SV650で北海道ツーリングに行ってきました(北見~旭川~美瑛~富良野~占冠~夕張~札幌)

<SV650で行く長距離ツーリング29>

予定ルート




7/20(火)

■ 旭川へ行こう
今日も朝4時前に目が覚める。毎日、早起きすることに身体が慣れていて、それでいて疲労感がない。北海道に来て晴れている時は遊べるだけ遊ばないと・・・という潜在意識がそうさせているのだと思う。(欲張りな性格の裏返しといえる)

空を見ると若干雲が多い気がするが、雨は降らないだろう。

今日は最初に旭川に向かって、その後は美瑛、富良野に行こうと思う。美瑛や富良野は去年行ったが、まだまだ見るところはありそうなのでね。
北見には去年も泊まったが今年も食事に縁がなかった。北見の名物といえばハッカ。(食べ物じゃないよね) 他には人口当たりの焼肉店が多いらしく、冬には焼肉祭りなるものが開催されているらしい。似たようなものに根室のさんま祭りがある。富良野にメロン祭りというのはないだろうか。あれば是非とも訪れたい。
朝5時前に北見を出発する。今日もTシャツ1枚にメッシュジャケットでも寒さを感じない。この時間帯が一番気持ちよく走れるよ。
国道39号を走る。すぐに旭川の看板が出てきたが、まだまだ遠い。若干、雲が多い気がするが大丈夫だろうか。
気圧が不安定なのか、先に進むに連れて空の状況がコロコロ変わっていく。雲が減ったり増えたり、そしてまた減ったり。今日は西に向いて走っているので朝日が順光で走りやすい。
石北峠の看板が出てきた。まだ3合目だがTシャツ1枚だと若干寒くなってきた。

今更だが合目の定義を御存知だろうか。合目とは頂上を10合目とした場合の目安の高さのこと。なので3合目だと頂上から10分の3ぐらいの高さということだ。(ただし、正確なものではないらしく、あくまで目安基準)
石北峠の頂上に来たが寒いので少し休憩しよう。平地だとちょうどいい感じだけど真夏とはいえ早朝に山をバイクで登ると肌寒い。
110キロの旅路とは何のことかと思ったが、北見市の端から端まで110キロもあるらしい。昨日の釧路市じゃないけど北見市も広すぎ。(北見市は北海道で一番大きい面積らしい) 市内の端から端を往復しても立派なツーリングになると思う。

個人的には地図は北が基本なのでこういった方位を無視した地図は見辛くて苦手。(GPSナビに順応できないから昭和脳と云われるらしい)
そしてこの石北峠が北見市の起点らしい。ここから西が上川町。分水嶺でもあり、ここから西が石狩川、東がオホーツク海となる。
再び旭川へ向けて走る。そのうちに国道39号と国道273号が合流する。国道273号は去年も走っているが、去年は逆方向から走ってきた。層雲峡が近いので山深い。
山深いので陽が当たらずに普通に走っていても肌寒いのだが、トンネルに入るとさらに寒くてTシャツ1枚だと相当辛い。さっきの休憩で薄着を1枚着ればおけばよかったのだが横着してしまった。(この先は陽が上って大丈夫だろうと安易に考えていた) しかもこのトンネルは長いので寒さがピークになってきた。
ということでトンネルを抜けた先の層雲峡のセブンイレブンで再度休憩。昼間は気が狂いそうなくらい暑いのに山の中だと真夏でもかなり冷えるよ。
このセブンイレブン、層雲峡にあるせいなのかセブンイレブンらしい赤配色が一切なく地味な配色。海外では周囲に応じた配色というのは極当たり前な事なのだが日本では珍しい。

日本の市街地の景観は先進国の中でも最低。所かまわず電柱と電線があって、パチンコ店があって葬儀屋もあって、看板や建物の配色もめちゃめちゃで統一性がない。田舎だと街中に墓があるぐらいだからね。

