Ninja250Rで東九州四国ツーリングに行ってきました(宇和島~四国カルスト~仁淀川~早明浦~大杉~祖谷~四国中央)

<Ninja250Rで行く長距離ツーリング16>

本日のルート




5/3(金)

■ 四国カルストに向かうぞ!
朝起きて空を見ると今日も素晴らしい快晴!昨晩21時頃、宇和島城を見たときはライトアップされていたが、朝方3時ぐらいに目が覚めて宇和島城を見たときは真っ暗だった。
テレビをつけて見ると、北海道は今日も雪が降るらしい。本当に北海道に行かなくて良かった。ツーリングは天気がすべて。去年のゴールデンウィークの天気は北日本も大体良かっただけに今年は本当に残念だ。
いつもより40分ぐらい遅くホテルを出発。宇和島から国道320号経由でまもなく道の駅「森の三角ぼうし」に到着する。ここは三角帽子の建物が目印のようだ。朝早いので中の施設は開いておらず、辺りは閑散とした様子。
このあたりは鬼北町というらしい。ここから高知市まで120キロ、松山市まで106キロ。こうみると改めて四国の狭さを実感する。面積でいうと四国の倍が九州、九州の倍が北海道、北海道の3倍が本州となる。

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先に進むと、程なくして道の駅「日吉夢産地」に到着。ここもまだ開店前で店の従業員たちは忙しそうに開店準備をしている。現在の時刻は7:45。
さらに近くに道の駅があるようだが、ここもまだ開店前かな~、と期待薄の中、道の駅「きなはい屋しろかわ」に行ってみるも、やはり開店前だった。朝から道の駅を3箇所も廻ったが、いずれも空振り。(ーー;)

朝早いのも考え物やね。
気を取り直して国道197号から四国カルストに向かう。途中、日吉松野林道(東津野城川林道 西線)に分岐して大野ヶ原を目指す。ナビは国道、県道を優先するのでここから先はあてにならず、案内標識板を見て先に進む。
林道に入った途端、山をグングンと登っていく。片側1車線なので道幅は十分だが、所々で落石、落葉が道を遮るので要注意。林道を登っていくと人気がなくなって寂しい雰囲気になる。途中、手作りの看板に「大野ヶ原まで25キロ」と書いてあった。まっすぐ行くと行き止まりらしい。
山をグングン上る。対向車とも擦れ違わないし、前や後ろからもクルマやバイクと出会うことがない。ナビには道が登録されておらず、道なき道を進んでいる感じだ。山を登った先では少しだけ景色が開けてきた。かなり高い場所を走っているようだ。
20分ぐらい走っただろうか。県道2号との分岐点で写真を撮っていると、初めて対向からバイクが通り過ぎていった。この辺りは大茅峠というらしい。
段々と今度は下り調子になる。途中から梼原町と野村町の看板が交互に繰り返し出てくる。何回梼原町の看板を見かか記憶にないぐらい看板が出てくる。

高知県は幕末の英雄が数多く出ているが(ボクは幕末ファン)、梼原ゆかりの人物といえば吉村虎太郎や那須信吾が思い浮かぶ。
ようやく林道を抜けて四国カルストの入り口に来ることができた。写真の場所は前に四国カルストに来たときに道に迷って引き返した場所だった。この道を見た瞬間、あ!ここに出てくるのか!と声を出してしまった。(笑)
■ 四国カルストにて
四国カルストに入ると途端に景色が開けてきた。ここには一昨年前の夏に来たが前に来たときの感動が蘇る。個人的には姫鶴平(地芳峠から東)より、こっちの大野ヶ原(地芳峠から西)の方が好きだ。
このホームページのタイトル画像になっている場所で再度撮影してみた。前は牛がいたけど今回は見当たらなかった。ここからバイクを降りて見る景色は・・・
絶景の一言!ここの景色は本当に素晴らしい!日本三大カルスト(秋吉台、平尾台、四国)の中でもこの四国カルストの源氏ヶ駄場から見る景色が一番!阿蘇の大観峰から見る景色に勝るとも劣らない。
続いては地芳峠から反対側の姫鶴平に向かう。四国カルストといえばこちらの方が有名だ。
姫鶴平に到着。来る途中に多数のバイクと擦れ違ったが、こちらは大野ヶ原とは違ってとても賑やかだ。
色んな地域からライダーがやって来ていて、皆、想い想いの気持ちで四国カルストを楽しんでいたようだ。
■ 与作(国道439号)を走る
四国カルストから国道439号経由で四国山地を横断する。県道48号(狭隘道路)経由でここに来たが、本来は道が良い東津野城川林道 東線を通るべきだった。ナビ任せにしていると本当にダメだね。(ナビは国道、県道を優先するので)

国道439号は一昨年に走った道だ。国道33号と合流するまでは写真のように一車線が大半で対向車とすれ違うこともほとんどない。こんな狭隘道路を走る物好きはあまりいないだろう。
仁淀川町から先の国道439号は写真のような快走路になる。一昨年は国道33号から石鎚スカイラインに抜けたので、与作にこのような快走路があるとは知らなかった。
快走路を走り抜けて道の駅「633美の里」へ。これはムササビの里と読むらしい。ここでもライダーが多数休息していた。ここら辺を走っていると九州では既に絶滅の感があるピースサインを結構いただけた。(もちろん返しますよ)

時間を見ると12時半だったので、ここで昼食を取ろうとしたが、レストランは混雑していたので、次の道の駅で取ることにした。
633の意味は国道439号と国道194号が交わるところで、439+194=633ということらしい。こうやって地図を見ると我が地元の四国中央市からもそれほど遠いようには見えないが、このような場所があること自体知らなかった。

