとクルマに追い越される。10分立ち止まって見かけたクルマは1台。数分後にNinjaに乗り込み、登り道を進めていくと直ぐにクルマに追いつき、道を譲ってもらう。福岡の「わ」ナンバーだったけど、多分最短距離でナビに誘導されて来たのだろう。可愛そうに(^_^;)

道は更に険しくなり、四国の国道319号にひけを取らないレベルの道になる。枯葉は当たり前、枝や落石が散乱。急カーブ、急な登りが続く。特に落石には細心の注意を払う。こんなところでパンクでもしたらと思うとゾッとする。

険しい道を越えてようやく「ひえつきの里」展望台に到着。ん?既にクルマが停まっている。


あの椅子に座る人はいるのだろうか。外に普通のソファーを置く発想が素晴らしい


■ひえつきの里展望台

クルマの中から70代と思われるおじいさんが出てきた。「椎葉村から来たんかの?」という風な口調で話しかけられ、「椎葉村から来て、このまま西米良?村経由で西都市に向かいます」と回答する。

しばしおじいさんと会話する。飯干峠は諸塚のほうにもあることや、おじいさんが仕事を辞めて時間を持て余している事、最近はドライブに凝っていて、西米良のほうからやって来た事など、色々話を聞かせてもらった。ボクの質問は基本的にスルーされて、おじいさんのペースで会話に付き合う。

耳が遠いのか話が噛み合わなくなるスタイルはうちのばあちゃんと一緒だなあと思いつつ、10分ぐらい話を聞いていたと思う。会話が終了したあと、おじいさんは椎葉村に向かって去っていった。

その後はようやくNinjaと記念撮影。ひえつきの里展望台から見る景色は深い緑一色で阿蘇の淡い緑とは対称的。九州の山深さを感じる。


過酷な道のりを経てやってきた展望台


■西米良村へ

飯干峠から今度は道を下り、椎葉村大河内に入って、更に国道265号を進んでいく。この大河内を抜けたあたりから道が少しマシになる。途中、滝が流れていたので記念撮影。綺麗な滝でここが九州最凶の酷道とは思えない雰囲気だ。

道路沿いには、いくつか滝が流れており、小さいものは道に流れ込んでいて道路が水浸しになっている。酷道の定義には是非とも川が流れ込むことを条件として欲しい。

順調に道を進めていると、下りカーブで突然黒い犬が道を走っていたのでびっくりする。犬と一瞬目があったが、特に追いかけてくることもなく一安心。ドーベルマンみたいなかなり大きい犬で、野良犬には見えなかった。Ninjaに乗っていたからそれほど怖くはなかったが、歩いていて出会ったらかなり怖いと思う。

走り続けて西米良村に入る。ここで国道265号とお別れして(この先の小林までの道のりは更に酷らしい)国道219号から宮崎の西都市に向かう。西米良村野市街地を抜けたあと目に入った川の駅「百菜屋」というところで休憩することにした。


森の中にある滝はマイナスイオン全開!


■絶品!しいたけ南蛮定食

時計を見ると既に14時前。
ずっと走りっぱなしで腹が減ったことにやっと気づいたので中の食堂で遅い昼食にする。

厨房の上に「しいたけ南蛮」という不思議なメニュー板が掛けてあったのでそれを注文する。しいたけは地元で取れたものらしい。あとでインターネットで調べてみたら「しいたけ南蛮」は宮崎と鹿児島では結構メジャーな定食ということがわかった。

7~8分後「しいたけ南蛮」定食が出てきた。しいたけの南蛮ではなくて、しいたけとチキン南蛮のセットだということにようやく気づいた。食べてみると美味い!!チキンの味も去ることながら、タルタルソースが掛かったしいたけがこんなにうまいとは!いや、しいたけの素材そのものがうまいんだろう。チキンはいらないくらい食が進む。


川の駅「百菜屋」のしいたけ南蛮定食。味は絶品!700円也


■快走路、国道219号から高速道路へ

昼食後、国道219号で西都市に向かう。ダム沿いの道は先ほどまでの深い山とは異なり、景色の変化が激しい。ビュースポットを探しながらNinjaを進める。やっぱ道は綺麗なほうがいい。(酷道マニアではないので)

外の暑さがピークを迎える。快晴なんだけど猛暑で辛い。雨が降るより百倍いいんだけど、少し雲って欲しいくらいだ。快走路を抜け、西都市内に入ったとき、そろそろ今日の宿をどこにしようか悩み始める。都城か一気に志布志まで出るか。とりあえず都城について考えよう。


ダムの真ん中に掛かる「めらおおはし」


■都城にて宿泊

都城に着いたあと、スマートフォンでビジネスホテルを調べる。現在の時間は17時40分。頑張れば志布志まで行けない事はないが、志布志のビジネスホテルに安くていいものがなかったことと、もうすぐ暗くなるので無理をせず都城で宿泊することにする。ちなみに「じゃらん」で取った宿、「サンホテル都城」はポイントを使ったら4000円弱の宿泊料金が1400円になった。ラッキー!

ホテルまでは得意のスマホのナビで案内してもらう。この日のためにUSB給電の不具合もバイク屋で改修済みで、ホテルまで完璧な道案内。スマホはツーリングで必須アイテムになっている。


部屋に入ったらすぐに風呂に入って疲れを落とす

初日はこんな感じ。雨がまったく降らなかったのは良かったが、信号待ちなどでNinjaを停止するととても暑くて参った。明日は志布志経由で佐多岬まで一気に南下して、そのあとは指宿、枕崎、知覧に向かう予定だ。


写真をクリックすると大きいサイズになります。


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