SV650で鹿児島宮崎ツーリングに行ってきました(垂水~佐多岬~志布志~都井岬~日南~宮崎~日向)

<SV650で行く長距離ツーリング22>

本日のルート




10/13(日)

■ 垂水出発
朝5時に目が覚める。

昨日は周りも静かで完全に熟睡できた。ホテルAZはベッドの固さも広さもちょうど良く、インターネットも高速なのでビジネスホテルとしての満足度は高い。おかげで寝る直前までアベマTV(将棋)を鑑賞していた。

相棒とロビーで5時半に待ち合わせして早速出発する。まずは日本本土最南端の佐多岬に向かおう。
九州の5時半はまだ日の出前で外は真っ暗だ。鹿児島県の南部の垂水市から佐多岬まで近いように感じるが、まだ70キロもある。
30分ほど走ると大分明るくなってきた。

ようやく佐多岬行きの看板が出てきた。左に行くと鹿屋、まっすぐ進むと佐多岬。
国道269号を南下していると、イケダパンのトラックを見つける。鹿児島といえばイケダパン。何かのメディアでイケダパンの特集をしていたので記憶に残っている。
佐多岬のある南大隅町に入り、ずっと走り続けて佐多伊佐敷地区までやってきた。南の南まで来た。佐多岬までもう少しだ。
人気のない道を走ってきて佐多岬の入り口へ。8年前に来たときはこんな立派な門はなかった。料金所の建物は完全になくなったようだ。
南国チックな道路を走る。佐多岬ロードパークと呼ばれるこの道はかつて岩崎グループの私道で有料道路だった。岩崎グループといえば鹿児島では有名で、いわさきホテルやバスやフェリーなどの交通事業を手掛けている。
垂水から1時間半で佐多岬駐車場に到着。日の出前から軽快な道をノンストップで走ってきたので相当気持ちいい。朝7時前だが既にクルマが5、6台停まっている様子。
佐多岬は九州の最南端でもあるが日本本土の最南端でもある。北海道の宗谷岬と同じく、ここを目指してくる旅人は多い。Googleマップで調べると佐多岬から宗谷岬まで自走すると約2800キロ!高速道路をずっと走っても39時間もかかるようだ。ただし北海道へは自走で渡れないので青森から函館までフェリー利用となる。

■ 日本本土最南端の佐多岬
カジュマルという南国特有の木。凄い大きさ。樹齢80年とのこと。
天気がいいので景色はサイコー。トンビがすごく気持ち良さそうに飛んでいるのをみると同じように飛んでみたいと思う。

我々人間は空を飛ぶことはできないが、将来、簡単に空を飛べる時代が来れば空をツーリングしたい。今は空を飛べないけど、バイクだと風と一緒になって走ることはできるので今のままでも満足かな。
8年前に来たときは木のシンボルだった。向こうに灯台が見えるがあそこ行くことはできない。歩いて行ける日本最南端はここまで。
木のシンボルはカジュマルの裏側にあった。やっぱこっちのほうが佐多岬のシンボルっぽいね。
日本本土の4地点。

 日本最北端は宗谷岬 (北海道稚内市)
 日本最東端は納沙布岬 (北海道根室市)
 日本最西端は神崎鼻 (長崎県佐世保市)
 日本最南端は佐多岬 (鹿児島県南大隅町)

実は北九州から一番近い日本最西端だけ未だに行っておらず、今年中に神崎鼻に行こうと思う。
観光案内所で最南端のステッカーを買いたかったが、開店までまだ1時間もあるので今回はパス。また来よう。

