■ 一気に函館まで |
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朝4:50に起床して空を見るとまだ薄暗いが晴れている様子。昨日は20時過ぎからファミリーが前のエリアにやってきて、深夜1時過ぎまで騒いでいたから、かなりうっとおしかった。まあ、ボクもラジオをつけてそのまま寝ていたのでほとんど気にはならなかったが。
すぐにテントを片付けしてNinjaに荷物を載せて出発する。テントは毎回仕舞う度に大きくなっているような気がするが、この際気にせずにおく。さあ、函館に向かおう! |
キャンプ場を後にして国道37号で長万部方面に向かう。単調な道のりを走り続けていると急に霧が出てきて視界が悪くなるが、それ以上に困ったのは冷気。レザージャケットの下にTシャツを着込んでいるが、それでも寒くて震えてきた。 |
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あまりに寒いのでネックウォーマーを着けようとシートバッグを探したがどこを探しても見つからず、(どこかで落としたか?) 第二の対策として念のため持参しておいた使い捨てカイロを取り出し体に貼り付けておく。これでかなりマシになると思う。
このまま国道5号に合流して途中、どこかで休憩しようと思ったが、後ろの木材を積んでいるトラックが木屑を落としながら走っていたので休憩もせずに長万部を越えて一気に函館までやってきた。
(トラックは最初前を走っていたが、木屑を大量に落としながら走るので後ろにいるとパンクさせられたら嫌だと思い、途中で抜いていた) |
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■ 自由市場で海鮮丼 |
最初にツーリングマップルで調べておいた「はこだて自由市場」に行ってみる。ナビに案内されるままやってきたが、想像以上に小さな市場でなかなか見つけることができなかった。 |
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ここに来た目的はおいしい海鮮丼を食べること。北海道に来て海鮮丼を食べまくるぞ~!と意気込んできたが、海鮮丼を食べたのは初日の甘エビ丼のみで欲求不満が溜まっていたから。
市場に入ると海の食材が所狭しと店頭に並べられていた。ツーリングマップルを見ると、ここで購入した材料を丼にしてくれるとの事だったが、係りの人に聞くと店内の材料を使った食堂があるとのことでそっちに行ってみることに。 |
自由市場の隅に2つの食堂(市場亭、朝顔)があったが、どちらの方が美味そうか両方の店の正面で交互に歩いて見比べていると、市場亭の店の人に「店内ではさらに詳細なメニューがあるのでよろしかったらどうぞ」と案内されたので、市場亭に入ることにする。
トッピングも自由に出来るということで、ボクの好きな材料の鉄火、サーモン、ウニ、かに(2,800円)をトッピングして注文する。 |
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出てきた海鮮丼は豪勢で見た目も綺麗だが、それ以上に驚いたのは味。メチャメチャ美味い!醤油と具材と御飯が素晴らしいくマッチして食が進む。今年、大分の蒲江で食べた海鮮丼に勝るとも劣らない味だった。(そう思うと、大分の海鮮丼って北海道にヒケを取らないからある意味すごい) 北海道ツーリングの締めの料理として有終の美を飾ることができた。 |
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■ 函館山へ行こう |
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自由市場からそれほど遠くない場所に函館山ロープウェイがあるので、次はそこに行ってみる。函館といえば函館山の夜景というぐらい有名。平日の朝10時にも関わらず、大勢の人がロープウェイの前に並んでいた。 |
函館山は戦時中は要塞だったので一般人の立ち入りを禁止されていたが、そのおかげで今も自然豊かな環境になっているとのこと。ロープウェイを使わなくても歩いて登れるらしい。 |
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ロープウェイが頂上に到着して展望台に登っていくと、小学生の大群が。歩いても来れるので学校の遠足としても最適だろう。平日なのに本当に人が多い。 |
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函館山にて。函館の特徴である扇の地形がよくわかる。霧がなければ青森の下北半島も望めるらしい。 |
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展望台を降りた先の八幡坂にて。函館といえばこのアングル。傾斜がきつくて今までのどの坂よりもここが一番怖かった。 |
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■ 海岸線を北上する |
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函館から小樽を目指し、のんびりと走ることにする。
国道5号から国道227号を快走して最初の道の駅「あっさぶ」に到着。中に入ろうと思ったが、改装中で立ち寄ることができなかった。厚沢部と書いて「あっさぶ」と呼ぶ。北海道5日目だが聞いたことがない町が多い。 |
