SV650で長崎ツーリングに行ってきました(雲仙~小浜~島原~諫早~太良~北九州)

<SV650で行く長距離ツーリング25>

本日のルート




2/2(日)

■ 小浜温泉へ
朝6時半に起床する。ホテルAZ雲仙店は外の窓が薄いのか、国道251号を通過するクルマの音がスースーと窓から漏れて安眠できなかった。ホテルAZは幹線道路沿いにあるところが多いが、他のホテルAZは音が漏れることがないので、このホテル(部屋?)だけ窓が薄い気がする。
今回は相棒がいないので適当に朝食を食べて荷支度する。荷支度といってもノートパソコンをカバンに閉まったり着替えを整理するだけで大したことはなく。Ninja250Rの頃と違い、SV650はパニアケースを付けているから、こういった支度1つにしても便利になった。
7時半に出発する。今日は小浜温泉に行った後に雲仙に行って島原に出てみよう。朝遅いせいか今朝の気温は高くて寒さは感じない。
愛野展望台から小浜方面へ。愛野展望台は島原半島を一望できる絶景ポイント。ここから山をどんどん降りていく。
15分ほど走って小浜温泉にやってきた。
小浜温泉は海沿いにある温泉郷。同じ海沿いの温泉でも別府のような巨大さはなくて、こじんまりとした雰囲気が好きでたまに家族旅行で訪れている。

■ 島原へ行ってみよう
小浜温泉郷の雰囲気を楽しんだ後、今度は国道57号で雲仙温泉郷へ。
さっきは山をどんどん降りてきたが、今度はぐんぐんと上っていく。
そのうちに雲仙温泉に入った。雲仙温泉は小浜温泉とは打って変わって深い山の中にある温泉郷だ。
雲仙地獄を通過する。湯気が巻き上がっていて地獄みたいな景色にみえることから来た名前だが、別府にも同様の地獄は多い。
雲仙温泉郷を過ぎたあとはまた山をぐんぐん降りていく。左折して国道389号に行けば島原をショートカットできるが、今回は真っすぐ進む。
急な下り坂の連続で神経を使う。
山を降りてきた。このまま国道57号を進むと島原市へ。阿蘇にも国道57号が通っているが、島原から三角(みすみ)は海上国道になっている。
道の駅「みずなし本陣ふかえ」に到着。先に見える山は雲仙普賢岳と眉山(まゆやま)。徳島市には眉山とかいて「びざん」と呼ぶけど、こちらは「まゆやま」
朝から山を降りたり上ったり温泉郷を通り抜けて相当気持ちがいい走りが出来た。冬の天気のいいツーリングは本当に楽しいよ。

■ 道の駅「みずなし本陣ふかえ」
「みずなし本陣ふかえ」はかなり大きな道の駅で、大勢の観光客を受け入れることができそうだ。ちなみに「みずなし」は水無川という川名から来ているらしい。ふかえは深江町から。(島原出身の相棒ミスターエスの情報)
南島原の「どぶろく」って何だ?旗の絵を見る限り酒のことらしい。(ボクは酒を一滴も飲まないから酒には疎い) 道の駅に来るとその地域の名産がすぐにわかるね。
道の駅の敷地内に雲仙普賢岳の火砕流で被災した家屋が保存されている。
噴火による雲仙普賢岳の変化。平成新山という名称は雲仙普賢岳の火砕流の被害が平成に入ってすぐであったから。当時、天皇陛下が被災地を訪問したことは当時高校1年生だったボクもよく覚えている。
雲仙普賢岳は1991年に噴火して火砕流が麓にある家屋を飲み込んだ。当時は自然災害の危険意識が希薄な時代であり、火砕流が発生している最中にメディアが競って危険地域に乗り込んでの二次災害もあったと記憶する。我々の国は身近に火山があることで温泉などの恩恵を受けている一方で地震や噴火などの危険も隣り合わせとなっていて、こういった物を見ることで自然災害の怖さを心に刻んでおき、いざというときは最善の判断ができるように心掛けておきたい。

■ 諫早に向かおう
道の駅「みずなし本陣ふかえ」を後にして諫早に向かう。
がまだすロードから望む雲仙普賢岳。島原半島を象徴する山だ。ちなみに「がまだす」とは頑張るという意味らしい。

がまだすロードで島原市街を通過する。自動車専用道路のこの道は相当走りやすくて気持ちいい。
がまだすロードを抜けてそのままグリーンロードという農道に入る。
グリーンロードを走って諫早湾をショートカットできる堤防道路へ。
堤防道路は7キロに渡る道路で広域農道に区分される。7キロほぼ直線で写真のように左手が諫早湾、右手が小高い丘の景色が続く。
ちょうど中間点に休憩ポイントがあるので一旦停車しよう。
諫早湾開拓事業は色んな課題があり、日本の公共事業の失敗例にでることが多い。自分の金ではなく人から集めた税金を無駄に使いに使い、結局何のための工事だったか意味不明な結末に。責任者不在という日本の公共事業がいかに腐っているかよくわかる事業だと思う。人間ではなくAIが神となって政治を行う世界を期待したい。
休憩所から見る諫早湾。モヤが掛かっていて先が綺麗に見えない。最近こういったモヤが増えた気がするが、黄砂やPM2.5の影響だろうか。(PM2.5は一切報道されない気がするか気のせいか)
堤防道路を抜けて国道207号で佐賀方面へ。
途中、果物の形をした変わったバス停が目に入る。ローカル路線バスの旅で見た記憶がある。
諫早市を抜けて佐賀県へ。
カニ関係の食事処もよく目に入るが、このあたりはカニが名物なのだろうか?
ほどなく走って道の駅「太良」で休憩する。
カニが多いと思っていたが、竹崎カニというこの辺りの名物カニらしい。
道の駅になぜか呼子産のイカが。同じ佐賀県でもこの辺りと呼子は真反対。でもせっかくなのでイカを食べよう。
1本200円でイカの足を食べてみるが、なかなかの美味。旅先でこういった1品ものを食べるのが本当に小さな楽しみでツーリングの醍醐味といった感じ。(佐賀県に入ったし)今回の長崎ツーリングはこれで終了。

<総評>

今回、久々に真冬に宿泊ツーリングを実施しましたが、真冬のツーリングは空気が澄んでいて更に陽が出てくると意外にも暖かくてとても楽しかったです。長崎県は昨年10月に走るまでまったく走ったことがないとは思えないぐらい立て続けに走ることができてとても楽しかったです。西海、長崎、小浜、雲仙、島原と魅力的なところがいっぱいでまた時間を作って走りに行きたいと思います。

今回購入した御土産です。カステラや角煮、他にも海の物が多くて長崎県らしい土産といった感じです。文明堂のカステラも美味しかったのですが、ボクは福砂屋のほうがイチオシかな。角煮めしや角煮の切り落としはとても美味しかったです。

今日の走行距離:261km
今回のツーリングの走行距離:570km

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