SV650で長崎佐賀ツーリングに行ってきました(北九州~呼子~平戸~生月島~神崎鼻~佐世保~波佐見)

<SV650で行く長距離ツーリング23>

本日のルート




10/26(土)

■ 西へ行こう
10月も既に下旬。先々週は鹿児島宮崎、先週は実家愛媛、そして今週は長崎へ。毎週ハードだが、天気のいいこの時期を走るのはとても楽しくて完全に子育て放棄状態。(快くツーリングを許可してくれる嫁と娘にも感謝)

今回はなぜか今までバイクで走ったことがない長崎へ1泊2日で行ってみようと思う。以前から行きたかった日本最西端の神崎鼻へ。

相棒ミスターエスと我が家で待ち合わせして北九州を出発したのは6時過ぎ。空はまだ暗い。2週間前のツーリングでは既に明るかった記憶あり。
八幡から黒崎バイパスを走って折尾方面へ。

北九州から国道3号で福岡市まで走って、香椎から福岡都市高速で糸島へ一気に抜けようと思う。ボクが西に向かう場合はいつもこのルート。
北九州市を抜けて遠賀バイパスを通過する。遠賀バイパスは以前は下り側だけ高架になっておらずよく渋滞していたが、2年半の工事を経てようやく高架化された。この先の岡垣バイパスも片側二車線の工事を15年以上やっているが、いつ終わることやら。
宗像に入ったころに雨が降ってきた。前回の飯塚に続いてまたも雨。路面がかなり濡れているが大丈夫か心配。(雨男の相棒が同行しているからね。仕方がない)
新宮町へ来るころには完全に雨は止んで空が青くなってきた。25年前、ボクが愛媛から福岡に出てきたときに最初に住んでいたのが新宮町だった。あの頃はこの辺り一面が田んぼだったが、今は新興住宅やロードサイド店が乱立して風景が大きく変貌した。日本でも屈指の人口増加率を誇るのがこの新宮町。
新宮町を抜けて香椎へ。以前は博多バイパスへは千早から左折していたが、今は九産大前から博多バイパスに出れるので相当便利になった。千早に出るまでも結構渋滞していたからね。空港方面や筑紫口側へ向かうのはこっちのほうが早い。昔から百年橋通りと呼んでいるが、この名称は変わらず?(福岡市を離れて10年以上経つので福岡市事情がよくわからず・・・)

もうすぐ都市高速だ。
香椎から福岡都市高速へ。
支店経済都市、福岡市。福岡市は都市高速で天神、博多、空港、香椎、姪浜、百道浜など主要場所へ短時間で移動できる。九州一の都市、福岡市はまもなく人口160万人に迫ろうとしている。ボクが1994年に来たときは128万人だったので、25年で32万人も人口が増加している。
百道浜へ。福岡ドーム、ヒルトンホテル、福岡タワーを通過する。福岡ドームも10年以上入っていない。
福岡都市高速から西九州自動車道へ進む。
西九州自動車道で前原(まえばる)まで。ようやく福岡市を抜けれたのでさらに西へ進んでいこう。
前原から糸島へ。海が見えてきた。糸島も福岡市からだと身近な場所だが、北九州からだと結構遠いよ。
唐津の虹の松原を走る。虹の松原は日本三大松原の1つで日本で一番大きい松原。残りの2つは三保の松原(静岡)と気比の松原(福井)。いずれも昔、ツーリングで訪れている。
虹の松原を越えると唐津城が見える。唐津は意外?に大きな町で呼子町も唐津市の一部となった。松露饅頭のテレビCM「唐津に来ています」が頭の中をフレーズする。昔は地方特有の個性的なCMが多かった。
唐津市呼子町へ到着。実は呼子は今年で既に4回目。(家族で2回、日帰りツーリングで1回) ただ、旅行好きのボクがそれ以前は10年近くここに来ていなかったから、いかに北九州から呼子が(心理的に)遠いかがわかる。福岡市を越えるのが面倒だからね。
呼子はイカの産地。呼子周辺にはイカの食事処が多くて日本でも珍しいイカの町。イカ以外にも朝市やマリンパル呼子の遊覧船(ジーラ、イカ丸)が名物。ちなみに呼子産だけだとイカの消費量に追い付かず、宗像のイカも呼子に運ばれてくると聞いたことがある。

