SV650で関東中部&近畿ツーリングに行ってきました(熊谷~長瀞~秩父~三富~山梨~本栖湖~富士宮~浜松)

<SV650で行く長距離ツーリング28>

本日のルート




11/2(月)

■ 長瀞(ながとろ)へ行こう
6時半前に目が覚める。

いつもより起床が遅いが、今日は朝食付きのプランであることと、主な目的地は長瀞だけなので、昨日相棒と相談して出発を8時と遅らせた。

昨日より2時間も遅いのでゆっくり寝られて疲れは完全に取れたが心配なのは天気。空を見ると晴れ間が見える。このままこの天気が続けば嬉しいが・・・。
6時半に食堂へ。毎度のことだが、ホテルのバイキング朝食は結構楽しみでルートイン熊谷の朝食は品数が多くて味もいい。朝食付きにして正解だったよ。

長瀞から先は特に予定は立てていないが、明後日に泉大津からフェリーに乗るので今日は適当な所で1泊する予定。
朝食後、部屋に戻って天気予報を見ると東京は青空が広がっているらしい。これは今日は予想に反して天気がいいのでわ?と期待するが・・・
やっぱり雨は降るらしい。既に日本全国で雨が降っていて関東も昼までには雨が降るらしい。長瀞のあとは長野方面に行くか静岡方面に戻るか、天気予報を見て決める予定だったが、どっちに行っても雨には打たれそうだ。
気を取り直して8時にホテルを出発する。長瀞まで30キロ。
深谷市に入る。深谷市といえばネギで有名だが、ここに来る途中も畑が広がっていて若干田舎の雰囲気。埼玉県は狭くて人口過密なイメージがあるが、群馬県の近くまで来ると自然豊かな一面も見える。
雲が多くて天気は優れないが、向こうを見ると雲の隙間から空も見えて午前中は天気が持つ気がする。
ロードサイドの店が徐々に消えて長瀞に入る。埼玉県とは思えない様子になってきた。
長瀞観光の中心となる秩父鉄道、長瀞駅に到着。

今日は平日のせいなのか、もしくは天気があまり良くないせいなのか、観光客は見当たらない。どこかバイクを停められる場所があったと思うので適当に周りを走って探してみる。
近くに有料駐車場があったのでそこへ。クルマは1日500円、バイクは1日200円。観光地でバイクを安く停車できる駐車場は重宝するよ。さて、周辺を歩いてみよう。

■ 名物は岩畳と川下り
9時を過ぎているが、まだ周辺の土産店はほとんど開いていない。
地球の窓、長瀞。岩畳はかなり長いようで、歩道もあるので歩いて散策できるらしい。
長瀞といえば川下り。既に川下りは始まっているようで小学生らしき集団が先生に引率されて船に乗っているようだ。
岩畳を歩いてみるが岩がゴツゴツとしていて歩くのに難儀する。岩畳から川下りをしている様子を見ていると楽しそうだ。正式には川下りではなくライン下りというらしい。
ということで、我々もライン下りをしてみよう。

受付で確認すると今はBコースのみ受付で大人1人1800円。川を下った後はどうやってここに戻ってくるのか確認すると無料のシャトルバスで戻ってこれるらしい。歩いて帰ってこないといけないのかと思ったよ。

地域共通クーポン券も使えるので、昨日ホテルで貰った地域共通クーポン券を使うことにした。(地域共通クーポン1000円+現金800円) この地域共通クーポンは当日と翌日しか有効期限がないので使えるときに使っておかないとね。
ちょうど人数が揃って出発準備をしていたので、係員に誘導されて慌てて後ろに付く。
ライフジャケットを着用して席に着席する。ライフジャケットの文字を見ると秩父鉄道とあるが、資本は秩父鉄道らしい。船内は若干狭いが、座っておくだけならそれほど苦にならない。
そして船が出発。川下りをするのは何年振りだろう。昔、嫁と柳川で川下りをした記憶があるが、14年~15年前か。そういえば新婚旅行でイタリアのベネチアでゴンドラに乗って川下りをした記憶もあるな。
長瀞は関東の耶馬渓と言われているらしいが、確かに岩は耶馬渓の形に似ている。といっても、ボクは知っているのは深耶馬渓。
最初は広い川をのんびりと進んでいたが・・・
そのうちに流れが急になってきた。船頭もしゃがんで流れをやり過ごす。
流れが落ち着いたときに振り返ると後ろにも船頭が。柳川やベネチアは1人だった気がするが、柳川やベネチアはこんなに急な流れはないからね。安全上、2人いないといけないのだろうけど、コストはかかりそう。
そのあとは岩の隙間をギリギリ通過したり、急な流れが所々あったりで川を下っていく。結構スリル満点で楽しい。
20分ぐらい川を下って終了。結構のんびりとした川下りと思っていたけど意表を突かれて意外に楽しめた。
ブラタモリも長瀞に来たみたいだ。ボクのツーリングのスタイルもブラタモリと似たような感じかも知れない。(もちろん自称) 力まず無理せず行きたいところに行って食べたいものを食べる!(笑)

