SV650で関東中部&近畿ツーリングに行ってきました(泉大津~天理~針テラス~長島~蓬莱橋~日本平~富士)

<SV650で行く長距離ツーリング28>

本日のルート




10/31(土)

■ フェリー到着、出発まで
朝4時半過ぎに目が覚める。

昨日はお腹がいっぱいになってベッドで横になっているとすぐに眠ってしまった。フェリーの機械音を少しを気にしていたが騒音もほとんどなかったし、部屋も広くて静かだったので完全熟睡だった。

現在のフェリーの位置を確認すると既に明石海峡の真下にいるようだ。
天気予報が気になるので普段は観ないテレビを点ける。

気温を見ると段々と寒くなっている様が見れる。明日から11月なので寒くなってくるのは当たり前なんだけど、最近、秋と春が極端に短いので気温の変化に身体がついていけない。
そして気になる天気。明後日だけ天気が崩れる予報は相変わらず。何とか少しでも改善して欲しいね。
そのうちにフェリーの到着が近づいてきた。部屋の外に出て空を見ると雲一つない快晴!今日も走るぞ~。
泉大津に定刻通り6:00に到着。ロビーは下船を待つ人で溢れていて完全に密状態。ある程度人が掃けるまで上の階で避難しておこう。
下船の案内が入り、人混みを避けつつ車両甲板へ。荷物は最低限しか部屋に持っていかなかったのであっという間に準備完了。パニアケースがあるとこういった支度一つにしても楽でいい。
6時20分になりバイクの下船が始まる。これから東を目指して出発しよう!

■ 泉大津から名阪国道へ
フェリーを下船したあと、すぐに高速道路で静岡方面に向かおうと思ったが、ガソリンの残量が少ないのでまず、下道を走りながらガソリンスタンドを探すことに。

ナビは下道でとりあえず蓬莱橋(ほうらいばし)にセットしておく。
下道で東を進んでいくがガソリンスタンドが見つからない。しかも泉大津周辺はクルマが多くて結構な頻度で信号にも引っ掛かってしまう。このまま下道をずっと走り続けるのは時間がもったいなく、ガソリンもあと70~80キロは持ちそうなので菱木というところから高速道路に入る。早めに市街地は抜けておきたいのでね。
高速道路に乗ってから気づいたが、ナビを下道優先にしていたので高速道路を走っていてもすぐに下車させる案内ルートになり、どこをどう進んでいいのかわからなくなってしまう。困ったぞ~。とりあえず、美原ジャンクションというところで羽曳野、橿原方面へ分岐する。
美原ジャンクションで分岐した道路は南阪奈道路というらしく、ナビを見ると南東に少しずつ進んでいる様子。(ボクのナビは北を上向きにしているので自分がどの方位を進んでいるのかがすぐわかる) どうやら出だしからいきなりルートを間違えたようだ。
泉大津から静岡方面に向かう場合、天理から名阪国道経由で伊勢湾岸道路に出るのが一番早い。本来は松原ジャンクションで西名阪自動車道に出て名阪国道を目指すべきだったが、手前の美原ジャンクションで南阪奈道路に出てしまい、葛城に来てしまった。近畿圏は聞きなれない地名と道路名が多くて、ナビを正しく設定していないとよくわからない。
葛城から橿原に出て国道24号で奈良市方面を目指す。このまま国道24号を進めば名阪国道に出れそうだ。

富田林、羽曳野、香芝、葛城、大和高田、橿原・・・。関西は内陸に色んな都市が密集しているので関西素人に正確な位置関係を把握するのは無理。ナビが必須やね。
国道24号に入ってもバイパスのような道が続き、なかなかガソリンスタンドがなかったが、旧道?側の国道24号に入ってようやく田原本町のガソリンスタンドを発見!九州で入れておけばよかったよ。
ガソリンを満タンにして北上すると、そのうちに天理に入る。天理というと宗教のイメージが強い。というか、奈良県自体が宗教色が強い気がする。
そしてようやく名阪国道の分岐点に出てきた。ここに来るまでが長かった。さて、名阪国道を進んでいこう。