景観が人間の脳に与える影響というのは大きいらしいのでボクも綺麗な景色を見たいとこうやって積極的に外に出ているわけで。
ホットコーヒーを飲みながら休憩していると年配の店員が話しかけてきてきた。北九州から来たことや今後の行き先を話していたが、明日から天気が崩れるとの話があり、意表を突かれる。あれ、そうだっけ?毎日天気予報を何気に見ているがそんな情報はなかった気がするが・・・。あとで確認してみよう。(最悪、ルートを再考しないといけないからね)
そして休憩が終わって出発しようと思った矢先、向こう側に鹿の群れを発見!かなりの数がいるぞ。
鹿に近づいてみるが、鹿は警戒心が強くてすぐに逃げられてしまった。奈良公園の鹿とまったく違う。ゆっくりと近づきつつデジカメのズームで撮影。北海道ツーリングも4回目だが鹿と遭遇した記憶がない。去年は鹿もキツネも遭遇しなかったが今年は縁があるようだ。(過去の記録を見返すと8年前に知床で遭遇していたらしい)
層雲峡を出発する。山の中だからなのか雲が多くて天気が冴えない。
去年も感じたが上川から層雲峡に至る国道39号は直線形が多い。北海道の郊外の走りやすさはどこも同じだが、ここら辺は特に走りやすく感じる。
紋別、遠軽との分岐が出てきた。去年は国道39号を初日に南下して、4日目に国道273号経由で北上している。北海道ツーリングも4回目だから主要な所はそれなりに走っているよね。
そのまま旭川市の手前で道道1122号に入って比布方面へ。
道道1122号から側道を走ったり脇道を走ったりと、目印を頼りに先に進む。一見すると何もなさそうな場所。
そして目印を頼りに無事に到着。

ここに何があるのかというと・・・
田んぼアート!旭川市の隣の鷹栖町でイベントとして取り組んでいるらしく、田んぼアートというのを一度見てみたかった。田んぼアートは青森の田舎館村が発祥でその後に全国で広まって、今は日本各地に色んな絵があるらしい。
この高台だと全部は写真に入りきらない。高台をもっと高くすると安全管理上に問題があるし難しいね。しかし、今更ながらこの絵のモチーフは何だ?
鷹栖町のゆるキャラらしい。知名度がないので絵を見てもイマイチで、どうせなら旭川や北海道らしいものであれば印象に残ると思う。

でも、旭川って失礼ながら名物が少ないよね。(ボクの知識が少ないだけ。すみません) 旭山動物園とか・・・旭橋や旭岳(大雪山)もあるな。あとは旭川家具。カンディハウスの家具とかセンスがいいと思う。
北見から旭川まで国道39号で走ってきた。石北峠から層雲峡までは山深くて早朝だとバイクでも肌寒い。
■ 美瑛、富良野へ
さて、富良野に向けて南下しよう。国道40号で旭川市街地方面へ。
スタルヒン球場の案内が出てきた。スタルヒンって聞いたことがあるぞ。巨人のピッチャーだったと記憶するが、スタルヒン球場とはそこから来た名前だろう。あとで調べてみると旭川とは深い関わりがあったらしい。
去年も同じだったが旭川市街地をなかなか抜けられない。去年と同じナビでルートが一緒だからね。去年の反省生きず。旭川自体が大きい都市であることも要因。
富良野方面の分岐が出てきた。9時前だが雲がなくなって気温が一気に上がってきた。このままの気温で止まればいいのだが、今から気温はどんどん上がっていく。
国道237号で南下する。電子掲示板に移動は慎重や自粛の文字が。こんな状況でオリンピックを強行するほうが緊急事態だと思うけどね。
(利権、不平等、支離滅裂、責任者不在、etc・・・)