■ 山梨方面へ向かってみよう
さて、ここからはひたすら西に向かって走っていこう。

まずは国道140号で山梨を目指す。空を見るとまだ晴れ間が見える。現在時刻は10時40分。
途中、秩父市内に入り県道72号で市街地をパスした後、再び国道140号で甲府方面へ。
国道140号を進んでいくが、埼玉県とは思えないぐらい山の中を進んでいく。
さらに先に進んで道の駅「大滝温泉」で休憩。ここは相当の山奥にある道の駅だ。
奥秩父の観光案内図。埼玉でも秩父地域は自然が豊かと何かの記事を見たことがあるが、国道140号を走っただけでも自然豊かな場所と感じる。東京都でも奥多摩のほうは似た感じだろうし、小笠原諸島も東京都だからね。埼玉県といっても色んな顔がある。
さて、空をみるとまだ晴れ間は見えるが、今日の予報は昼から雨。そしてこの先の埼玉県と山梨県の県境にある雁坂(かりさか)トンネルは6キロ以上でトンネルを抜けると天候が一変する可能性が高い。ということで、念を入れて合羽を着ておいたほうが良さそうだ。(相棒は横着して合羽を着なかったが、これが吉と出るか凶とでるか)
道の駅を出発してすぐ近くにあるバイク弁当の文字。バイク弁当って何だ?ちなみに前から来るバイクは合羽を着ていない様子。
民家がなくなってループ橋が見えてきた。愛媛新居浜の鹿森ダムと似た感じのループ橋。
雁坂トンネルの手前にある大峰トンネルを抜けた後に小さな雨粒が落ちてきた。相棒は大丈夫かな?(相棒は大丈夫と言い張っているが) しかし、ここは凄く高い山の中を走っているよ。昨日、地図で道は確認していたけど、実際に走ってみるとイメージが全然違う。
この時期の山の中だから落ち葉も多い。雨の日の落ち葉は特に要注意。落ち葉の上でブレーキを掛けると滑って転ぶ可能性もあるのでね。
そして雁坂(かりさか)トンネルへ。通行料はバイク(軽自動車扱い)は590円とかなり割高だが、このトンネルは埼玉県と山梨県を結ぶ非常に重要なトンネルで迂回路はない。
6キロ以上の長大トンネル。一般国道の山岳トンネルとしては日本最長らしい。(ちなみに2番目に長い一般国道の山岳トンネルは愛媛西条の寒風山トンネル。寒風山トンネルは高知に出る重要ルートで、実家の新居浜から高知の日曜市に行く際によく利用する)
そして雁坂トンネルを抜けると雨!しかも結構本降り。ボクは合羽を着てて良かったが、横着して合羽を着なかった相棒は悲惨な目に。
料金所で通行料を払っている間にもさらに雨足が強くなってきた。相棒はこのままだとずぶ濡れになるのでどこか屋根のある場所に退避したいとのことだが、このすぐ先に道の駅があったと思うので、そこで避難することにしよう。
程なくして道の駅「みとみ」へ。ここは道の駅としては珍しく屋根付きの駐輪場があって助かった。
熊谷から山梨県の甲府市(三富地区)まで走ってきた。国道140号が思った以上に山の中を突っ切っているのでバイクで走る道路としては結構楽しい。

