Ninja250Rで大分・愛媛・山口ツーリングに行ってきました(4日目)

<Ninja250rで行く長距離ツーリング13>

本日のルート


松山~柳井間は防予フェリー、玖珂~北九州は山陽自動車道・北九州都市高速を利用しています


周防大島(拡大版)

3/20(火)

朝、3時10分に起床する。

寝惚け眼に空を見ると暗くてよくわからないが、雲はあまり出ていない模様。この調子なら山口でもツーリングを楽しめそうだ。

今日は松山発柳井行の防予フェリーで山口県に渡り、周防大島を回る予定だ。

防予フェリーの所要時間は2時間半。周防大島を余裕を持って回りたいので少しでも早いフェリーに乗りたい。目標は三津浜港5:00発。

3時50分にホテルをチェックアウトして外に出る。すると繁華街のせいか周りは結構騒がしい。ガラの悪い男が大声で女を脅していたり、路上でゲ○を吐いていたり・・・。(もちろんそんなのは完全無視だが) こんなガラの悪いところに一晩Ninjaを停めておいたが大丈夫なのか!?と心配しながら駐車場に到着すると、昨日と同じ状態のNinjaがあったので安心した。

荷造りをしてスマホのナビに導かれるまま三津浜港に向かう。港に到着したのは4時15分。周りを見渡すとクルマが1台と、途中後ろから付いてきたバイクが1台だけ。少し早く着きすぎたようだ。


フェリーは既に待機していた。夜明け前の三津浜(松山)

Ninjaを降りて待合室で待機中、乗船30分前になると、ようやく乗船券が売り出されたので直ぐに購入。特別割引実施中らしく大人3000円+バイク2000円(750cc未満)で合計5000円。バイクの場合、別途固縛承諾書というのを書かされた。もちろん断ると乗船させてもらえないから断ることはできない。内容は次のとおり。

私の所有する自動二輪車の乗船に際して、転倒防止のため船内にて本船係員の指示に従い、固縛することを承諾いたします。


まあ、そんなに承諾を得る内容ではないと思うが、過去に何かあったんだろうな。


今まで数多くバイクとフェリーに乗ったが、このような承諾書は初めて


■柳井港に到着

フェリーが出港したあとは直ぐに横になる。船内で「南瀬戸内海~♪」のメロディを聞いて、あ!この曲ってここのだったのか!と思いながら静かに熟睡。夢の中でもツーリングしていた気がする。7時過ぎに目が覚めてデッキに出ると既に周防大橋が目前。空を見ると快晴!
(一応、昨日のウェザーニュースでは午前中は曇りの予報だったが、いい意味で裏切ってくれた) 今日は絶好のツーリング日和になりそうだ。\(^o^)/


西は角島大橋、東は周防大橋。山口県が誇る無料の大橋。県内では全国的に有名な錦帯橋もある。

7時半前に柳井港到着のアナウンスが流れた後、ハッチに降りて荷造りをする。朝早いせいか、バイク2台とクルマが10台ほど。船内の空間はかなり余裕な状態。朝一だからスカスカなのだろうか。それともいつもこんな状態?利用者にとっては空いているほうが助かるが。

防予フェリーも昔からある航路で、おふくろも若い頃はよく利用していたらしい。今あるフェリー航路は昔からのものがかろうじて生き残っているという感じで、高速道路と被っている航路は非常に厳しい経営に迫られているだろう。このご時勢、新設されるフェリー航路なんてまずないと思う。

承諾書に書いた通り、Ninjaがロープにバチバチに縛られている。なるほど、ロープでバイクが傷付く可能性があるということで承諾書を書かされたのか。ボクは全然気にしない。しっかり縛ってくれたほうが転倒防止の点で安心だ。




■周防大島、初上陸

柳井港に到着した後、周防大島に向けてNinjaが走り出す。

先ほどの周防大橋を渡って周防大島に入り、海沿いの道ではなく、直ぐに山中に向かう。目当てはオレンジロードと言われる農道。ここは快走路らしく、周防大島のツーリングでは最適なルートということを事前に調べておいた。