■ 呼子観光と食事
そこら中、イカだらけ。イカを回す機械は他に見たことがないのでここだけ?
いか本家本店で食事をしたかったが、今日に限って臨時休業らしく、別の店を探すついでに近くの展望台に行ってみる。
風が見える丘公園の展望台にて。昔、2回ほど来たことがあるが既に記憶がないのでここから見える景色は初めてみたいなもの。呼子大橋が見える。
イカを食べたくなったのでいか本家別館へ。
いつも頼むのは「いか活造り定食」。いかの刺身といかしゅうまいと色々な小鉢が付いてきて2500円(税別)。
写真のいかで2人前。食べた後は天ぷらにしてもらえる。
九州人にとっては馴染みが深い呼子のイカ。イカの値段もピンキリだけど、水イカ(別名、アオリオカ)は高級魚で身に厚みがあって柔らかい歯応えで醤油との相性が抜群!御飯も進む。今年既に4回も来ているのでどれだけボクがイカが好きかがわかるかと(笑)

■ 呼子から平戸へ
呼子を出発して平戸へ向かうためにまずは伊万里方面へ。
国道204号を淡々と走る。道が思った以上に悪くて走りに気を配る。昔、何度か伊万里へ出張したことがあるが、15年以上前で既に遠い記憶。それ以来、伊万里には来ていない。
平戸方面の看板が出てきた。伊万里市街地をパスできるようだ。
程なくして西九州道の無料区間が出てきた。西九州道ということは先ほどの前原からここまで繋ぐ計画だろうか?そうだとすると開通は一体いつになるのか想像もつかない。(公式サイトでも未定とのこと。多分20年以上はかかるだろう。ボクが生きている間に繋がるのかさえ不明)
念願の長崎県に入る。バイクで長崎県に来るのは初めて。あとバイクで行ったことないところは東京都、埼玉県、沖縄県のみ。
無料バイパスを降りて再び国道204号へ。前にいるバイクは所沢ナンバー。所沢(埼玉県)からここまでも相当遠いぞ!
左を入っている線路はJRではなく、MRこと松浦鉄道。日本最西端の線路でもある。昔、出張の際に有田から伊万里まで結構利用していたので松浦鉄道のことはよく覚えている。有田から伊万里、平戸を経由して佐世保まで伸びているらしい。地方路線とは思えないぐらい長い。
目の前に橋が見えてきた。あれが平戸大橋では?呼子から結構走ってきたので右にある平戸瀬戸市場で休憩することにしよう。
平戸大橋が見える。平戸は鎖国状態の江戸時代に中国、ポルトガル、オランダと貿易できた長崎出島と並んで唯二の場所。
近くに鯨専門店もあるらしい。鯨なんて随分見たことないが、ボクが小学生のときは給食によく出ていた。32年以上前の話であのときは給食で今後、鯨が食べられなくなるからと何度も言われていた。当時もあまり美味しい記憶がないので未だに食べたいとは思わないが。
呼子から平戸までやってきた。平戸大橋を渡ってその先にある生月島に渡ってみよう。

■ 平戸から生月島(いきつきしま)へ
先ほど見ていた平戸大橋を渡る。
平戸から生月へは海岸線を走るのかと思っていたが、海はほとんど見えない道路を走る。
そのうちに生月大橋が見えてきた!日本本土と陸続きになっている最西端の橋で特徴的な橋だ。
生月大橋を渡ったすぐ先の道の駅「生月大橋」にて。橋を横から見ても変わった形をしているね。すごく特徴的な橋だ。
さらに先に進んでみよう。
最果ての雰囲気になってきた。前に小さく見えるのが大バエ灯台?
大バエ灯台に到着。北九州から直線で200キロ程度だがここまですごく長かった!東の200キロとは感覚が違う。バイクも沢山停まっているね。
大バエ灯台にて。西の最果ての雰囲気抜群でこの灯台の上から見る海や山の景色は素晴らしい。周りには灯台しかないので本当に最果てという感じ。

先ほど通ってきた道を引き返し、途中で生月島の西側を走る農道に右折する。(生月農免道路)
生月農免道路は左手に海、右手は草原や森が広がる素晴らしいルート。こういった景色を走っていると相当気持ちがいい。
再び生月大橋が見えてきた。生月島はツーリングルートとしてサイコーの場所だね。

■ 平戸から日本本土最西端へ
再び平戸に戻ってきて、今度は佐世保方面へ。今回の一番の目的地、日本最西端の神崎鼻に向かおう。
道の駅「昆虫の里たびら」を通過。うちの会社にも田平(たびら)さんという人がいて結構珍しい苗字と思っていたけど、田平地区があるということは九州では比較的当たり前の苗字なのだろうか?