■ 道の駅「みとみ」にて
さて、このあとはどうしようかね。とりあえず、道の駅を探索しながら考えよう。現在時刻は12時40分。
クワガタが販売されている。この辺りはクワガタの産地なのだろうか。子供の頃に一時期ハマったことはあるが、小学生高学年になった途端に興味がなくなった。どちらかというとカブトムシのほうが興味があって、昔はじいちゃんの畑でスイカを割っておくと、翌日の早朝にカブトムシが群がっていた記憶がある。
去年も山梨県を走ったけど山梨県は観光資源が豊富。富士山しかり、富士五湖もあれば小渕沢や清里もあるし、食べ物だとブドウや桃、ほうとうなど名物が多い。我が九州は観光名所や名物が多いのが自慢だけど、山梨や長野は九州と同じぐらい名所や名物があると思う。
そして山梨といえばやっぱりブドウ。ブドウ自体は岡山県産のピオーネを好んで食べるし、ブドウのストレートジュースも大好き。(ジュースは高くてもストレートでないとダメ。濃縮還元なんて偽物で嫌い)
ちょうど紅葉もピークを迎えているようだ。雨の中でも綺麗な色合いで素晴らしいね。
さてと、少し早いが雨が降っているので今日の宿泊先をどこにするか相棒と相談する。今日は雨が止まないだろうから、昼からの観光は無理。雨の日は早めにチェックインしておきたいが、あまり近い場所に泊まると明日の移動がキツイし、かといって雨の中を遠くまで走るのも色んなリスクがある。(安全面、疲労面)

今日と明日を走る距離を考慮しつつ、周辺のホテルの空き状況と明日の観光地を加味しながらホテルを決めないといけないので高度な判断が求められる(笑) とはいえ、今日は平日でホテルの空きは多いので、とりあえず食事でもしながら考えよう。
山梨名物らしい鳥もつ煮定食にしてみた。頼んでおきながら何だけどレバーは苦手なのだが、味付けがよくて意外に食べることができた。レバーを食べたのは何十年振りだろうか。

■ 静岡方面へ南下しよう
再び合羽を着込んで道の駅「みとみ」を出発する。

食事をしながら出したこの後の移動ルートだが、甲府経由で静岡方面に南下して、新東名高速道路で浜松まで移動することにした。(浜松まで210キロあるので運転は慎重に・・・)

明日は浜松から伊勢湾フェリーを使って三重に出て伊勢神宮を参拝する予定。
西関東連絡道路という無料バイパスで一気に甲府を目指す。
雨足が止んできた。天気が少し回復してきた気がする。
甲府市内に入ると雲が薄くなって晴れ間が見えてきた。ばんざーい~(^O^)/
甲府市の外れになって本栖湖や精進湖の案内が出てきた。国道358号を南下する。
笛吹市内に入り、雲がほとんどなくなってきた。これは富士山が綺麗に見えるのでは?相棒と御機嫌で会話しながら進んでいくが・・・
途中で再び雨が降り出してきてきた。山の天気は変わりやすくて天候が読めない。
道の駅「朝霧高原」の手前で本来なら富士山がくっきり見えるはずだが、御覧の天気でまったく見えず。残念!
そのまま富士宮市に入る。市内で富士山が見えた!実物とは違うけどね。
そしてようやく新東名高速道路へ。一昨日は東に向いて走ってきたが、今度は西に向かって走っていこう。
道の駅「みとみ」を出発して既に2時間半。雨の中をノンストップで走っているので既に疲労困憊。これ以上休憩なしで走ると安全走行に支障が出そうなので相棒と相談して最初の清水パーキングで休憩することにする。
清水パーキングへ到着。先を急ぎたいが少し休憩して身体を休めよう。現在時刻は16時14分。
埼玉県から山梨県を経由して静岡県まで南下してきた。

