SV650で関東中部&近畿ツーリングに行ってきました(浜松~伊勢湾フェリー~伊勢志摩スカイライン~伊勢神宮~泉大津~北九州)

<SV650で行く長距離ツーリング28>

本日のルート




11/3(火)

■ 伊良湖港まで
朝、6時前に目が覚める。

昨日は雨に打たれてクタクタだったので、いつもよりさらに熟睡することができた。バイクのメリットの1つに夜の寝つきの良さがあって、ツーリング中は特に熟睡できる。

空を見ると少しだけ晴れ間が見えるが曇り空。昨日見た天気予報では今日の予報は晴れだったが、まさか雨が降ることはないよね。
天気予報を見ると日中は晴れそうだ。バリバリ走るぞ~。
6時45分になり朝食会場へ。昨日に続いて今日も朝食付きのプランにした。浜松らしくウナギの混ぜ御飯があったので混ぜご飯をお茶碗に盛る。でもシャケは白米と一緒に食べたいので白米もお茶碗に盛る。朝から食べ過ぎだけど、浜松らしくウナギが食べられたのは良かった。
朝食後は相棒と合流して早々にホテルを後にする。

7時を過ぎて空は雲がほとんどない快晴模様になってきた。今日は伊勢神宮に行きたいという相棒たっての依頼なので、浜松から伊勢湾フェリー経由で伊勢神宮に行こうと思う。その伊勢湾フェリーの出航時刻は8時10分、9時30分、10時50分・・・と続くが、今から8時10分は無理、逆に10時50分は相当ロス、よって目標は真ん中の9時30分。

ちなみに、ここから伊勢湾フェリーが出航している伊良湖まで75キロ。現在時刻は7時10分。
ホテルコンコルド浜松を出て市街地方面へ。さすがに浜松は街が大きい。電柱も地中化されているせいか景色も綺麗。(電柱ぐらい景観を損ねる物体はないので1日でも早く地中化を実施して欲しい)
国道1号で豊橋方面へ。路面も少しづつ乾いてきた。
国道1号(浜名バイパス)へ。この道路は去年のゴールデンウィークにも走ったと記憶する。線形がいいので周りのクルマが速い。
国道42号との分岐が出てきた。ナビの案内はこの先の白須賀インターチェンジでパイパスを降りる様子。
浜名バイパスを降りてきた。さて、伊良湖港までひたすら走っていこう。
国道42号は交通量が少なく、淡々と先を進んでいく。昨日の埼玉県の長瀞や秩父同様、愛知県とは思えないぐらいのどかな風景が広がる。
田原市に入る。現在時刻は8時14分。伊良湖港まであと32キロなので9時30分の伊勢湾フェリーには余裕で間に合いそうだ。
畑の合間に民家が表れて、また畑やビニールハウスが続く。国道42号を走っていると宗像市の国道495号を進んでいる錯覚に捉われる。(最近は減ったが日帰りで走りに行くときは宗像が大半)
メロン狩りの看板が。いちご狩りはわかるが、メロン狩りなんて初めて聞いた。今年は北海道に行ってメロンを食べたせいでメロンにハマった年だった。果物の好物はパイナップル、ぶどう、いちごの順 だったが、今は、パイナップル、ぶどう=メロン、いちごの順 になった。
南国チックな雰囲気になってきた。これは何という木だったっけ?
そしてようやく伊良湖港に到着。現在時刻は8時53分。
浜松から伊良湖港まで。愛知県の南部、国道42号をずっと走ってきた。

■ 伊勢湾フェリーに乗ろう
早速受付で手続きをするが、運賃はバイク(750cc未満)込みで3700円と結構高い。バイクは4台で思ったより少ない。
風が強くてフェリーは出航できるのか、と心配するぐらいの強さだが、後の山の木を見ると完全に波を打っているので普段から風は強いと予想できる。いつも利用する国道九四フェリーだと出航中止になると思うぐらいの強さ。
周辺観光案内。失礼ながら辺鄙(へんぴ)な場所で周辺の都市までのアクセスも不便だと思うが、実はここと伊勢市の間は大昔から「三遠伊勢連絡道路」という連絡道が計画されている。その他にも和歌山と淡路島を結ぶ「紀淡連絡道路」と、九州と四国を結ぶ「豊後伊予連絡道路」も含めて海峡横断プロジェクトという名称が付いているが、いずれも海上を10キロ~15キロも結ばないといけないので現状は計画だけで実現性は極めて低い。