■ 名阪国道~東名阪自動車道~伊勢湾岸道
名阪国道に入り、快走していると寒くなってきた。実は春秋用ジャケットにインナーウェア1枚しか着ておらず、そのうちに暖かくなると思ってずっと耐えてきたが、一向に暖かくならないのでやむなく休憩することにする。そのうちに「道の駅針TRS」の案内板が出てきたのでそこで休憩しよう。
道の駅「針テラス」で停車する。この道の駅は6年半前に名阪国道を通った時に目立っていたからよく印象に残っている。バイクのメッカとは聞いていたが、本当にバイクが多い。
針テラスとは変な名前だと思っていたけど、奈良市針町が名前の由来らしい。この針テラスは標高460mもあるらしい。どうりで寒いはず。とりあえず今のうちにもう1枚インナーウェアを着用しておこう。
休憩室に飾られた地図。既に九州は一欠けらもない。関西まで来ると九州色は一切ないね。
同じく休憩室にて。久々に見たよ、せんとくん。まだいたんやね。失礼ながらこのセンスのなさは相変わらずで、発表当時から色々な批判を浴びていたと記憶する。デザイン料が高額とか神を冒涜しているとかね。
休憩後に再び名阪国道に戻って東を目指して走り出す。インナーウェアを重ね着したので寒さもなくなった。9時になって陽も昇って来たので気持ちよくなってきた。
信号が一切ないので気持ちよく走り続けていつの間にか東名阪自動車道との分岐が出てきた。このまま直線で名古屋方面に進む。
東名阪道に入って交通量がさらに増えてきた。名古屋までの距離案内も出てきた。ちなみにこの道路は2年半前にも走ったと記憶する。
この分岐の案内板はまったく理解できない。敢えて判りづらくしているとしか思えないぞ。
四日市ジャンクションで伊勢湾岸道(豊田・静岡)方面に分岐する。
伊勢湾岸道へ。この道路は広くて走りやすくて開放感が凄い。線形もよくてボクが知っている道路の中ではここが一番走りやすいと思う。
湾岸長島パーキングにて休憩。駐車場が広いてバイクをどこに停めていいかわかりづらい。結構走ってきたぞ。
道の駅「針テラス」から湾岸長島パーキングまで。名阪国道~東名阪自動車道~伊勢湾岸道と乗り継いできた。名阪国道は無料なので高速料金が掛からずに助かるよ。

■ 湾岸長島パーキング&新東名高速道路
湾岸長島パーキングで渋滞情報を見ると関西圏、東海圏、関東圏で既に渋滞発生。ここら辺の感覚が九州人には理解できない。盆、正月、ゴールデンウィークなど長期休暇で渋滞することがあっても普通の土日で渋滞することは皆無なのでね。
高速道路のパーキングでよく見かけるツーリングプラン。いつも思うが大して安くない割りに事前申請という面倒さなのだが、これを利用している人がいるのか甚だ疑問。

