Ninja250Rで鹿児島宮崎ツーリングに行ってきました(2011年版 3日目)

<Ninja250rで行く長距離ツーリング10>

本日のルート



8/29(月)

平日の月曜日。5時過ぎに起床。今日も晴れ。素晴らしい。

右手の親指の付け根がまだ微妙に痛い。そういやNinjaに乗り始めたころはクラッチを切る左手がすぐに痛くなっていたのを思い出した。ちなみに今は左手のほうを心配することはない。

朝、ヘルメットを見るとかなり汚れていることに気づく。ヘルメットの真ん中以外は真っ白。これを見ると昨夜の火山灰の酷さがよくわかる。


シールドの上も顎の部分も真っ白!


■霧島温泉へ

ホテルをチェックアウトし、Ninjaを北に向けて走らせる。

実は昨日の夜、先月の宇和島宿泊以来のアラームディスクロックを取り付けておいた。防犯的には安心だけど、朝取り外すときにカギを外し損ねてピーピー鳴らないか、かなりドキドキだったが今朝はすんなりと取り外せた。実は一昨日に飯干峠でこっそり練習していたのだが、その成果があったようだ。鹿児島中央駅の駅前で前回見みたくピーピー鳴ったらシャレにならないからね。

国道3号から県道40号に出て霧島を目指す。県道40号も快走路でクルマの流れはほぼ皆無。途中、タチの悪いミニバンに煽られ、うっとおしかったので登り道になったときにNinjaがミニバンを一瞬で引き離す。クルマがバイクを煽ろうなんて100年早い。基本的にミニバン乗りは運転マナーが悪い気がするが、大きいクルマに乗っているとエライと勘違いしている輩が多いのだろうか。

そんな中、鹿児島空港を経由して霧島温泉街に入る。霧島に来るのは2年半振り。


霧島温泉市場という土産物店にて


■霧島温泉街を散歩

Ninjaを土産物店の前に停めたが店は8時半から。現在の時間は8時20分。少し早かったのでNinjaを置いて近くを散歩する。2年半前に来たときとまったく変わっていない風景に少しだけ懐かしさを覚える。しかし本当に何も変わっていない気がする。

そういえば新燃岳のことが記憶から遠ざかっていた。新燃岳噴火は今年の1月で霧島の観光産業にも大きなダメージを与えたのではないだろうか。(しかしその火山の地熱で温泉街として栄えているわけで、一概に火山を否定するわけにはいかず難しいところ)

霧島といえば坂本龍馬と楢崎龍が新婚旅行で訪れたところとして知られている。幕末の混乱のさなか、坂本龍馬はこの温泉に入り何を思っていたのだろうか。


霧島でオススメのホテルは「霧島いわさきホテル」


■えびの高原へ

土産店で嫁の土産を購入し、えびの高原に向けてNinjaを進める。急カーブ、急な登りが続き、グイグイと山を登る。250ccのバイクでも山を登るのがこんなに面白いのに、大型になると更に楽しいのだろうか。それとも小排気量でアクセルをフルスロットルできるから楽しいのだろうか。大型バイクに乗り始めたらその答えが見つかるのだろう。

鹿児島県から宮崎県に入っても人気(ひとけ)がなく、一昨日走った国道265号(酷道)とは違った寂しさを覚える。それでもNinjaをスイスイ走らせることが出来る喜びの方が大きい。

えびの高原の観光地を抜けて、今後は下り道になる。えびの高原から市街地に向かって降りるのは、逆の市街地からえびの高原に向かって登るのと比べて1/10ぐらいしか楽しめない。とにかく恐ろしいぐらい急な下りとカーブが続き、ちょっとスピードがのるとすぐにギアをどんどん落としていかないとガードレースに衝突しそうなぐらいスピードが出てしまう。もし路面が濡れていたら本当に恐いだろう。

今まで色んな山道を走ったけど、ここの下りぐらい怖いところはない気がする。
(裏を返せば市街地からえびの高原に向かう道は最高だということ。去年走りました)




■えびのループ橋

国道221号に入り、えびののループ橋からえびの市を望む。何気にループ橋を渡ってきたが、この巨大なループ橋を造るのにどれぐらいの金と時間がかかっているのか想像がつかない。