ボクがビル・ゲイツぐらいの資産家だったら、すぐに寄付して橋を建ててあげたいぐらいだけどね。
9時30分前になり乗船へ。ギリギリまで壁面に横付けさせられて、左側から降りられないぐらい狭い状態。
船内はかなり古い感じがする。外観も古いけどね。フェリー移動中は休憩しながら今後のルート選定の時間も取れるから重宝するよ。
伊勢湾フェリーの所要時間は55分。その間にツーリングマップルを見ながら伊勢神宮以降をどう進むか検討する。下道経由で泉大津に向かうか、高速経由にするか。高速経由の方が早いが亀山まで出ないといけないので若干遠回りとなる。泉大津からフェリーが出るのが17時半なので、伊勢神宮の滞在時間次第になりそうだ。

■ 伊勢志摩スカイラインを走る
定刻通り10:30前に鳥羽港に到着。
すぐに国道42号に出る。愛知県側も国道42号だったが、海上国道になっているらしい。走り始めると直ぐに伊勢志摩スカイラインの案内が出てきた。伊勢神宮(内宮)にいけるらしいので左折する。
ん?ここは有料道路なのか?と思いつつ、先に進むと料金所が。ここに入るまでに有料道路であることは看板にまったく書かれてなかったが、完全に不意打ちを食らってしまった。
通行料金を見て二重にびっくり!二輪車900円もするとは・・・。ちなみに普通車は驚きの1,270円。信じられないぐらい高いが、今更引き返せないのでとりあえず進もう。
山をどんどん上っていく。快走路ではあるが900円の価値があるのかね、と思いつつさらに登っていくと・・・
そのうちに景色が開けてきた。景色が開けている分、風が相当強くて油断していると転倒する恐れはある。向こうに見える景色は鳥羽市かな。
ずっと山を登って頂上にある朝熊山頂展望台というところまで走ってきた。朝熊と書いて「あさま」と呼ぶらしい。
朝熊山頂にて。今日は雲1つないから遠くまで望むことができる。島が所々に点在していて「しまなみ」などの瀬戸内海から見る景色と似ている。
景色を楽しんだ後、山頂から今度はどんどん降りていく。
あっという間に降りてきて三重県道32号に出てきた。
そして伊勢神宮(内宮)の前まで来たが周辺は既に大渋滞。実はバイクは優遇されていてクルマをよそめにタクシー、バス、バイクの専用車線を走っていく。
係員に誘導されてバイク専用の駐車場へ。駐車料金も無料の上、待ち時間もなく鳥居のすぐ近くに停車できるので非常に助かります。(バイクは冷遇されているところが多い中、伊勢神宮は本当にバイクに優しくて感謝)
伊良湖港(田原市)から伊勢神宮(内宮)まで。関東方面から伊勢神宮に行く場合はこのルートが便利。

■ 伊勢神宮とおかげ横丁
伊勢神宮(内宮)前にて。ツーリングでここに来るのも既に3回目。日本屈指のパワースポットなので何度来ても飽きることがない。いつ来ても人出は多いが、今日は祝日なのでいつも以上に多い。
伊勢神宮を参拝したあとは「おかげ横丁」へ。物凄い人で真っ直ぐに歩けないぐらい。三密回避を完全に無視した状態。
そしておかげ横丁といえば赤福本店。いつもはここで赤福餅を頼むが、今日は冬季限定(11月~4月上旬)のぜんざいを食べに来た。
赤福ぜんざいは本店の向かいの店で提供。それほど混んでいるわけではなくて、10分~15分で食べられるらしい。
赤福のぜんざいと赤福餅。(相棒と2人分) 冬季はぜんざいを提供していて、昔、会社の先輩に赤福のぜんざいの話を聞かせれていたので、是非とも赤福のぜんざいを食べてみたかった。ボクは甘党で冬になるとぜんざいを好んで食べるが、赤福で食べるぜんざいは格別だ。
さてと、伊勢神宮も参拝できて赤福ぜんざいも食べたし、あとは下道で適当な場所をぶらつきながら泉大津へ帰ろうと思っていたが、泉大津まで下道(国道166号経由)で帰ると4時間弱かかるらしい。ちなみに新門司行きのフェリーの出航時間は17時30分で現在時刻は13時15分。無理をして下道で帰ればギリギリ帰れないことはないが、途中に高速道路は無くて渋滞に巻き込まれると完全にアウトなので相棒と相談して若干遠回りだが、高速経由で泉大津に帰ることにする。