■ 志布志に向かおう
佐多岬から下ってきて、入口の門まで戻ってきた。さっきは左方面から来たので今度は右方面に行ってみよう。
県道68号は海辺と山道という3つのパターンの繰り返しで、景色といった点ではそれほど面白味はない。
垂水から走ってきた国道ルートと違い、こちらは人がほとんど住んでいないので最果て感はある。ただ、深い山を走っているわけではないので開けている感じがあって、バイクを走らせるといった点は楽しめる。
佐多岬へのルートは主に2つ。鹿児島方面からは国道269号で志布志方面からは県道68号になる。大隅半島は日本本土最南ではあるが、所々で民家があるので北海道と比べると最果て感は小さい。
県道68号を走って国道448号との分岐にきた。以前のツーリングでは内之浦から佐多岬を目指してきたので、今回はそのまま県道68号で鹿屋方面に出よう。
快走路ではあるが、似たような道が続いてきて何か物足りない。大隅半島は高い山がないので内陸を走るよりも海沿いを走るほうが楽しい気がする。国道448号を走ったほうがベター。
内陸経由で大崎町までやってきた。日南の案内板が出てきた。日南も南国というイメージがあるが、その日南までもまだ遠いぞ。
志布志まで来てようやく海が見えてきた。
宮崎県との県境にある志布志の大黒屋リゾートホテルへ入ってみる。このあたりは昔から何度も走っていて、このホテルの存在は知っていたが、今回、昼食で寄ってみることにした。
志布志は人口3万人の小さな町だが、大阪とのフェリー航路があり南九州の物流の拠点となっている。関西、関東の人が南九州にツーリングする際にも重宝するフェリー航路だと思う。(ここから関西まで自走すると900キロ!)
建物自体は結構年季が入っている感じがするが、清潔感があってゆったりした感じ。お腹空いたな。
七福神の置物が多数。大黒屋の意味は七福神の大黒天のことかな?
大黒リゾートホテルから見る海の景色。こんな綺麗な海を見ながら食事をすると食事が何倍も美味しく感じると思うよ。

景色というのは実は重要で、ヨーロッパでは景観条例があって建物の色使いや外に見えるカーテンの色まで厳しく規制されているらしいが、景色が人間の脳に与える影響というのは大きいと思う。日本の場合、所構わずパチンコ屋が乱立している上、電線がそこら中に張り巡らされていて本当に汚い国だと思う。とても先進国とは思えない。
2000円(税別)の昼食御膳。そんなに豪華がおかずはないのだが、食べると一つ一つの食材が丁寧に作られているのがよくわかる。御飯や味噌汁も文句なし。久々にツーリングでゆっくり食事ができた気がする。

■ 都井岬へ
相棒と話をしてこのあとは予定通り、都井岬に向かう。大黒屋リゾートホテルから走り始めてすぐに宮崎県に入る。都井岬まで31キロ。
串間駅前の交差点から右折して国道448号で都井岬へ。このまま国道220号をまっすぐ行くと日南へ。
串間市街地から20分ほど走って都井岬の料金所へ。バイクは100円。
都井岬は日本で唯一といわれる野生の馬が見られる場所。人間が手を加えていないので馬が生まれても病気や怪我で亡くなることも多く、馬の平均寿命も15年と短いらしい。
都井岬の駐車場に到着。馬ばかり注目されるが、岬なので灯台がシンボル。
灯台の始まりは人類が海に出た歴史と一致する。夜、真っ暗な海で灯台が照らす光は強力で重要な道しるべ。GPSが普及した現代でも灯台が果たす役割は大きい。
天気がいい日はここから種子島まで眺めることができるらしい。地図で種子島までの距離を測ってみると約65キロ。
日本でのぼれる灯台の一覧。意外に少ないのはびっくり。四国が1つもなく、九州もここ、都井岬だけとは。
都井岬から見る太平洋。海と空の境目がわかりづらいぐらい真っ青な景色。風が強いせいか海がゆっくりと流れている。今まで生きてきてこんなに綺麗な海を見たことはない。
そうそう、野生の馬を見ていなかったので馬を探してみたが、一向に見当たらず。
相棒がどうしても馬を見たいというので丘を登って探してみたが、見つけ切らず断念!次回に持ち越しにしよう。

■ どんどん北上して行こう!
都井岬を後に国道448号を北上する。途中で海岸線に出てきて、サーファーをしている人が目立つ。そう、宮崎といえばサーファーが多い。大分だとまったくそういったイメージはないんだけどね。今日は風が強いからサーフィンも相当楽しいのでわ?
先に進むと、写真だとわかりづらいが、凄い断崖絶壁を通っているよ、ここ。2016年7月に家族旅行で都井岬に来たときはこの道は通行止めだった。
そのまま進むと、国道448号が全面通行止の看板が!