この辺りは鉄道ファンには有名な真幸(まさき)駅や大畑(おこば)駅がある肥薩線の近く。前にJR九州のスタンプラリーで肥薩線に乗った事があったが、鉄道で来るのとバイクで来るのとでは感じ方が違う。鉄道の場合は「連れてこられた」感じで、Ninjaの場合は「ここまで来た」感じ。ボクの場合、自分の意思で好きなように走ることができるバイクツーリングのほうが似合っている。

絶景!えびの市の風景


■球磨川を下る

えびの市から熊本県の人吉市に入り、国道219号で八代市に向けてNinjaが走る。国道219号は球磨川に沿って走る道で、狭い道ながらトラックを中心に交通量は多い。

パーキングエリアで球磨川に向いて三脚を構えている人を見かける。写真を撮っているようには見えず、何をしているんだろう?と気になっていたが、その後、球磨川を挟んだ肥薩線から蒸気機関車が走ってきたのをみて、その謎は解けた。

川沿いの道とはいえ、今日も猛烈な暑さで正午前なのに既に休憩は何度したかわからない。しかし、喉が渇いているのに休憩を怠ると熱中症になるので休憩はかかせない。フルフェイスを被ったままでも水分補給できる道具を発明してくれないかな~。走っても熱風なので風を切る、という表現とは程遠い。一昨日、昨日より暑い気がする。

球磨川でカヌーを見かける。川の中にいたら少しは涼しいだろう。羨ましい、と思い始めたとき、段々と耐久レースみたいになってきたことに気づく。そろそろ高速道路に乗って早く家に帰ろう!


何台かカヌーを発見。球磨川はとても綺麗な川


■道の駅「竜北」の農村レストラン

「坂本」という道の駅を発見し、そこで昼食にしようと立ち寄るが、8/29~9/2はリニューアル中で中に入ることができずにがっかり。すぐに出発し、国道219号から国道3号と合流。国道3号沿いに何か食事処がないか探すが、目ぼしいところが見当たらず下道で北上する。

市街地に入ると信号が多くなり、信号待ちをしていると焼けるような気分になる。これだけ暑いと停まっているだけでNinjaのタイヤも溶けるのではないだろうか。路面さえ凍結していなければ冬のほうがいいと思うが、冬になれば夏のほうがいい、の気分になるんだろうな。(笑)

国道3号を北上しつづけ、道の駅「竜北」で遅い昼食にする。農村レストランというバイキング形式の食堂で、暑いので冷やし中華を選択。おにぎり、レンコンと併せて700円也。味は普通だった。



その後はデジタル一眼をシートバッグにしまい込み、松橋IC~古賀IC~国道3号で北九州まで無事に帰ってくることができた。鹿児島宮崎のツーリングもこれで終了。最後に総評を。

■総評

今回も事故もなく安全に走ることができました。(^_^)v

ただ、高速道路を走っていると夏用のバイクジャケットが必要と思いました。普通の長袖の普段着だと暑い上に安全度は低く、高速移動はかなり不安です。(もちろんTシャツの中に胸プロテクターを装備しているのですが、それでも不安でした)

宮崎の山間部で九州の山深さを十分感じることが出来ました。椎葉村や諸塚村など、山間部の中に小さい集落があり、そこで思いもがけない発見があったりすると、わざわざツーリングに来て良かったと思います。

鹿児島は素晴らしいツーリングコースがたくさんあって大満足でした。九州の中でも特にオススメしたいツーリング県で、大隈半島は佐多岬に通じる道が素晴らしく、薩摩半島は開聞岳に向かって走る道が魅力的、霧島は山の温泉街を抜ける道が快走路、どれも奥が深く魅力的です。熊本との決定的な違いは南国雰囲気を味わえることです。

ちなみに3日間の走行距離はぴったり1200キロ。
1日平均400キロですが、高速を交えたツーリングならこんなものでしょう。

さて、次に目標にしているコースは2つあります。

 ・本土最西端の長崎ツーリング(1泊2日ぐらいで)
 ・経県値を上げるための甲信越ツーリング(5泊以上)

今年中にあと何回かロングツーリングに出掛けたいと思います。

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