■ 船内を探索する
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朝、7時20分に目が覚める。ツーリストSはドアがないカーテンだけの個室だが、ある程度寝ることができた。いびきなどの騒音が多少あったが、今日はずっと船の中なのでまた昼間に寝ればいい。
今の場所を確認すると能登半島を越えたようだ。 |
朝早くのロビーは閑散としている。阪九フェリーのロビーと比べると小さく感じるが気のせいか。 |
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三密対策がここでも掲示されている。今年はコロナウイルスのせいで今までの価値観が一気に変わったと思う。ソーシャルディスタンス、テレワーク、テイクアウト。
7年前の2013年に新日本海フェリーに乗っていたときに、7年後の2020年のオリンピックが東京で決定!という速報を見たが、まさかその今年2020年がオリンピック中止になっているとは夢にも思わなかった。 |
ゲームセンターコーナーやマッサージルームもコロナウイルスの関係で閉鎖。人が密集しやすい娯楽的な場所はこうなるよね。そしてこの流れは今後も変わらないと思う。 |
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サービス時間の案内。売店や食堂は同じ時間帯に空かないようになっている。これは売上の問題よりスタッフのマンパワー的な要素が高いように思う。(実際はどうなんでしょ?1人で色んなところを掛け持ちしているようだし、そもそもスタッフって何人いるのだろうか・・・) |
「はまなす」は2004年に出航開始らしい。いつも気になっているのだが、この手のフェリーって燃費はどのぐらいなのだろうか。あと真水はどのぐらい用意するのだろうか。風呂なんかも湯の制限はないし。船の雑学が知りたい。 |
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7年振りの新日本海フェリーだが、船内を歩くと当時の記憶が蘇る。内装はまったく変わっていないが、未だに綺麗に維持されている。 |
このフェリーは食事も充実していて、22時間という丸1日の航路なので朝、昼、晩とメニューは豊富。船内はWiFiも携帯網も繋がらないので、食事が唯一の楽しみでもある。ちなみに今日の夕飯はディナー(コース料理)を予約した。船内でコース料理を味わえるのは定期航路では新日本海フェリーだけじゃないかな。 |
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オープンデッキへ。海と空の色が綺麗で素晴らしいね。そして風も心地良い。ここにずっと居てもいいぐらい。 |
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■ 昼から夕方にかけて |
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風呂に入って部屋で休憩していると、小樽から舞鶴に向かっている姉妹船のすれ違いのアナウンスが。これもこの航路の恒例だけど、すれ違う時間は9時50分なので21時間航路の半分とすると30分ほど早い。(本当は10時20分のすれ違いだと時間的にはちょうど半分)
あまり細かいことは気にしないが、概ね半分走ってきたことになる。あっという間だった気がするが、夜から朝に掛けては大半が寝ているので時間が経つのは早いけど、これから夜に掛けてはまだまだ先は長い。 |
そのうちに昼食を取るために食堂へ。終了間際の13時前に来たので中は閑散としている。 |
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食堂は準カフェテリア方式。小鉢を選んだあとにメインを選ぶ。 |
色々迷ったけど、かけそばにした。実はそれほどお腹が減っていないのもあったので。なぜ食堂に来たかというと、食堂の雰囲気を味わいたかったから。
相棒はまたもカレーだが、美東SAの昼食、ココイチ、そして今回と3食連続カレー。北海道でもカレーを食べるかも知れんね(笑) |
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食事のあと、現在の場所を確認するといつの間にか北海道まで来ている様子。時間はまだ13時半なのに早いね。ここから小樽までが長いのだが、それだけ北海道が広いということか。時間がもったいないのですぐ近くの陸地で降ろしてもらってもいいけどね。 |
15時40分。向こうに見えるのは奥尻島らしい。北海道に来たことを実感する。北九州から北海道は本当に遠い(笑) |
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17時前の天気予報を見ると、北海道は明々後日の火曜日から天気が崩れる様子。北九州に出るときの北海道の天気予報は雨がなかったのに相変わらずの天気予報。天気予報こそ1日でも早く民営化にすべきと思うけどね。それぐらい天気予報というのは重要な業務であると思うし、責任と収益が直結しないと改善は期待できない。
火曜日以降の天気があまりに酷いと早めに北海道を切りあげる選択肢も視野に入れておこう。 |
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■ ディナーを食す
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18時半になりディナールームへ。 |
我々以外にもう1組いるらしい。これだけの空間を少人数で使うのはとても贅沢だ。 |
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今日のメニューは以下の通りだ。
アミューズ: スルメイカ霜降り ポン酢ジュレ
前菜: ズワイ蟹とマスカルポーネのクレープ包み
スープ: 冷製じゃが芋とビーツの2色ポタージュ
甘えびと共に
魚料理: 鰯のブルギニョン風パン粉焼きと
シュリンプスティック
魚料理: ソイと帆立のポワレ さっぱりトマトのソース
オーセントホテルメイドパン バターロール・バゲット
デザート オーセントホテル謹製
ハスカップとホワイトチョコのムース
コーヒー or 紅茶 |
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最初はアミューズ【スルメイカ霜降り ポン酢ジュレ】