次は道の駅「てっくいランド大成」に到着。追分ソーランラインと呼ばれる国道229号をひたすら北上してきたが、40キロ制限と50キロ制限の繰り返しで面白みのない道。実際、この道路を走っていてもライダーとはまったく擦れ違わなかった。北海道にツーリングに来ているという感じがまったくしない。 |
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しかも雲が増えてきて、気がついたら青い空がほとんど見えなくなっていた。このまま海岸線を走っても似たような景色と続いて面白味がなさそうなのでルートを変更して国道230号~国道5号経由でニセコを目指すことにする。 |
せたな町から国道230号に折れ、しばらく走ると天候が完全に悪化して、まだ雨が降っていないのが不思議なぐらい真っ黒な空になる。(;一_一)
早めに小樽を目指したほうがよいと思って、地図を見て目の前の「国縫(くんぬい)IC」から高速道路に乗ろうとしたが、高速だと小樽まではかなりの遠回りになってしまうことがわかったので、このまま予定通り国道5号に入る。 |
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長万部に入ると天気が少しずつ回復してきた。途中、ナビに導かれるまま小樽を目指していると、道道9号に案内されてしまったので(道道9号だと再び海岸線に出てしまう)、国道5号に引き返してニセコを目指す。
ニセコに入り、くっきりとした山が見えてきた。羊蹄山(ようていざん)だ。鹿児島の開聞岳のような雰囲気。 |
道の駅「ニセコビュープラザ」に到着。ニセコといえばスキー場として有名だが、この時期も花が綺麗に咲いていてよく手入れされている。 |
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陽が暮れて来て結構寒いのにソフトクリームを頼んでしまう。250円なのに味は濃厚でとても美味かった。
さて、陽が暮れてきたので小樽に急ごう。 |
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■ 小樽へ到着、出航まで。 |
ニセコから北上して1時間ほどして小樽に入る。ニセコで調べておいた土産店「こぶしや」というところにナビを設定していたのだが、到着した頃には店内で既に蛍の光が流れていたので、速攻で土産を選んで自宅に郵送する。よし、これで嫁と娘の土産のノルマは達成した! |
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今回の北海道最後の食事は小樽ラーメン。「小樽らーめん問屋」という店の元祖醤油ラーメン。味は至って普通だったが、とにかく味が濃かった。御飯と一緒に食べるとベターと思われる。 |
小樽フェリー乗り場に到着。
舞鶴までのフェリーの受付手続きをする。名前と住所を記載して紙を提出すると、「時計も預かっております」と時計を返却していただいた。新日本海フェリーさんに感謝。<m(_
_)m>
時計は一緒に北海道に周れず残念だったけど、次回来たときは忘れずに連れて周るのでお許しを・・・。
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係員に誘導されて所定の場所にNinjaを停車させておく。北海道5日間、よく走った。Ninjaには本当に感謝!(いつもありがとう) 明日の夜に舞鶴に到着後、北九州までまた長距離移動になるので車体を念入りにチェックしておく。 |
出航は23:30。まだ時間があるので適当にターミナルをぶらぶらする。「フェリーあかしあ」の模型。このフェリーは国内の航路では一番大きな旅客船で速度が30.5ノット(時速56.4km/h)という超高速船。(1000キロ以上離れている京都舞鶴まで24時間かからない)
最初、バイクは郵送して本人は飛行機往復で北海道ツーリングを実施することも検討していたが、費用が高すぎるのと天候が選べない欠点があったので、結局フェリーを利用することにした。フェリーで北海道に来るほうが達成感が全然違うでしょ。フェリーのドキドキ感もツーリングの一環。 |
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舞鶴から航海してきたフェリーが定刻どおり20:45に到着。この船が今度は舞鶴に向けて航海することになる。たった3時間弱で室内を清掃して物資や水や燃料を積み込むのだから従業員は相当忙しいと思う。 |
バイクが全部で30台弱。舞鶴から来るときより若干少ない。
Ninjaの横に停車していたライダーと話をすると、そのライダーは盆から1ヶ月北海道を巡っていたが、ずっと天気が悪くて唯一良かったのは今週だけだったとのことで、今週来たのはラッキーですよ、と言われた。(ボクはそれを狙ってきたので、その甲斐があった) 他、1ヶ月もいたのに道南には行った事がないらしい。道南には何もないでしょ?と言われた。(海岸線がつまらなかった話をすると予想できます、と言っていた)
乗り込む前に最後の最後で雨がポツポツと降り始めてきた。本当に運がいい。道中にまったく雨が降らなかったのはラッキーだった。 |
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車両甲板に入り、荷物を持って部屋に向かう。ああ、とうとう北海道を離れるのか~。この5日間の想い出が走馬灯のように蘇る。5日間なんてあっという間やね。 |
復路ももちろん個室のステートルーム(貸切)。テレビをつけてノートパソコンを開いて北海道最後の夜のツーリングレポートを記録しておく。本当に楽しい5日間だった。相棒には申し訳ないが一昨年のリベンジは十分に果たせたと思う。 |
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