もう少し才があれば海外脱出を視野に入れるのだが、所詮しがないサラリーマンなので日本に留まるしかなく・・・。

海外に脱出してその先でのツーリングを夢みたいね。よし、早期退職を視野に入れて頑張ろう!(笑)
美瑛町に入ると、パッチワークの路の看板が出てきたのでそちらに進む。
適当に停車して写真を撮ってみるが、若干鮮やかさに欠けるかな。周辺をブラついてみよう。
程なくしてケンとメリーの木が出てきた。テレビCMで使われたことがこの名前の由来らしい。説明がないと単なる木で絶対にわからない(笑)
あれがマイルドセブンの丘?よくわからないまま適当に停車してみるが、ラベンダーが見えると映えるんだけどね。
10時前になり暑くなってきた。美瑛町市街地に道の駅があるらしいのでそこで休憩しよう。
道の駅びえい「丘のくら」へ。大体、こういった見栄えが綺麗な道の駅は中身は基本期待できないのが定説だが・・・
中に入るとやっぱりそうだった。見る物はほとんどないが、ラムネのソフトクリームはかなりイケていた。

こういうイオンみたいな見掛けだけは立派だけど中身のコンテンツがまったく見えない道の駅って多いよね。道の駅に見栄えなどまったく期待しておらず、地域の看板を出すのであれば地域に徹底的に拘ったものが欲しいよね。そこにしかない独自性が欲しいぞ。

休憩しておきながら悪態ばかり。亡くなった母もよく悪態をついていたがボクも同じだな(笑)
美瑛町周辺の地図。南東方面に有名な「青い池」があるのでそっちに行ってみよう。
道道966号で東へ。十勝岳の名称が出てきた。十勝というと清水町や帯広市のイメージが強いので、このあたりで十勝と聞くと違和感を覚える。
青い池の手前に建物が綺麗な道の駅があったのでこちらも寄ってみるが、やはりというか面白味はなく・・・。はい、わかっていて寄りました(笑) ハンバーガーが名物らしいが、あまり魅かれなかったのでパス。
そして青い池へ。バイク置き場にはバイクが多数。京都、奈良、袖ヶ浦。皆、皆、遠いところから来てるね。(地元は来ないか) 早速行ってみよう。
順路を見て思わず左に行きそうになったが、右からが順路。わかりづらい地図。右上の「青い池順路」の矢印が逆だったら一瞬で理解できると思う。
順路に進んですぐに池が見えてきた。何となく青い雰囲気を感じ取れるが・・・
おお、本当に青い池だ。すごい。オンネトーの透明さとは全然雰囲気が違うし、神の子池だと同じ青さでも透明さもあったが、この青い池は深い色で本当に青そのもの。しかし、なぜこんな深い色になるのだろうか。
まだ午前中だが周りには結構な人数がいて、ソーシャルディスタンスを無視した状況。東南アジア系の人が多い。
結婚式用の写真を撮影している方々も。これだけ神々しいと写真も映えるからね。撮影スポットとしても人気は高そうだ。
青い池はなかなか良かった。次は十勝岳の望岳台まで行ってみよう。青い池の駐車場は後払いでバイクは100円。バイクだとお金を出すのが面倒くさい。ETC対応にしてくれないだろうか。

ETC読み取り装置と年間メンテ費が何百万掛かったとしても人件費より絶対安いと思うけどね。不正もなくなるし。日本中のクルマやバイクの駐車場の支払をすべてETCにしよう!
道道966号を奥に進んで銀瑛ゲートと書かれた場所を先に進む。
標高が高くなってきた。広い道と適度なカーブがツーリングで一番楽しいよ。
十勝岳望岳台に到着。結構クルマがいるが、ここから十勝岳への登山口があるらしい。
十勝岳の案内板があった。十勝岳の案内というより防災の説明が主で違和感を覚えたが登山口があるからだろう。

