Ninja250Rで北海道ツーリングに行ってきました(7日目)

<Ninja250Rで行く長距離ツーリング8>

本日のルート

5/5(木)

■最終日の朝は・・・

北海道最終日。

昨日の天気予報では今日は曇り。朝5時に起床して空を確認すると微妙に陽が見える。晴れになる手前の曇り空かな?


微妙に陽が見える。多分このまま晴れになるはず!

天気予報を確認すると、道東は終日曇りとのことだが、この雲は晴れになる雲と確信する。案の定、時間が経つにつれ晴れ間が広がってきて、ホテルをチェックアウトしてバイクを出す頃には完全に晴れていた。最後の最後で天気予報が良い方に外れてくれた。最終日は晴れで北海道を後にできそうだ。


■道の駅「しらぬか恋問」で

今日は襟裳岬経由で苫小牧東港に向かう。フェリー出航が23時半。時間がタップリあるので、適当にブラブラしようと道の駅「しらむか恋問」でいきなり休憩する。道の駅の砂浜で親子連れグループが楽しそうに遊んでいる。九州と違ってこちらの海はまだ冷たいんじゃないかな。昨日も雪が降ってたし。土産物を拝見しようと売店に立ち寄ろうとしたら、まだ店は開いていなかった。


しらぬが恋問って変な名前だな、と思っていたら、しらぬか恋問だった。しらぬかは「白糠町」のこと


■国道336号は自然の宝庫

国道38号で西に向かって走る。国道38号は釧路と滝川を結ぶ北海道有数の大動脈と言われるだけあって、クルマはかなり多い。看板には「正面衝突!追い抜き注意!」という注意書きが所々に立っているが、対向車がいなくなると後ろのクルマ何台かはNinjaを猛スピードで抜いていく。(Ninjaも制限速度+α+αなのに) 本当によく飛ばす地域だ。

市街地以外でクルマが詰まっている北海道を見るのは初めてだったが、襟裳岬に向かう国道336号に入った瞬間、クルマがまったくといっていいほどいなくなった。ツーリングにはクルマはいない方がいい。


国道336号から途中農道に出て写真撮影

道で適当にNinjaを停めて景色を堪能する。途中、自転車のランナーに多数遭遇し、Ninjaのナンバープレートをみて、「北九州って書いてあったぞ」と他のランナーに呟いていた。北海道からだと、ほとんど真逆の九州から来てるからね。逆に北九州で北海道ナンバー(札幌、釧路、帯広、室蘭、函館、旭川)のバイクがあったら目立つよね。

Ninjaが走り出し、上り坂で悪戦苦闘している自転車ランナーを一気に抜き去る。ナウマン国道といわれる区間の国道336号は本当に民家すらない山の中の道。アップダウンも激しいし、クルマもいないしツーリングには最高の道。走って走って走りまくる!


■黄金道路

ナウマン国道を抜けると、今度は海沿いの黄金道路と言われる区間に入る。同じ国道336号だけど区間ごとに呼び名が変わるのはGOOD。○○バイパスじゃ情緒ないもん。黄金道路の名前の由来は、この道路を作るのに黄金を敷き詰められるほど莫大な建設費がかかっているかららしい。断崖絶壁の中、トンネルを通したり、道を舗装したり、想像を超える金がかかってるんだろうな。今、こうやってツーリングを楽しめるのは先人の努力あっての賜物ですよ。


空が段々曇ってきた・・・。海の向こう側は雲が少ない


■襟裳岬到着

黄金道路を抜け、道道34号に入ると急に牧場景色が広がる。道路横に何気にいる動物たち。もちろん野良ではないのだが、北海道を走っていると当たり前のように馬や牛や羊がいるので、段々それに違和感がなくなってきた。北海道ってどのぐらい牧場があるんだろうか。もしかして牧場を脱出した野良牛や野良馬がいるのかも知れないぞ。


馬がいる。近くに鹿もいたら、さあ大変

走り続けて襟裳岬に到着。襟裳岬は宗谷岬や納沙布岬と違って最北端や最南端のシンボルがない何となく寂しい岬。岬周辺を歩くと「風極の地、襟裳岬」とあったが、意味はわからない。シンボル的な名前はないけど、晴れ間が再び広がってきた絶壁からみる景色は爽快。


納沙布や足摺の景色より見晴らしがいいと思う

土産物店では生きたカニや海老を売っていた。冷凍されたカニならいざ知らず、こんな辺鄙なところで生きたカニを買っても持って帰るのに一苦労ではないのかな。生きたカニは結構いい値がついていた。カニって何であんなに高価なんだろうか。


■日本最大の桜並木へ

襟裳岬周辺を一通りみた後、次はどこに立ち寄ろうかとツーリングマップルを広げて相棒と相談。すると、日本最大の桜並木が広がる静内というところを見つけ、そこに行ってみることにした。並木は7キロにも渡るらしく、GWのちょうど今が最大の見頃とか。これは期待大!