ツーリング最終日にして、ようやくNinjaで走る楽しみを得る。朝早くて天気が良くてクルマがいなくて適当なカーブに適当なアップダウン。初日のツーリングとは180度違う雰囲気を感じながら、オレンジロードを走り続ける。純粋にバイクで走る楽しみと知らない土地の空気を感じる喜び、こんな面白い趣味ってないね!このために日本全国をツーリングしているようなものなのだから。


ガードレールがオレンジ色なのはオレンジロードだからなのだろう。


■帯石観音へ

オレンジロードを走り続けていると帯石観音の案内板が出てきた。帯石観音は安産祈願で有名なところ。嫁が7月に出産予定なので当然、帯石観音に向かう。

オレンジロードから帯石観音に続く道は、とてつもない急な坂と、落石や落葉や落枝が混ざった1.0車線の狭隘道路で、さきほどの楽しい雰囲気とは一転する。下りの急さ具合が凄くてとにかく怖かった。(;゚Д゚)! (こんなに急な坂は長野県の美ヶ原美術館から降りる道以来か)

狭隘道路を5分ぐらい我慢して帯石観音前に到着。辺りは人気をまったく感じないが、自転車が既に1台停っていた。


弘法大師像。日本全国で弘法大師にまつわる伝説は多い。

Ninjaを降りて入口から続く階段を登る。階段を登りきったところに観音堂が。
観音堂に近づくにつれ、中からお経らしきものが聞こえてきた。ヒャー。(;゚Д゚)!
デジカメで写真を撮っていたら、いきなり観音堂の正面扉が開いて人が出てきた!(;゚Д゚)!(;゚Д゚)!

出てきた人をよく見ると、普通のおじさんだった。(-_-;) 挨拶した後、右手にある仏像にもお経を唱えていた。きっと下にある自転車の主なのだろう。

扉にかかっている色紙を見ると、「安産御守、身代観音御守、交通安全御守、厄除御守、開運御守、不浄除御守、小児御守、身代不動御守」と書いてある。おじさんもきっと何かの為に拝んでいたのだろう。



中に勝手に入っていいのか迷っていたところ、扉の下に「御用の方はこちらの電話番号まで、普門寺」(みたいな事)と書いてあったので、早速電話する。

出てきた電話に対し、「安産の御守はありますか?」と聞いたところ、「安産の御守だけは特別なのでないです。どうしても必要なら特別に用意しますが」との回答だったので、「そうですか。それならいいです。この観音堂の中には入れるんですか?」と聞くと、「入れます。必要な御守があれば寄付箱にお金をいれて取ってください」と言われたので、それに従って中にはいることにする。ちなみになんで安産だけ特別なのかはよくわからなかった。



観音堂は所狭しの中、色んなものが飾ってあった。右半分はおっぱいでいっぱいだった。子育てがうまく行くように飾っているのだろう。(決して恵まれない男のためにあるのではない)



左側に御守や絵馬が置いていた。(有料)
確かに安産の御守だけはなかったので、絵馬を取って300円寄付した。



絵馬にボクの願いを書いて、外にある絵馬掛に絵馬を飾っておいた。これで願いが叶うはず!

※ 画像をクリックすると何を書いたかわかります。


■道の駅「サザンセトとうわ」へ

帯石観音を出てオレンジロードに戻り、道の駅「サザンセトとうわ」を目指す。

途中、高台から見える景色が素晴らしい。九州山地を思い出すような深い緑色のせいか、その先にある瀬戸内海の青がよく映える。下に見える木はみかんの木なのだろうか。

オレンジロードは快走路ではあるのだが農道なので、ずっと走り続けていると結構飽きが出てくる。ツーリングを長く楽しむなら農道だけではなく風景の変化が激しい道の方がやっぱ楽しい。ボクの場合、走りを楽しむより景色を楽しむ方に重点を置いているからだろうけど。



そのうちオレンジロードを抜けて道の駅「サザンセトとうわ」に到着。時刻は9時過ぎ。道の駅がちょうど開店したところらしく、店員は商品の搬入に忙しそうだったが、気にせず中に入って嫁の土産を物色する。土産を買っておけばロングツーリングで家を空けて帰っても嫁の機嫌を損ねることはない。これはツーリングの鉄則なのだ(笑)

