■ 出発を遅らせる |
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朝5時過ぎに起床して外を見ると空はどんより灰色。
まだ雨は降っていないが、テレビをつけて天気予報を確認すると予報通り早朝は雨。出発をいつにするか考えていたら5時半を過ぎて外から雨が降ってきた。早朝のみ雨であれば少し出発を遅らせよう。
しかしホテルに泊まれて良かった。雨のキャンプだと片付けも手間がかかるし相当辛いと思う。 |
出発まで時間があるので今後のルートを検討する。昨日悩んだが今日は出発が遅れそうなので十勝周辺を徹底的に遊んで、その近辺で1泊して、明日洞爺湖経由で小樽からフェリーを乗ることも検討したが、段々と雨足が弱くなってきたので今日は昨日検討したとおり、十勝から洞爺湖に抜けるルートを走ることにする。
せっかくツーリングに来ているので走れるだけ走りたいのが本音。観光地は家族で北海道に来たときに行けばいい。 |
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昨日、バイク置き場からホテルまで荷物を持ってくるのが大変だったので、今日はバイクをホテルの目の前まで移動させて荷造りをしようと思っていたが、雨が突然降ると辛いので結局500メートル先のバイク置き場まで荷物を持ってきた。500メートル遠いよ~。(;一_一) 出発から疲れた。
雨は完全に止んだようで合羽を着ずに走れそう。時間は朝8時。いつもより2時間遅れの出発となった。 |
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■ 十勝平野にて |
濡れた路面に気をつけながら帯広市街地を抜けて十勝方面へ。走り続けると十勝平野が見えてきた。この頃になると雲がほとんどなくなり空は完全に青色になっていた。 |
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一昨年、十勝平野に来たとき、ツーリングマップルを見て穴場の展望台を目指したのだが、その展望台に至る道は途中からダートで結局展望台に登るのを諦めた経緯がある。今回はもう一度その展望台に行って徒歩で展望台まで登ろうと思う。(ダートは1キロなので徒歩で十分登れる) 展望台の名前は清水円山展望台。今回のツーリングのテーマはリベンジなのだ。 |
そうそう、この場所だった。ここから先がダートになって展望台までは1キロちょい。一昨年は相棒とNinjaで進入したがすぐに引き返した。今年はダート手前でバイクを置いて徒歩で展望台を目指す。 |
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最初は勢いで登っていたが、たった1キロとはいえ上り坂がきつくて段々疲れてきた。一昨年の事がなければ途中で引き返していたかも知れない・・・。疲れた疲れた・・・、と思っていると(年寄りか!)景色が開けてきた。 |
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清水円山展望台にて。十勝平野が一望できる隠れた穴場スポット。一昨年のリベンジを果たすことができた! |
この後、無事に下山してきたが、あまりの暑さに倒れそうになる。北海道とはいえ9月の日中は強烈な暑さ。雨上がりの影響もあると思う。ジャケットの下のシャツを脱いで再び走り出す。 |
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清水円山展望台から国道274号に入って日勝峠を目指してドンドンと登っていく。この峠は一昨年のゴールデンウィークは凍結していたので走れなかったが、とにかくカーブが多くて、なるほど、他で書かれているとおり、走っていて走りにくい道というのがよくわかった。しかし今日は天気が良いのでワインディングを楽しみながら日勝峠に到着。 |
同じペースで付いてきたライダーと挨拶を交わし、先に三脚をたてて写真撮影。天候が良い日勝峠は貴重らしい。ライダーのナンバープレートを確認すると「岩手」だった。九州人からすると岩手と北海道は比較的近いと感じるが地図を見ると実はかなり遠い。それだけ北海道が広いということだ。 |
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■ 日高から夕張へ |
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日勝峠を降りてきた先の道の駅「樹海ロード日高」にて。一昨年はここで日勝峠の路面凍結情報を見て占冠(しむかっぷ)から高速道路経由で十勝清水に出た。積雪の心配不要のこの時期にも日勝峠の状況が放送されていた。