■ 清水パーキングにて
新東名高速道路のパーキングなので施設はまだ真新しい。
お、クシタニがある。新東名高速道路のパーキングにあると聞いていたが、ここだったのか。そういえばクシタニ本店は静岡(浜松)だった。そして浜松といえば二輪のメッカ。バイク四大メーカーのうち、スズキ、ホンダ、ヤマハの3社は浜松で誕生し、それに関連する製品も浜松産が多い。バイクは浜松抜きでは語れないよね。
バイクが中に展示されている。さすが静岡。
クシタニ製品も当然展示、販売されている。ボクはクシタニ愛好家なのでジャケットやジーンズ、シューズなどバイク衣類はほとんどクシタニ製。(最近はダイネーゼも愛用) クシタニはクリーニングや修理も受け付けてくれるし、良い製品は高くても使い勝手がいいので長い目で見ると十分元が取れる。北九州に店舗があるのもクシタニを愛用する一因。
クシタニカフェもあるのか。九州だと瀬の本レストハウス(旧三愛レストハウス)にクシタニカフェがあるけど、入る機会がなかったのでここでコーヒーブレイクしてみよう。

清水パーキングではなく、クシタニパーキングと名乗って欲しいぐらいだ。
コーヒーとベリータルト。甘酸っぱいタルトとコーヒーがよく合うね。ツーリングをしているとこういった休憩が何よりの贅沢な時間・・・。

といいつつ、20分ほどのんびりしていたら周りが暗くなってきて現在時刻が16時50分になっていることに今、気づいた。急がないと陽が落ちるので早めに移動しよう。浜松まではまだ遠い。

■ 浜松市内のホテルにて
清水パーキングを出発しよう。既に辺りは暗くなってきた。雨の夜間はかなり辛い。
雨がますます酷くなってきた。とにかく慎重に安全運転最優先で浜松を目指す。
17時半には完全に陽が落ちて真っ暗に。視界が悪い上に高速移動なので車線変更を極力減らして慎重にバイクを走らせることに集中する。相棒と距離を離れないようにしてクルマから目立つようにしておかないと・・・。
トンネルに入ると相当嬉しくなる。

雨には当たらない、視界が回復する、路面がそれほど濡れていないので安心して走れる、さらに新東名高速道路のトンネルは広くて明るいからね。ずっとトンネルが続けばいいのに。
先に進めば進むほど雨が凄まじくなっていく。生きて浜松までいけるのか心配になってきた(笑) 相棒がいてくれて良かったよ。一人で走っていると相当辛いが、相棒と(インカムで)会話しながら走っていれば大分気が紛れるよ。
何とか命からがら、浜松浜北インターチェンジまで来ることができた。ホテルまでまだ15キロ以上あるのでさらに慎重を期して走ろう。
下道に降りると急に明るくなってきた。頻繁にブレーキを掛けないといけないが、高速道路より明るくて速度が出ないので雨の夜間だと下道のほうが走りやすい。
左手に見える店は「さわやか」ではないか!静岡県にしかないハンバーグレストランでハンバーグがとても美味しいと評判のさわやか。雨が降っていなければ間違いなく寄っていたが、合羽の着脱してまで店に入るのは面倒なので今回は泣く泣くパス。
そして今日の宿泊先「ホテルコンコルド浜松」に到着。とにかく無事に到着できてよかった。駐車場も屋根付きで助かったよ。
このホテルはビジネスホテルではなくかなり立派なシティホテル。ツーリングで宿泊するにはちょっと贅沢かも。
受付でチェックインをして部屋に入る。若干古い感じがするが寝るだけだしこれで十分。さて、夕飯を食べていないので外に出よう。
相棒と相談して浜松市に来たからにはせめてウナギを食べたい。ということで事前に調べておいたウナギ屋に行ってみることにする。
ホテルから歩いて700メートルぐらいにある柳川亭というウナギ屋にやってきたが、残念なことに当面の間、休業の張り紙が。ショック・・・。
当てが外れたのでそのあとは適当に店を探して、結局、最終的に入ったのは「みやひろ」という中華そば屋で中華そばとチャーハン。味は至って普通。ちょっと薄味だった。
清水パーキングから浜松まで。静岡県は横に広いので県内の移動も時間がかかるが、高速道路が2本通っているので都市間のアクセスは容易。

今日は午前中に観光が出来て良かったが、午後から雨が降って散々だった。雨が降ると疲労感はハンパなく、本当にクタクタ。今日は昨日よりさらに深く眠ることができそうだ。明日は伊勢湾フェリーに乗り、その後、伊勢神宮を参拝して泉大津に戻りたいと思う。

今日の走行距離:315km

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