敷地内でなぜか「じゃこ天」も販売していたため、モノは試しで購入してみたが、出来立てではない袋から取り出されたじゃこ天は予想通りイマイチだった。(初日の伊予灘サービスエリアで食べたじゃこ天の方が全然美味い。じゃこ天は愛媛やね)



2Fにレストランも併設されているようだったので、試しにのぞいてみたら開店は11時との事。後で時間があえばまた来てみよう。メニューを見ると、どれも美味そうなものばかり。期待大。


画像をクリックすると拡大表示します

■さらに東へ・・・

道の駅からさらに東に向かってみる。国道437号は海沿いの快走路で、こちらもガードレールはオレンジ色。周防大島はみかんの産地で有名なので、島内のガードレールはすべてオレンジ色で統一しているのだろうと思っていたら、実は山口県のガードレールは基本オレンジ色とのことを知った。他の地域で色のついているガードレールはないと思う。(特定の観光地域だと色がついているところがあるかも)

山の中を走るオレンジロードも楽しいけど、海沿いの道も楽しい。潮の匂いが最高!自転車(ロード)で走っている人を見かけたが、バイク以上に潮の匂いを感じることができるだろう。



しばらく走り続けると、伊保田港の手前に海上自衛隊の飛行機が飾っていた。しまなみ海道のどこかの島でも同じものが飾っていたのを思い出した。瀬戸内海は戦時中、軍事的な基地がいくつかあったようだが、それに関連しているのだろうか。



伊保田から県道60号に入った途端、道幅が狭くて見通しの悪い道路になる。その代わり、国道437号より海が近くなった気がする。地図で見るとオレンジロードの方が農道なので扱いが小さいが、実際は県道60号の方が遥かに狭い。酷道(国道)、険道(県道)を見抜ける地図が欲しい。(ツーリングマップルも筆者が全ての道路を走っているとは到底思えない)




■道の駅で昼食

県道60号で周防大島を回って、再び道の駅「サザンセトとうわ」に戻る。目的は先ほどのレストラン。メニューは豊富で何にするか迷ったが、新メニューの「天ぷら定食」を注文する。

注文してから10分以上経ってようやく出てきた「天ぷら定食」。
量、味ともに納得。これはかなりうまくておススメ。開店すぐの11時過ぎに入ったのに、食べ終わって出るときには既に客が並んでいたのが人気があることの証明だろう。


画像をクリックすると拡大表示します


■周防大島を後にする

道の駅を出発して、県道60号から県道103号に入って周防大橋に戻る。県道は田舎の地元の道で、民家の中を縫った狭い生活道路だからスピードは出せないが情緒があってとても楽しい。ガードレールがない高台で今回の周防大島ツーリング、最後の写真撮影。
これで今回のツーリングは終了。
(三脚を忘れたから自分を撮影できなかったのが少し寂しかった)

このあとは玖珂ICから山陽自動車道経由で北九州まで一気に帰ってきました。




<総評>
今回の大分・愛媛・山口ツーリング。今年最初のロングツーリングは初日こそ苦難が続きましたが、後半はツーリングを楽しむことが出来ました。周防大島や松山観光はかなり充実していて、行き当たりばったりで決めたツーリングにしては上出来でした。今回は3泊4日(1日は休走日)で720キロ走行。ちなみにNinjaのオドメーターを見ると18980キロ。このペースで行くと2年で2万キロは超えそうです。


<おまけ>
毎回、山陽自動車道で帰ってくると立ち寄る壇ノ浦PA。
ここに寄ると北九州に帰ってきた実感が湧きます。\(^o^)/


本州と九州の架け橋、関門橋。戸畑に住んでいるとなかなかここまで来る機会がないのだ。

北九州に到着して直ぐに八幡東区東田のENEOSで手洗い洗車。ツーリング最終日にここに立ち寄るのは定番になりつつあります。その日の汚れ、その日のうちに。


貴重な手洗い洗車場。休日はいつも満杯。

今回、周防大島で購入した土産物です。食べ物一色でした。
(土佐日記は実家のおふくろに貰いました)


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