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道の駅なのに中が薄暗いと思っていたら飲食店が定休日だった。そろそろこのあたりで昼食にしようと思っていただけに、またもあてが外れた感じだ。北海道は道路の沿線上に目ぼしい飲食店が皆無なので、昼食を食べ損ねるパターンが多い。 |
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外に出て次のルートを検討している最中、たまたまNinjaに目がいくと、あちゃ~、正面やら背面やら、色んな箇所が悲惨なくらい汚れていた。行きは雨の中を突っ切ってきたし、北海道に来ても酷使しているから・・・。この写真だと伝わりにくいが。 |
適当なタオルがなかったので、持参していた肌すっきりシートであらゆるところの汚れを取ってやると、かなりマシになった。これで北九州に帰るまで大丈夫だろう。
今後のルートだが、夕張経由(国道274号)で洞爺湖を目指すか、苫小牧経由(国道237号)にするか迷ったが、苫小牧経由は目ぼしい休憩所が見当たらなかったのと、夕張は確か新しい道の駅が出来たと聞いていたので、夕張経由で洞爺湖を目指すことにした。 |
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国道274号を淡々と走り、夕張市街地に近づいてきた。途中、北海道物産センター夕張店という場所で不思議なバスを見かけたので思わず写真撮影をする。このメロン熊、見事にハマっている気がする。しかも左側の熊の顔は微妙に怖いし。(笑) |
程なくして道の駅「夕張メロード」に到着。ここで嫁と娘の土産に夕張メロンを買って帰ろう!と期待して中に入ると・・・。 |
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置いているのはメロンではなくスイカ。確かにスイカはウォーターメロンではあるが、どこを見渡してもメロンは見当たらない。しかもこの道の駅、完全に手抜きで地元のスーパーを無理やり道の駅にした感がある。 |
外に出て休憩しているとNinjaの横に停めていたCB1300乗り(埼玉)の人に、「せっかく夕張まで来たんですが、メロンの時期は終わったので期待外れですね」と言われて、初めて時期外れということに気づいた!そうか、だからどこを見てもメロンが売ってなかったのか。メロンの時期なんて考えたことがなかった。最近は旬じゃなくてもハウス栽培等で一年中出荷されていたりするし、メロンなんて普段食べないから余計に・・・。
でも、北海道ツーリング初日のあの苫前メロンはメチャメチャ美味かったが、あれはどうして出てきたんだろう・・・。 |
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■ 一気に道南、伊達市へ |
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夕張から高速道路で千歳に降りて、一気に伊達市の道の駅「フォーレスト276大滝」まで走ってきた。千歳市内で渋滞に巻き込まれてここまで2時間走りっぱなし。途中、千歳の道の駅「サーモンパーク千歳」に立ち寄ろうと思ったが市街地にあったのでパスした。道の駅は田舎じゃないと・・・。
さらに途中、支笏湖の横を通ってきたが、木が邪魔をしてまったく展望が望めなかった。後で気づいたが、ツーリングマップルにもそのことが記載されていた。 |
道の駅に入ると店内はピザの釜が用意されていて、中にいる客も列をなしてピザを注文していた。そういや腹減ったな、と思い時計を見ると既に15時前。道の駅「樹海ロード日高」や「夕張メロード」ではあてが外れて結局この時間まで何も食べれず仕舞い。店内にはピザの他に定食もあるみたいなので、ここで遅い昼食を取ることに。 |
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メニューに豚丼があったので、昨日の雪辱とばかりに豚丼(1000円)を注文する。今度こそは!と期待して出てきた豚丼を食べると、昨日の「ぱんちょう」と似たような味で、さらに豚肉が薄っぺらで量が少ない。(御飯は多かった) あちゃー、完全に失敗した。これで1000円は高すぎ。北海道だけどピザを頼めば良かったよ、とほほ。 |
落胆しつつ、道の駅の横に「きのこ王国」という不思議な建物があったのでそこに行ってみる。看板のキャッチフレーズは「日本で一番売れているきのこ汁」。ほんまかいな。 |
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中は数多くの定食が提供されていて、しかも安くて美味そう。その証拠にこの時間でもこっちの方が客の数が全然多い。あちゃー、(二度目)やられた!この建物が手前にあれば良かったのに!! |