と 前菜【ズワイ蟹とマスカルポーネのクレープ包み】
アミューズはさっぱりとして夏らしい味。前菜はフワフワ感があってカニの味がいい感じ。
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続いてスープ【冷製じゃが芋とビーツの2色ポタージュ 甘えびと共に】
こちらも夏らしくひんやりとさっぱりしているが、じゃがいもの味と甘えびの甘味が効いていていい感じ。
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魚料理の【鰯のブルギニョン風パン粉焼きとシュリンプスティック】
実は鰯(いわし)は大の苦手でコース料理のレシピをみるまで鰯があることが知らなかった。鰯は嫌だなー、と思いつつ、実際に出てきた鰯は味に癖もなく丁寧に味付けられていて、他のナスやソースに付けて食べると結構美味しい。鰯を食べたのは小学校の給食以来かな。
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口休めに【オーセントホテルメイドパン バターロール・バゲット】
バターロールは非常に柔らかくて美味しいが、バゲットは堅くて食べづらい。相当堅いな。バゲットは本来は何かのスープにつけて食べるのが正?なのだろうか。
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魚料理の【ソイと帆立のポワレ さっぱりトマトのソース】
ソイという魚をスーパーであまり見かけないが、調べてみると北海道では結構メジャーな魚らしい。白身魚で癖もなく鯛に似た味でとても美味しい。ホタテも北海道ならではという感じで、非常にいい味が出ている。あと、小さいキャベツのようなものが不思議だった。
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【デザート】のオーセントホテル謹製ハスカップとホワイトチョコのムース
ハスカップというのも九州では見かけないが、北海道の果物らしく、相当酸っぱくてなかなかいい感じ。北海道らしい素材がたくさんあって大満足だった。
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■ 小樽へ到着。北海道の地へ
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ディナーを楽しんでいたら、いつの間にかフェリーは小樽の目の前まで来ていた。今日は30分早着らしく、下船の船内アナウンスが流れたので急いで出発準備をする。 |
皆、既に出発の準備をしている。ナンバーを見ると京都、大阪、神戸、奈良など関西圏のナンバーばかり。関西に住んでいるとこのフェリーですぐに北海道に来ることができるので便利でいいよね。九州だと舞鶴までが遠いのが北海道行きのビハインドになる。 |
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世界中を走っていると思われるバイクも。将来、引退したら世界中を駆け巡ってみたいが、最近、会社の定年退職が65歳までになり、年金も70歳までもらえそうにない。
(いや、もっと延びるかも知れない)
引退時期は自分で決めて、好きなことをして人生を楽しむようにしないと仕事だけの人生で終わりそうで怖い。定年退職してすぐに死んだら・・・まったく何のために生きてきたのかって思うよね。とはいえ、資金的なメドがつかないと簡単に引退できないし難しいところ。
ボクも既に44歳。サラリーマン人生真っ只中でツーリングに費やせる時間は限られており、こういった長期間の旅行ができる時間は非常に貴重といえる。 |
女性もちらほらと。バイクはクルマと違って運動神経が問われる乗り物で、運転技術はクルマの比ではないと思うが、生物的に男性より劣る女性がそれを乗りこなしているだけで純粋に凄いと思う。そういった女性が格好良く見えるね。 |
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クルマが出た後にバイクの下船が始まる。 |
ようやく下船できた。久々の北海道の地だ! |
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このあとはナビをセットして目的のホテルに向かう。今日泊まるホテルは「小樽グリーンホテル」。7年前と同じホテルだが、前回と違って格安のドミトリープラン(相部屋。仕切り有)にした。明日は朝早く出たいし、これから寝るだけなのでね。 |
ガソリンを給油したあとにホテルへ。バイク置き場が既に満車状態だが、係員に指示されて隙間を塗ってバイクを駐車する。 |
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ちょうどライダーが押し寄せて受付していたので手続きまで20分近くかかったが、無事にホテルにチェックインできた。ドミトリーは別館らしいが、1泊2000円だからね。文句はいえまい。2000円ならインターネットカフェと似たようなものだが、ネットカフェよりは全然マシだ。 |
部屋に荷物を置いて歩いてすぐの小樽運河に出てみた。ここも周りの店が開いている20時までは賑やかだが、店が閉まると誰もいなくなって寂しくなってしまう。 |
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途中の不動産に掲示してあった賃貸情報を見ると、北九州と相場は同じぐらい。築浅で1LDKマンションで6万弱、新築
2LDKマンションで9万。
小樽はまだマシだと思うが、田舎に住んでも家賃は高くてびっくりする。もともと需要がないから安くしたら入居率が上がるというわけではないので、全体的に高くなるのだろう。
そういう意味では家賃が高くても都会に住むほうがメリットが断然多い。結婚するまで福岡市に14年住んでいたが、都市規模の割に家賃相場は格安。もちろん地元を離れられない人もいるから一概にはいえないが、外の世界に出てその自由さをメリットと感じる人は一生地元に帰らない。ボクもその1人だ。
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そしてとうとう発見!セイコーマート。北海道といったらこれだね。これを見ると北海道に来たことを実感する。少し買い物をして部屋に帰ろう。 |
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