静内に向かう途中、道の駅「みついし」に立ち寄る。「みついし」の売店で芋餅という、じゃがいもベースで醤油に漬け込んだ昔ながらの素朴な餅を買ってみる。基本、こういったおやつはシンプルなほどおいしいという説があるが、これも定説どおり。

芋餅を食べているとき、北海道すべての道の駅のスタンプとキーホルダーが展示されているコーナーを発見した。北海道は広い分だけ道の駅も相当あるけど、うちらが今回立ち寄った道の駅もそれなりにあった。立ちどまったすべての道の駅が印象に残っているが、一番印象に残っているのは2日目の「なかがわ」かな。一番辛い道のりで1時間以上休憩したところなので。

クリックすると拡大するぞよ


その後は静内に向かう。静内に入ると、桜並木の案内看板が要所要所で立っていて道に迷うことなく桜並木の場所に到着。到着すると??? 周りに木は立ってるが、桜なんて咲いてない・・・、まだ桜が開花していないことにようやく気づいた。どうも今年は寒すぎて桜がまったく咲いておらず、蕾がところどころ付いている程度。例年のGWは桜が満開らしい。


この木々が桜。例年だと満開らしいが、今年はその面影すらない

くやしいので、例年の写真が掲載されているところで記念撮影。


写真を見るとピンク一色で桜が咲くと素晴らしい景色なんだろうなあ・・・


■馬、馬、馬

桜の余韻に浸れつつ(うそ)、新冠に入る。新冠は競馬ファンには有名なところらしく、道の駅「サラブレッドロード新冠」では、歴代の競走馬の銅像が数多く立てられている。馬の顔に違いがあるのかはボクにはわからないが、競馬ファンなら聞いたことある名前と見たことある顔なんだろう。


ハイセイコーって聞いたことがあるようなないような・・・。競馬に疎いからよおわからん

段々と陽が落ちてきた。出港まであと6時間もあるけど、途中でトラブルがあるかも知れないし、早めに苫小牧を目指す。


陽が傾いてきた。苫小牧まで残り50キロ


■そば処 大みや

苫小牧を目指して走る。夕日がまぶしい。今まで北海道で太陽がほとんど拝めない状況だったので夕日に目を取られることすらなかった。夕日に目が眩みつつ、苫小牧東に段々近づいてきた。ツーリングマップルで港周辺を調べると、辺りは食事をするところはないと記載されていたので、鵡川町の蕎麦屋「そば処 大みや」という店で夕食を取ることにした。鵡川町に着いたときは夕日は完全に落ちていた。

「そば処大みや」に入り、ざる蕎麦セットを頼む。ボクは蕎麦というとざるしか食べない徹底振きで、暖かい蕎麦は苦手。なので真冬でもざる蕎麦。おっと、真冬じゃなかったか!


味はとてもGOOD。蕎麦どころ北海道にふさわしい味

追加注文でコーヒーを頼む際、店のおばさんに「どこから来たの?」と聞かれたので「福岡!」と答えると、「まあ、向こうの最低気温はこっちの最高気温より高い」と言われてしまった。「北海道は夏来なさい」と言われて納得!GWの北海道は寒いとは聞いていたが、この5日間、想像以上に寒かった。はっきり言って福岡の真冬並。今年のGWの北海道は吹雪いたり桜が未だに咲かなかったりで特に寒かった時期だったのは間違いないと思うが。雨男×雨男=雪。になるんかな。


■苫小牧東港に到着、北海道を離れる

「そば処 大みや」を出発して苫小牧東港にはすぐ到着。バイクを指定の場所に置き、船が出発するのを待つ。途中、他のライダーから話しかけられ、どこに行ったかなどの会話で盛り上がる。

奈良出身のそのライダーはうちらより1日早く北海道に入り、初日は天気が良かったので、小樽から一気に網走まで走ったとか、襟裳岬では強風のため海に流されそうになり死にそうになった、など色んな話を聞くことができた。うちらも稚内で吹雪にあって死にそうになったことを話すと、お互い悲惨な目に合いましたね、との会話で更に盛り上がり、出発するまで語り合っていた。ちなみに函館の五稜郭は桜が綺麗に咲いていたとの事だった。


最後の北海道です。北海道、思い出ありがとう(^_^)/ もちろん又来ますね

フェリーが23時半、予定どおり出発する。フェリーに乗り込むと完全熟睡。これからまだ北九州までの道のりが長い・・・。


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