地方特有の苗字ってあるよね。ボクは四国出身だけど四国で当たり前のようにあった苗字が福岡に来るとまったくなくて、逆に九州では当たり前の苗字が四国に行くとまったくないという感じ。(ボクは既に九州人なので四国より九州のほうがしっくりくるけど)
西に向かって走っているので16時前になって西日が差しこんできた。iPhoneのナビに導かれるままここまでやってきたが、民家が続いてとても最西端の雰囲気は感じない。もうそろそろ神崎鼻だ。
目の前が神崎鼻だけど、完全に僻地の漁村みたい。とても日本本土最西端に来たとは思えない雰囲気。
神崎鼻に到着。うーん、完全に僻地の漁村にある団地な雰囲気で昔住んでいた市営住宅みたい。
さて、気を取り直して歩いてみよう。長崎県はあまり力をいれている感じがしないが、れっきとした日本本土最西端の地にやってきた。
日本本土最西端、神崎鼻(かんざきばな)にて。日本最北端の宗谷岬(2013年到達)、日本最東端の納沙布岬(2011年到達)、日本最南端の佐多岬(2011年到達)の3つの最端には到達していたが、北九州から一番近いここに来るのが一番遅くなってしまった。2019年10月26日をもってようやく東西南北の端っこをすべて制覇することができた。(^^)v

■ 佐世保へ行こう!
時間は既に16時。陽が暮れるまでにあと1つぐらい観光ができそうなので佐世保の展海峰へ行ってみることにする。県道18号を南下する。
佐世保市街地に近づいてくると渋滞が目立ってきた。
幹線道路から展海峰に繋がる県道149号へ。
山をグングン登って展海峰の駐車場へ到着。結構クルマがいるね。観光バスもいるみたい。
佐世保といえば九十九島。周辺には展望台が8か所もあるらしい。一番有名なのは展海峰。(多分)
円形の花壇も凄いね。ボクは花に疎いので何の種類かはわからないが、綺麗というのだけはわかる(笑)
展望台から船も見える。佐世保は造船の町で自衛隊の海軍基地の拠点でもある。ハウステンボスなどの観光地も有名だ。
展海峰から見る景色も素晴らしいね。九十九島の名前のとおり島が点在していて、瀬戸内海に雰囲気は似ていると思う。

■ 今日は波佐見で宿泊
既に17時を回っているので相棒と相談してホテルAZを探してみる。ここから35キロ先のホテルAZ波佐見が空いていたので今日はそこに泊まることにする。九州ツーリングだとホテルAZが本当に便利。駐車場は無料だし、典型的なロードサイド展開のビジネスホテルでツーリングには重宝するよ。
17時半を回って佐世保市内で渋滞に捕まる。iPhoneで裏道を探す。
途中で裏道を抜ける。ナビがないとどう走っていいか絶対にわからない。
国道35号に合流して佐世保市街地を走る。右に見えてきたのは佐世保駅。渋滞に巻き込まれるのでなかなか先に進ずに時間だけを消費する。18時直前になると途端に暗くなってきた。
18時20分になると完全に真っ暗に。長崎は日本本土で一番西にある場所なので陽が沈むのは日本本土で一番遅いはずだけど、10月も終わりになるとさすがに無理。秋は毎日陽が沈むのがどんどん早くなるね。
真っ暗な道を走ってきて18時43分にホテルAZ波佐見店に到着。今日もよく走ったよ。お腹空いたなあ。
とりあえずホテルでチェックインして部屋に入る。なぜか二段ベッドの部屋。普通のセミダブルの部屋が満室だったので仕方なく。(1人で泊まるのに二段ベッド。相棒の部屋も二段ベッド) お腹が空いたので外に食べに行こう!
ホテルAZ波佐見のすぐ近くの藤茶屋という定食屋へ。実はホテル周辺で歩いていける食事処はここだけ。
せっかく長崎に来たので長崎名物を食べようと皿うどんにしてみた。お腹が空いたので大盛りで。

皿うどんといえば昔、福岡に初めて出てきたときに食堂でベビースターに八宝菜が乗っている料理が出てきて???とびっくりしたことがある。四国出身のボクは皿うどんの存在を知らなかったからね。
ぎゃん!この皿うどん、大皿やん!4人前ぐらいあるぞ。味は抜群だったけど、あまりの量に腹がはちきれそうになった。これで1019円は安すぎる・・・。

今日は相当充実した1日だった。バイクで初めて長崎県に来たけど見どころがいっぱいでとても1日で回れる感じじゃないね。海岸線が広いことを改めて実感したよ。明日は適当にどこかによって北九州に戻りたいと思う。

今日の走行距離:372km

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