高知自動車道が開通するまでは東予(愛媛の東側)から高知まではとてつもなく遠いイメージだったので、高知県のこと自体、(特に内陸部)あまり知らないのだ。だから、ツーリングで走って見聞を広めているのだが。

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633美の里を後にして、さらに国道439号で徳島方面に向かうと、程なくして道の駅「土佐さめうら」に入る。ここは出店が結構出ていてかなり賑わっていた。
土佐さめうらのレストランで遅い昼食を取る。頼んだのは与作コロッケ定食(650円)。昨日の昼食と違ってシンプルな定食だ。実は名物料理らしいものがこれしかなかった。何が与作なのかは知らないが、他に与作ラーメンや与作カレーと書かれていたら多分そっちを頼んだと思う。(笑) 味は普通に美味かった。(でもコロッケ1個だけというのはかなり寂しい。値段相応やね)
早明浦(さめうら)といえば真っ先に思い浮かぶのはダム。「四国のみずがめ」や「四国のいのち」と評される早明浦ダムは四国で一番重要なダムで、特に香川県にとっては重要なダムである。平成6年の渇水では貯水率0になり、四国中で断水をしたのは記憶に新しい。(ボクが福岡に出た年だったのでよく覚えている)
国道439号をさらに東に進んで徳島県に入った先の道の駅「大杉」にて。手前に移っている125ccのモタードバイクは四国カルストからここまでの間、ほとんど一緒に併走している感じだ。(実際には併走していないが、道の駅で休憩する度に出会っている)
ここに来て、なにやら雲行きが怪しくなってきた。今日は終日晴れると聞いていたけど、この空はかなり危ない気がする。雨が降らないように祈るのみ。

大杉といえば杉の大杉が有名なので、そこに行ってみることにする。
入場料200円を払って中に入ってみると、とても大きな杉がお出迎え。ここに来たのは小学6年の高知への修学旅行の時以来だから、かれこれ25年振りぐらい。四半世紀前の事は覚えていないが、大杉を見に来たという事実だけは覚えている。ちなみにこの杉は樹齢3000年とか!3000年から見れば25年前なんてつい2~3日前の出来事みたいだろう。杉を見ていたら空から急に雨が降ってきた。多分、ボクとの再開を喜んでいるのだろう。
■ 祖谷(いや)へ
雨がかなり本降りになってきたので、このまま祖谷(いや)に向かうか悩んだが、ここで行かないと今後二度と行かなくなりそうなので意を決して進むことにした。しかし国道32号で祖谷に向かう途中も雨が止まずに完全なびしょ濡れ状態。空は相変わらずどんよりした黒い雲で晴れる可能性は低い。

祖谷へは国道439号の京柱峠経由で向かう予定だったが、この天候の中、狭隘道路の峠を走り切る自信はないので、素直に国道32号から県道45号で祖谷に向かう。

道の駅「にしいや」に到着したとき、空は青空に変わっていた!万歳!
祖谷の目的の一つは「かずら橋」を渡ること。道の駅「にしいや」から10分ぐらい走って、かずら橋手前の駐車場に入る。自動二輪の駐輪場代は200円。
土産コーナーの一角のポスターにて。かずら橋は日本三奇橋の一つらしい。こんな三大があるとは知らなかった。岩国の錦帯橋はもちろん歩いているが、もう一つは山梨県大月市にある猿橋という橋らしい。
かずら橋に向かう途中、鮎の塩焼き(500円)が売っていたので、ついつい購入する。味はGOOD。(まあ、よほどでなければ外れはないと思う) 川魚の中ではウナギに並んで好きな魚だ。皆、大体同じだろうけど。
かずら橋は大勢の人で賑わっていたが橋を渡るのに500円、さらに長大な待ち行列が出来ていたので今回は橋を渡るのを断念する。(並んでまで渡るつもりはない) 手前の橋にて写真撮影。ここから見るだけでも雰囲気を味わえるので十分だ。
かずら橋を後にして祖谷の最後の目的地の小便小僧像へ向かう。この像の所に行くには県道32号の断崖絶壁の中を進んでいく必要がある。よくこんな道を作ったものだと感心するぐらいの断崖絶壁道路。ここは基本1.0車線でこの先15キロぐらいは断崖絶壁が続くので左側(北に向かうのが左側)をバイクで進むのはマジで怖い。落ちたら即終了だ。
5キロぐらい進んだところにホテル祖谷温泉が建っていて(こんな断崖絶壁によく造ったものだ)、そこから先の小便小僧像には人だかりが出来ていた。
写真ではわからないが、高さは実に200メートル!4年半前に嫁とクルマでここに来たことがあったけど、バイクで来ると本当にスリル満点だ。このあと、この断崖絶壁を抜けるまでも冷や冷やだった。

(前を走っていた名古屋ナンバーのミニバンは対向車が来るたびに離合に相当苦戦していた。でもミニバンが前にいてくれたおかげで急カーブで対向からスピードを出して突っ込んでくるクルマの心配をしなくて良かったのが救いだった)

県道32号を抜けたあとは国道経由で実家のある四国中央市に戻り、今日のツーリングは終了。明日は当初の予定ではしまなみ海道経由で島根に抜けてさらに1泊する予定だったけど、ホテルの空きが全然なかったので、ルートを変更して再び八幡浜経由でフェリーに乗って帰ることにする。

今日の走行距離:345km


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