Ninja250Rで北海道ツーリングに行ってきました(稚内~宗谷岬~枝幸~紋別~網走~知床)

<Ninja250Rで行く長距離ツーリング17>

本日のルート



9/10(火)

■ キャンプ場出発まで
朝4:30に起床する。初めてのキャンプだったが思った以上に熟睡できた。シュラフの中で半袖とパンツ一丁で包まっていたが、モンベルのシュラフは暖かくて快適だった。

トイレに行くために外に出ると霧がすごくて辺りがまったく見えない状態。天気が良いのか悪いのかまったくわからない。
トイレから帰ってきてテントに入ろうとすると夜露が目立つ。これを見るとテントなしでは寝れないというのがよくわかった。それ以前に野宿だと蚊の大群に襲われて眠れないだろうけど。夜、蚊取り線香を焚いていたが、露で濡れて途中で消えていた。
外はまだ暗いが、明るくなったらすぐ出発できるようにテントの中を片付け始めると徐々に夜が明けてきた。テントの設置も苦労したが、片付けの方がもっと面倒で、結局すべて仕舞い終るまでに1時間ぐらいかかった。
一昨日は雨でNinjaがびしょ濡れだったにも関わらず昨日はチェーンの掃除もせずに500キロ以上走ってしまったので、出発する前にチェーンにルブを吹き付けておく。ロングツーリングのときは携帯用のスプレーが便利。チェーンルブの他にグリスや防水スプレー、曇り止めも持参している。
テントを積んで出発しようとすると、また霧が出てきた。走っているとそのうち霧は晴れるだろう。6時にキャンプ場を後にする。
「宗谷ふれあい公園」を出発して国道238号に入った途端、凄まじい霧が行く手を阻む。東北ツーリングの大間町で発生した霧や山陰ツーリングで新見から蒜山に行くときに出会った霧より遥かに凄くて、10メートル先がまったく見えない。あまりに先が見えないので途中で停車して曇り止めスプレーをヘルメットのシールドに吹き付けるがほとんど効果なし。

一昨年同様、宗谷岬に行くまでに壁が立ちはだかるのか・・・。しかし今年は壁を跳ね返してやる!と、気合と根性で走り続けた甲斐があって霧が晴れてきた。宗谷岬まであと少しだ!

■ 日本最北端の地、宗谷岬に到着!
2013年9月10日(火)6時46分。とうとう念願の宗谷岬に到着!
一昨年、稚内まで来ておいて、ここに来ることができなかったが、あれから862日目。ようやく日本最北端の地に到達した。
霧が晴れた後の宗谷岬は快晴でサイコー。朝早いせいか、宗谷岬周辺は人がまばらだ。せっかくここに来たのだから、土産を買って帰ろうと思ったが、周辺の土産店が開店するのは8時らしいので、少し周りを歩いてみることにした。

(写真左下)間宮林蔵像が見える。間宮林蔵といえばサハリン(樺太)を発見した人だっけ?昔、歴史で習った気がするが、よく覚えていない。北海道では有名なのか。

(写真右下)日本最北端の地の碑の裏に回ると、海女が何か取っていた。宗谷岬の裏は浅いようだ。この瞬間、日本の最北端にいたのはボクではなく海女だった。(笑)
裏手に展望台があったので上ってきた。天気が良いから遥か向こうまで見渡せる。向こうの島は見えないが澄んだ日だとサハリン(樺太)まで見えるらしい。

(写真左下)画像が小さいので見えないかも知れないが、ここから世界各都市との距離が表示されている。日本でいうとサハリン(樺太)まで43キロ、利尻島・礼文島まで73キロ、東京まで1106キロ、沖縄県の石垣島まで2849キロ。石垣島だと日本の西端なので相当遠いイメージがあったが、直線距離にすると意外に短いような気がする。

(写真右下)8時前になると日本最北端の碑の前には人だかりができていた。写真をゆっくり撮りたかったので早く来て正解だった。
8時になるとようやく店が開いたので店内で買い物をして北九州に発送する。最北端到達証明書は1枚100円。もちろん購入した。その後、ツアーの添乗員らしき人が入ってきて最北端到達証明書を31枚購入していた。ツアー客が来ることを考えると結構儲かるね。