こういったのは2種類あって、企画をした団体が利用者のことをまったく考えられない本当に頭が悪い団体か、もしくは形式上何らかの義務を背負っていて、利用者より自分たちの義務を果たすことが前提のパターンのどちらか。
中に入ってみよう。パーキングなのに土産コーナーが広い!中国自動車道のサービスエリアの何倍もあるよ(笑)
松阪牛の土産もある。おそらく日本で一番有名な牛肉。とにかく高額なイメージが先行しているのでうなぎより口にする機会はない。ただ、こういったブランドに拘らず、自分の舌で判断することが一番大事。本当に美味しいものは美味しいし、イメージ先行で高いだけというのも多い。
まだ11時前だけど朝早くから走っているのとこの先で食事ポイントがなさそうなので早めの昼食を。東海圏に来たので「きしめん」セット。パーキングの食事処だけど、結構いい味でGOOD。
湾岸長島パーキングで食事を取った後は伊勢湾岸道に戻り、再び東へ向いて走る。巨大な吊り橋が続いて瀬戸大橋みたいだ。
刈谷ハイウェイオアシスが見えてきた。遊園地とパーキングが一緒になった日本屈指のレジャーランドとして有名。レジャーとして家族で来たときはゆっくりと楽しみたいが、ツーリングだと時間を食うのでパス。
豊田東ジャンクションで新東名高速道路の案内が出てきた。今回はそちらに進む。人生初の新東名高速道路へ。
新東名高速道路に入るが思ったより交通量が少ない。こちらも直線が多いが、伊勢湾岸道と違って山の中を走っている感じだ。
新東名高速道路はトンネルと直線道路の繰り返しが続く。まだ新城で愛知県内。愛知が思ったより長い。道の駅「もっくる新城」のもっくるって何だ?
浜松いなさジャンクションへ。三遠南信道路は聞いたことがある。失敗事例で出てくる高速道路で浜松から長野へ出るルートらしいが、中央構造線の険しい地形のせいでほとんど開通していないらしい。浜松から長野へ抜ける場合、名古屋方面から中央自動車道へ出るか、静岡から山梨へ抜けるルートしかないので、三遠南信道路が機能すればかなり便利になるらしいが現実は厳しいようだ。
遠州の文字が出てきた。遠州とは昔の静岡の呼び名。先ほどの三遠南信の三は三河(旧愛知)、遠は遠州、南信は長野の南のこと。
3車線になり速度制限120km/hの看板が出てきた。120km/hでずっと巡行するのはちょっと辛い。ボクのバイクは650ccなのでパワー的には問題ないが相棒のVTRは250ccなので120km/hは辛いらしい。昔はボクも250ccのNinja250Rに乗っていたけど、今はSV650に完全に体が慣れているので今250ccに乗るとストレスが溜まりそう。ちなみに120km/hで走行できるのは日本ではこの新東名高速道路と東北道の一部だけらしい。
浜松、掛川を越えて蓬莱橋(ほうらいばし)がある島田金谷インターチェンジで下車。結構走って来たぞ。
三重、愛知、静岡と走ってきた。新東名高速道路はトンネルと直線道路の繰り返しで線形がいいので相当なハイペースで走ることができる。泉大津から既に300キロ走ってきた。北九州からだと800キロぐらいか。

■ 蓬莱橋(ほうらいばし)へ
島田金谷インターチェンジを降りて国道1号方面に向かって南下する。久々の下道。
10分ほど走って大井川橋の手前で渋滞に巻き込まれる。東海圏だから毎回渋滞しているわけではないと思うが、感覚的に東海道沿線は渋滞ポイントは多いように思える。
島田市街地に出てきたが、蓬莱橋の案内は出てこない。すぐ近くにあるようだが、蓬莱橋はあまり有名ではないのだろうか?
ナビに導かれるまま蓬莱橋に到着。案内もほとんどなかったし、かなりマニアックな観光地と思って来てみたが、駐車場も満車状態。さて蓬莱橋に行ってみよう。
蓬莱橋(ほうらいばし)へやってきた。ここは世界一長い木造歩道橋で897.4(厄無し)メートルもあるらしい。蓬莱というと551豚まんを思い出すがまったくの無関係。
蓬莱橋の近くで島田茶の宣伝している方々が。静岡といえばお茶。先日、鹿児島の知覧で飲んだお茶は相当美味しかったが、お茶といえばやはり静岡だ。
お姉さんからお茶をタダでいただいた。いい土産になるよ。
すぐ横にある土産店に記載されていた「地球上でもっとも緑茶を愛する街」。すごいキャッチフレーズだ。
煎茶ソフトクリームを頼んでみた。ちょっと煎茶の味が濃い気がする。バニラとのミックスにすればよかった。ボクはソフトクリームは基本バニラなのでね。
実は蓬莱橋に来たのは理由があって、2年半前ぐらい前に大分佐賀関で国道九四フェリーに乗る際に静岡のライダーと仲良くなり、その方がこの蓬莱橋で桜エビの焼きそばを売っていると聞いていたから。LINEでも友達になったけど、あれからほとんど連絡を取っていなかったから、まだ焼きそば屋をやっているのか気になってやってきたが、どうやらその方はいないようだ。(既に廃業したか今日が休みだったのかは知らないが)残念だ。
蓬莱橋を横から見ると結構高さがある。
真ん中にある長方形は接ぎ木用の中間材?中身はさすがにスカスカではないと思うが、こんな造りで橋を支えることができるのだろうか?台風で増水したときなんかは根元ごと流されるか外れそうな気がする。
さて、蓬莱橋を渡ってみよう。通行料は100円。安いね。
テクテクテクと歩き始めるが、一向に向こう岸が見えない。897.4メートルもあるんだから当然だが、往復すると1.8キロもあるのか・・・。
川がものすごく綺麗。大井川はかなり大きい川であることに気づく。そういえば大井川鐡道という素晴らしい景観で有名な線路があったが、そこを走っているのがこの大井川か。納得。
島田大橋方面を望む。この大井川、相当広い、大井川。もしかして左側に見える山は富士山?11月の富士山は雪が積もっていると聞いていたので雪が積もっていないあの山は富士山ではないのかな。でもよくよく考えると今日は10月最終日で11月ではなかったよ。