■ 泉大津まで帰ろう
伊勢神宮を13時25分に出発する。泉大津までは190キロ。
伊勢西インターチェンジから伊勢自動車道へ。
高速道路に入ると渋滞もなくどんどん進んでいく。今日は昨日と違って天気がいいからとても気持ちいい。高速道路は明るいうちで天気がいいときに走るに限る。
勢和多気ジャンクションへ。そのまま名古屋、大阪方面へ。将来的には紀伊半島を一周する紀勢自動車道がここまで繋がる計画らしい。
名古屋まで98キロ、大阪まで160キロ。三重県は近畿地方だが東海地方の印象のほうが強く、実際に大阪より名古屋のほうが近い。
嬉野パーキングという九州で有名な地名のパーキング。九州まではまだまだ遠いぞ。三重県にも嬉野という地名があるとは知らなかった。
三重県の県庁所在地で日本で一番短い地名の「津(つ)」を通過する。いつも思うが、1文字の読み方だと不便ではないだろうか。
そして名阪国道への分岐が出てきた。ここから先は行きのツーリングでも通った場所だ。どんどん進んでいこう。
名阪国道になった途端に路面状況が若干悪くなる。一応ここは高速道路ではなく、自動車専用道のバイパスだから高速道路のような路面状態を期待してはいけない。
伊勢自動車道よりクルマの数が多い。その中でもトラックの数が大半だが、割高な高速道路のトラック料金と違って名阪国道は無料だから尚更トラックにとってはメリットが大きいからだろう。
そのうちに針テラスの案内が再び出てきた。現在時刻は15時前。泉大津まではあと70キロ弱。少しだけ時間の余裕があるので休憩していこう。
道の駅「針テラス」へ。2回も来ることになるとは思わなかったよ。相変わらずバイクが多くて九州でこれだけバイクが集まるところは瀬の本レストハウスか大観峰ぐらいだろう。
本当はのんびり休憩したいが、時間に余裕はほとんどないのですぐに出発する。大阪府内に入ると高速道路でも渋滞する可能性があるので早めに泉大津に到着しておきたいのでね。
そうこう言っているうちに渋滞になって前が停止してしまった!うそやろー。
ここは名阪国道で一番事故が多いと言われるΩ型のカーブ道。単なる渋滞であればいいが、事故渋滞とかで先が通行止めになっていたりするとマジでやばい。明日は朝から仕事なのでフェリーの時間は絶対遅れられない。結構焦ってきたぞ。
渋滞でヤキモキしている最中にマナーの悪いバイクがクルマの合間をすり抜けていく。情報案内板を見ると故障車はあるが、路肩規制らしいので事故による通行止めはなさそうだ。
若干渋滞に巻き込まれたが、その後はすぐに渋滞が解除されて名阪国道から西名阪道へ入る。泉大津までのゴールが見えてきた。
香芝インターチェンジを通過する。このあたりの都市の位置関係はまったくわからないのでナビだけが頼り。念のため、相棒にもスマホのナビをお願いしてダブルチェックで進む。
大阪府に入ってまた料金所。本当に訳が分からない。バイクはETCがないととても走れない。
松原ジャンクションまで来た。和歌山方面へ。本当は行きもここを通っているはずだった。泉大津まであと少し。
今度は行きに分岐を間違った美原ジャンクション。今度は間違えないようににそのまま真っすぐ和歌山方面へ。
とうとう泉大津まで戻ってきたぞ。
泉大津港へ無事に到着。到着時間は16時11分。何とかフェリー出航前に間に合ったよ。
伊勢神宮から泉大津港まで。紀伊半島をグルっと回って泉大津に戻ってきた。

■ 出航、北九州へ
早速乗船手続きをするために窓口へ。行きと比べるとかなり人数が少ない。今日は祝日で明日は平日だから金曜日と比べると乗船者が少ないのは当然か。
復路もスイートで。明日は新門司港に到着後、そのまま会社に出勤するのでこれぐらいの贅沢はいいでしょ。
バイクも往路と比べるとやはり少ない。福岡ナンバーと北九州ナンバーが2台ずつであとは大阪ナンバーと和泉ナンバー。250㏄未満のバイクは相棒だけでその他は大型。
そして無事に乗船できた。とにかく事故もなくてよかった。
泉大津大橋が見える。17時30分に出航して北九州(新門司)には明日6時ちょうどに到着する予定。今回のツーリングはこれで終了。最後は総評で。

<総評>
今回は泉大津を起点にして中部、関東まで足を運びましたが、フェリーを活用すれば短い休みで関東までツーリングができることを再認識しました。20代に仕事の関係で関東に計2年弱住んでいましたが、当時は仕事に追われる毎日で旅行や観光をする余裕はなく、40代半ばになっても関東のことをほとんど知らないまま過ごしてきましたが、首都圏をツーリングをすることで少しだけ関東の面白さがわかった気がします。ただ、どこに行っても人が多いのでそこが難点ですが、観光地が多いことや宿泊先を見つけやすいという利点もあって一長一短といったところでしょうか。

そして今回バイクで東京都と埼玉県を走ることが出来たので、あとバイクで走ったことがない都道府県は沖縄のみとなりました。沖縄県は北九州からでも遠くて、感覚的に北海道より遠く感じますが、何とか来年は沖縄に行きたいと思います。

今回購入した土産品。結構買い過ぎて最後のほうはパニアケースに格納するのに苦労しました。GoToキャンペーンの地域共通券は土産品を購入するのに役に立ちました。

今日の走行距離:293km
今回の総走行距離:1356km

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