(写真左下)宗谷岬のすぐ横の日本最北端給油所でガソリンを満タンにする。ここら辺に来ると何でも日本最北端の名称がついてまわる。

(写真右下)給油後、領収書と一緒に「日本最北端給油証明書」と貝殻のアクセサリをもらった。さて、土産も買ったしガソリンもいれたので出発しよう。今日はオホーツク海をひたすら南下する。目標は知床峠を越えて標津町だったが、宗谷岬で時間を取られたのでそこまで行けるかどうか。

■ オホーツク海を南下する
宗谷岬から国道238号で南下する。すぐにアップダウンの激しい道が続いて平地に降りてきたとき、海岸線でテントを張っている人が目立ち始めた。写真は撮り間違えたが、Ninjaの左側には多数のテントが張っていた。
北海道らしく牧場が目立つ。こういうスケールの大きい場所で生活していると、北海道以外は狭苦しくて生活できないと思う。
途中、遭遇するライダーたちが次々に国道から左に折れていったので、こんな田舎道に何が?と疑問に思い、ツーリングマップルを確認すると「牧草地を貫く直線道路が地平線に向かって延びている」と記載されていた。ボクも続いて田舎道に入ってみると確かに草原が広がる快走路。こういう本州や九州では走れない場所をみると最高の気分になる。
最初の道の駅「マリーンアイランド岡島」に到着する。

今日は基本的に道の駅で休憩することを主にして走ることにする。北海道ツーリングも数多くこなせればもっとマニアックな場所に訪れることになると思うが、北海道ビギナーの場合はまずはメジャーな場所に行って、道の駅を訪れて、その地域の特産を知るのがベターだと思う。
次は道の駅「おうむ」に到着。雄武と書いて「おうむ」と読む。北海道は難解地名が多い。
コロッケが名物らしいのでコロッケを食べてみる。味はジャガイモが多くて胡椒が効いていて普通にウマかった。
紋別に入り、道の駅「オホーツク紋別」に到着。流氷が見える施設らしいが有料で時間がないのでパスする。
さらに南下して道の駅「サロマ湖」に到着。サロマはカタカナと思っていたが、漢字では佐呂間と書くらしい。ずっと快走しているけど13時を過ぎてとにかく暑い。

サロマ湖は地図で見ても特徴的で、展望台から見てみたいと思っていたのでツーリングマップルに記載の展望台に上ってみようと思ったが、ここからだと歩いて50分近くかかるらしい。(・_・;)

ん?ツーリングマップルを見ると、この道の駅に展望台があって、そこからサロマ湖を望めると書いていたが、よーく見直してみると「標高376mよりサロマ湖を一望する大パノラマ!展望台までは道の駅から登山するかダート道10km」と記載されていた。がっくり。展望台は次回に持ち越しとしよう。
網走市内に入る。網走刑務所の案内板を通り過ぎて、道の駅「流氷外網走」に到着。ここは市街地のど真ん中にある道の駅で、道の駅というより、市街地の観光地という感じがする。道の駅はできれば田舎にあって、その土地の名物料理や土産物があると嬉しくなる。この道の駅は入館者200万人達成の垂れ幕が降りていた。

現在15時前。このペースだと明るいうちに知床を越えて標津まで行くのは不可能なので、スマホで知床周辺のキャンプ場を探す。いくつか目ぼしいキャンプ場があったが、知床横断道路に入る手前にキャンプ場があったので今日はそこを目標にする。