対岸まで渡った先で見る蓬莱橋。木に囲まれた木の橋は風情があっていい。江戸時代はこういった風景が色んなところで広がっていたと思うが、現代はコンクリートと鉄ばかりの風景だからね。

■ 日本平(にほんだいら)へ
さて、次は富士山を見るために日本平へ向かってみよう。蓬莱橋から日本平まで下道で40キロ強。
国道150号で静岡方面へ。焼津の文字も見える。焼津といえば魚のイメージが強い。前にツーリングで牧之原サービスエリアで休憩していたときに静岡地元のライダーが焼津に海鮮丼を食べに行く・・・と言っていたのを思い出した。
そのうちに海岸線に出てきた。この辺りは前のツーリングで走ったことがある。三保の松原のすぐ近くでいちご農園がたくさんあったと記憶する。
このまま真っ直ぐ走ると三保の松原方面だが、今回は左折して日本平へ。時刻は15時半だが、かなり陽が傾いてきた。九州と比べて30分は早いと感じる。
そして山を登って日本平へ到着。富士山は綺麗に見えるかな。
バイクも沢山あるが、皆、地元静岡ナンバー。この展望台に来るまでが山道だったのでどちらかというと山道を走りに来たライダーが多いような気がする。
日本平にて。もっと富士山が綺麗に見えると思ったが、霞んでいてクッキリと見えない。しかも雪が積もっていないように見えるが、静岡側は雪が積もっていないらしい。
16時半になり陽が沈み始めてきた。時期が時期だけに陽が沈むのが早い。さて、今日の宿泊先だが、富士市のビジネスホテルが空いていたのでそちらで泊まることにした。静岡市内のホテルだと明日の移動がさらに増えるし、神奈川県までいくとオーバーペースなのでね。さて、ホテルも決まったし暗くなる前に富士市に急ごう。

■ 今日の宿泊場所へ
日本平を出発する。富士市までまだ30キロ以上もあるのでペースをあげる。
17時を過ぎてライトが目立ち始めてきた。暗くなる前に進めるだけ進んでおきたい。
国道1号のバイパスに入るころには完全に陽が落ちてしまった。暗くなると景色が見えないのでツーリングではなく、ただの移動になる。どうせホテルに入るにまだ時間がかかるので、相棒と相談してどこか適当なところで夕食を取ることにする。
目ぼしいところがなかったので「ラーメン山岡家」にした。実は北九州にも店舗があって年に2~3回利用する。ボクは横浜家系のラーメンが結構好きなのだ。
至って普通の家系ラーメンでとんこつ醤油に太麺。ラーメンは基本高カロリーで高塩分なので体には相当悪い。とはいえ、昔、仕事で横浜に長期滞在していた時に家系ラーメンにハマって、それから機会があれば食べてしまう。
食事のあとは15分ほど走って今日の宿泊先のアパホテルに到着。バイクが隅っこに並んでおいていたので同じように並んで停車させておく。
部屋は普通のシングルルーム。昨日よりだいぶ狭いが、1人だとこれで十分。昨日は贅沢すぎ。
そして今日ももらったクーポン券。周辺の食事割引券までもらえるとは思ってなかったのでこの辺りで食事をしてもよかったかも。(ホテルの周辺に飲食店が多数あり)
蓬莱橋から富士市まで。静岡県東部はどこでも富士山が望めるのが素晴らしいね。九州人にとっては富士山は憧れの1つだからね。

今日は初日から高速道路が主体だったので結構距離が伸びた。富士山が少し残念だったけど山梨方面からは雪が積もっていて綺麗に見えるらしいので明後日以降に期待しよう。そして11月間近のツーリングは陽が落ちるのが早くてペース配分も重要になる。明日は箱根経由で湘南に出てそのあとは八王子方面に北上しようと思う。

今日の走行距離:422km

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