え!?と思ったけど、県道経由で日南には出られるらしい。以前も台風で通行止めだったし、国道448号は山の側面を無理やり通しているので災害には弱いようだ。しかし、看板の計画の復旧までの期間が「当面の間」というのが曖昧。普通の企業なら怒られるのでは?(笑)
迂回路を経由して再び国道448号へ。ヤシの木が南国ムードを盛り上げる。道の駅「なんごう」に寄りたかったが、迂回路で通り過ぎてしまったようだ。残念。
南郷を越えて油津地区へ。案内板に東九州道の案内が出ていたが、まだこの地区はほとんど開通してないらしい。将来的に宮崎市までは通すだろうが、南九州全体でどこまで建設するのだろう?
油津から先は海岸線をずっと走る。日南フェニックスロードと呼ばれるこの道路は何回走っても素晴らしいルート。
途中にあるサンメッセ日南に寄ってみる。実は日南にモアイ像がいることを相棒に話をしたら半分馬鹿にしていたので、ここにいるモアイ像を見せてやろう。
サンメッセ日南は結構有名な観光地なので3連休の真ん中の今日は入り口前から大渋滞!相棒は来る前は誰もモアイ像なんか見に来ない、と馬鹿にしていたが、ボクは最初から渋滞を心配していたのでボクの勝ち(笑)
20分ほど待ってようやく駐車場へ。バイクは我々のみ。まあ、この手の観光地は家族連れがほとんどでライダーは嫌がるからね。

■ サンメッセ日南で
ここに来るのは3年ちょい振り。

ここから見る海も素晴らしいね。佐多岬、都井岬と来たが、日南の海もまったく引けを取らない。
これが世界で唯一のイースター島公認のモアイ像。なぜ、宮崎にモアイがいるのかって?それはよくわからないが、こんな景色を拝めるのは日本でここしかないのでとても貴重なのだ。よーし、モアイ尽くしだ!
相棒も実物のモアイ像をみてマジメに感動していた。天気が良ければここは最高の観光スポットだと思う。

■ さらに北上していこう
さて、そろそろ夕方になってきたので今日は行けるところまで走ろう。
道の駅「フェニックス」で。この辺り唯一の道の駅なのでライダーも多い。昔から何度も来ているので目新しいものはなく。
凄いピースサイン。いや、もはやピースではないな。全身であいさつをしてくれる人は初めて。
青島を越えて宮崎市内に近づいてきた。時間は現在17時前。今日はどこまで走ろうか相棒と相談しながら行けるところまで。
宮崎市内に入ると渋滞が酷くなり、時間をロスしながら先に進む。
宮崎市を何とか抜けて18時を過ぎて段々と暗くなってきた。国道10号は市街地を通るところが多く、ツーリングには不向きな道だが、北上する道は基本、これしかない。
宮崎県をツーリングする際の参考まで。都井岬から日南、宮崎までは快走路、宮崎から北上すると生活道路でツーリングには不向き。
18時20分には既に真っ暗になる。この時期は陽が落ちるのも早い。さて、どこまで走ろうか。このあたりはツーリングを楽しめるところはないので、この際、行けるところまで北上したい。
道の駅「日向」にて。相棒と相談して今日は日向市で宿泊することに。実は宮崎市から延岡市までの国道10号沿いにはホテルAZが所々に建っていて繁忙期でない限りはホテルにそれほど困らない。今日は宮崎北日向店に泊まることにした。
時間は既に19時10分。今日の夕食は宮崎名物がいいけど、左車線側にそれらしい店はなく・・・。
結局、ホテルのすぐ近くのラーメン「筑豊ラーメン山小屋」へ。宮崎に来て筑豊ラーメンとは・・・。意地でも別のところを探そうと思ったが、既にヘトヘトで相棒もここでいいとのことで。
ラーメン屋なのに焼肉があるので頼んでみたが、メニューの写真と違って色も味も微妙な焼肉が・・・。相棒は相当お怒りだった(笑) ボクは腹が減っていたのでバクバクと。ただ、ラーメンは普通に美味かった。
今日もホテルAZへ宿泊。あーあ、今日も相当走ったのでゆっくり寝られそう。

2日目は佐多岬、都井岬、サンメッセ日南とてんこ盛りのツーリングだったけど、終日天気が良かったのでサイコーだった。明日は高千穂方面を走りたいと思う。

今日の走行距離:374km


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