■ 小清水原生花園と道の駅「はなやか小清水」へ
網走を抜けた先に「小清水原生花園」という看板が目に入ったので立ち寄ってみる。
鉄道の駅らしいが、どうやら本物らしい。最初、作り物の鉄道と駅かと思った。(あまりに人通りが多いので) 釧網(せんもう)本線というらしい。網走と釧路を結ぶから釧網。北海道は広大で人口密度が極端に低いので、こういった鉄道や道路のインフラ維持は超大赤字で大変だろう。結局は国債と税金で賄っているのだろうけど。
小清水原生花園から広がる原野。遥か向こうに山がみえる。あれは斜里岳らしい。まだ15時半だが陽が傾いてきた。北海道でも道東周辺は北九州より1時間は陽が沈むのが早い。
小清水原生花園からすぐ先にある、道の駅「はなやか小清水」へ。ここも先ほどと同じくJRと隣接しているらしい。
中に入ると生鮭串フライやコロッケが売っていた。昼はコロッケを抓んだだけなのでこれを見ると腹が減ってきた。早速、生鮭串フライ(100円)とホタテコロッケ(250円)を購入。
生鮭串フライは鮭がウマくて絶品!いい感じで塩が効いている。これで100円は安い!ホタテコロッケの方は何となくホタテが入っていそうだけど、味はいたって普通。こちらの250円はかなり高い。コロッケを買う代わりに鮭フライを3つ買ったほうが絶対にいい。
鮭とコロッケを食べながら明日の天気を調べると、明日は晴れのち曇りだが、明後日は午前中に雨が降るらしい。東の方が長く天気が崩れるとのことで明日のルートに悩む。今後のルートはとりあえずキャンプ場に入って考えよう。

■ 知床(斜里町)に到着
知床に向けて走っていると、「オシンコシンの滝」の案内板が出てきた。オシンコシンの滝は聞いた事あったが場所までは知らなかった。まだ陽がくれるまで時間があるので立ち寄ってみる。
ここには観光バスが乗り付けているだけあって、ものすごい人だかりができていて写真を撮るのに一苦労。三脚を広げて写真を撮るのをためらっていたところ、観光ツアー(北海道交通?)のガイドさんに写真を撮っていただいた。全然ツアーと関係ないのに感謝。こうやってみると自分が結構痩せていることに気づいた。(北海道に来てからも走りまくっているくせにあまり食べていないので) このままリバウンドしなければいいけど・・・。
オシンコシンの滝から程なくして、道の駅「うとろ・シリエトク」へ。かなり立派な道の駅だ。

中に入ると観光客目当ての土産物が多数売られていた。鮭やカニがウマそうだが結構いい値段やね。しかし、今日の夕飯にするわけにもいかず、手頃な弁当やパンは見当たらなかった。

■ 国設知床野営場へ
道の駅から1キロほど上がったところのキャンプ場「国設知床野営場」へ。今日はここにテントを張って宿泊する。入場料は400円と格安。

係員の説明を聞いてバイクを案内所のすぐ横に停める。ライダーも結構いるようだ。
敷地内であれば好きな場所にテントを張っていいとの事だが、ファミリーには近づきたくないし、トイレから遠いのも面倒だし・・・と、どこにテントを張るか悩んでしまう。昨日の宗谷ふれあい公園のように誰もいない状況なら悩む必要はないのだが。
適当な場所を見つけたので、昨日と同じようにテントを設置する。フレームを広げて、テントをかけて、ペグを打って、はい完成!昨日と比べると経験値が上がっているので、今日は短時間でテントを張ることができた。
段々と暗くなってきたので、テントの中に入り昨日と同じようにノートパソコンを広げてメールをチェックしつつ、ツーリングレポートを書いて明日のルートを練り始める。

そうこうしていると風呂に入り損ねてしまった!(近場の温泉は19時半までとのこと。閉まるのが早すぎ!実は昨日もシャワーを利用せずじまいだった) これは痛い・・・。しかも2日連続のキャンプでノートパソコンのバッテリーは残りわずかだし、明後日は早朝雨が降るそうなので明日はホテルに泊まろう・・・、そう思ってスマホで釧路や帯広のビジネスホテルを探してみるが、まったくといっていいほどホテルが空いていないし。(;一_一) (あっても1万円以上のビジネスホテルばかり。ビジネスホテルで1万円も払うなんてありえん) まあいいや、明日のことは明日考えよう。とりあえず風呂に入りたい・・・。

ちなみに今日の夕食のおやつは「北海道限定のポテトチップス」。あくまで北海道にこだわるのがボク流だ。今日はライダーとも数多く擦れ違い、ピースサインの嵐だった。明日は知床峠を越えて、そこから開陽台に行って、そのあとは天気と相談しながら適当に走りたい。

今日の走行距離:407km


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