既にお腹はいっぱいだが、せっかくなので日本一売れているきのこ汁を注文してみる。(豚丼に付いていた味噌汁もきのこだったのでこれで2杯目)出てきたきのこ汁を食べると、これが美味い。味噌は少し辛いが、しめじ、しいたけ、まいたけが入っていた。 |
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■ 洞爺湖へ |
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洞爺湖周辺になり、道の駅「そうべつ情報館アイ」という所に立ち寄ったが、ほとんど見るものがなかったのですぐに出発する。今日は昨日スマホで事前に調べておいた洞爺湖のキャンプ場に泊まろうと思うが、まだ時間があったのでちょっと寄り道することにした。洞爺湖を高台から望めるサイロ展望台に到着。 |
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サイロ展望台にて。洞爺湖といえば2008年にサミット(主要国首脳会議)が行われた場所として有名。洞爺湖の真ん中に浮かぶ中島が特徴的であり、かつ周辺は温泉も湧き出ていて道南地区屈指の観光地になっている。個人的には昨日行った摩周湖よりこちらの方が見応えがあると思う。 |
まだキャンプ場に入るまで時間があるので道の駅「とうや湖」に寄ってみる。この道の駅はプレハブみたいな小さい建物で完全に名前負けしていた。中もこじんまりしていて、早々に退散する。
道の駅も想像以上に立派なところから、え?これ?という小さいところもあって定義が曖昧だ。(それが楽しみでもあるのだが。イオンみたいにどこに行っても似た施設なんてホントにつまらない) |
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■ 洞爺湖のキャンプ場「グリーンステイ洞爺湖」へ |
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ネットで事前に調べていたキャンプ場「グリーンステイ洞爺湖」で今日は宿泊する。早速受付で手続きをしていると、係の女性から「北九州からですか?ズバリ北海道の今の気温は北九州の何月ぐらいでしょう?」と聞かれたので、「う~ん、こっちも思った以上に暑くてあまり変わらないかも」と応えておいた。
この4日間、北海道を走って思うのは9月上旬だと北海道も暑いということ。休みさえ取れればシーズンオフである9月の北海道はとても旅行に向いている時期だと思う。 |
キャンプ場使用料は800円。今日は空いているのでバイクエリアではなく、受付横のエリアを使わせてもらえるとのこと。バイクも横付けできるしラッキー。 |
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キャンプも3回目ともなると組み立てもスムーズになる。そういやこのキャンプ場、芝生が少ないせいか、「宗谷ふれあい公園」や「国設知床野営場」のように蚊がまったく襲ってこなかった。おかげで蚊取り線香の出番はなし。あっという間にテントが組みあがった。(途中、会社から電話があって電話しながらのテント設置となったが) |
コインシャワー(有料。100円)が設置されていたのでさっそく利用する。今日は汗を流すことができた。(^_^)/ シャワーから出てくるとあたりが暗くなっていた。夕食はさっきの道の駅「とうや湖」で買ったおにぎり(半額125円)と菓子パン。15時に豚丼+きのこ汁(2杯)を食べたのでこれで十分だ。(このおにぎり、2つとも中の具が梅干だった。特に中身の表示はしてなかったが、せめて片方は別の具にして欲しかった) |
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狭いテントの中でノートパソコンを開いて明日の天気を確認すると道南地区は晴れから雨に変わるらしい。午前中が晴れならこの際、当初予定していなかった函館まで出てみることにする。(ここからだと150キロ。函館から小樽までは280キロ。早朝に出れば十分間に合うだろう)
当初、復路のフェリーは明日金曜日か明後日土曜日のどちらかを考えていたが、土曜日の天気がイマイチなのと明日で大概のルートを回れることもあり、明日金曜日にフェリーで帰ることにした。(フェリーの予約していなかったので新日本海フェリー(小樽)に電話する。時計の件を伝えたら、「ああ、聞いていますよ」との回答が返って来た。結構連携はいいみたい) |
今日で3回目のキャンプだが、夜のキャンプ場で空を眺めてみると星が綺麗に輝いていて気持ちが洗われる感じがする。今まではただテントで寝るだけだったけど、テント生活も慣れてくると色んな余裕が出てきて、キャンプそのものを楽しめるようになっている自分に驚く。 |
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