確かに活火山というのはいつ噴火してもおかしくないし、万が一噴火したときのシェルターの重要性はよくわかる。阿蘇火口にもシェルターがあるし、2014年の御嶽山の噴火の事故で亡くなった方のほとんどは噴石が直撃したことによるものだったらしいからね。

登山というのは山の雄大さや景色を楽しめるという反面、危険も隣り合わせであるということを理解しておかなければならないだろう。(阿蘇山のカルデラ噴火は想像もしたくないな。九州は一瞬で消滅。日本自体も壊滅するだろうからね。コロナどころの騒ぎじゃなくなるよ)
望岳台から十勝岳を望んでみるが山頂は雲が多くてよく見えない。さきほども書いたが十勝というと、どうしても帯広周辺を意識するから若干違和感があるよ。大雪山についてあまり詳しくないのもあるが。今度、北海道に来たときは大雪山巡りをしてみようかな。
 
美瑛町は北海道内陸の観光地でフランスのような街並みが特徴。走っていても景観を大切にしている様はよくわかる。
十勝岳望岳台を下って道道291号で上富良野方面へ。
途中、右側の側道に咲いているラベンダーが。結構、長い間ラベンダーが続いていてなかなかの景観。
再び国道237号に戻ってきた。富良野市街地方面へ。
中富良野町に入り去年に続いてファーム富田もとい、とみたメロンハウスにやって来た。メロンをもう一度食べたい。
そうそう、こんな感じだった。去年も来たので記憶に新しい。メロンが既に並んでいるね。
去年に続いて今年も同じ場所でメロンを食べられるとは思わなかった。富良野メロンの美味しさに去年気づいて、その後は通販で何回も取り寄せするぐらい富良野メロンにハマったからね。今年も夏が来れば絶対に食べようと思っていたけど早々に目的を果たせてよかった。
メロンを堪能したあとは国道237号で南下する。上富良野町、中富良野町、富良野市、南富良野町と富良野の文字がこれでもか!と続くのが富良野の特徴。
しかし、今日も本当に暑い・・・。市街地に入ってバイクがストップアンドゴーを繰り返すと辛い。内陸だからか立ち眩みしそうな暑さだ。メッシュジャケットじゃないと倒れているかも知れない。
暑過ぎてこのまま走り続けるのは無理。ということでセイコーマートで一番安い水を買ってきて、そのまま水を頭から掛ける・・・。

おー冷たい~。半分ぐらい使ったら一気に身体が冷えてきた。この際、周りの目は気にしない。服がビショビショになったけど、すぐに乾くだろう。
水を被ったおかげで走ると頭から冷気が来て一気に涼しくなった。この手はかなり使えるね。

しかし、7月の北海道の内陸の暑さは想像以上。10年以上バイクに乗っているが今回が一番辛い気がする。昔、阿蘇で真夏に走っていて倒れそうになったことがあるが、水までは掛けなかったからなあ。
右折するとそのまま国道237号だが、直進して国道38号で南富良野の方へ行ってみる。
うーん、雄大な景色。暑さ自体は変わらないが周りの景色が開けると風が少しだけ涼しくなる気がするよ。
 
道の駅「南ふらの」まで来た。メロンを食べてから1時間ぐらいしか走っていないけど、暑さでヘトヘト。少し長めの休憩をしよう。
 
旭川市(鷹栖町)から南富良野町まで。内陸をずっと南下して来た。真夏の北海道の暑さは尋常ではなく雨が降って欲しいぐらい暑い。
■ 南富良野から占冠まで
クタクタの中、道の駅に入って最初に目に付いたのは熊!7月20日出没って今日じゃん!(笑) こんなデカいのに勝つのは無理。

熊は時速60kmで走れるらしいので走って逃げるのは無理。木登りも得意なので高い場所に逃げるのも無理。死んだふりしても死肉を漁ろうとするから無理。徒歩で出会ったらゆっくり歩いて少しずつ距離を離すのが定説らしいが、それができないと戦うしかなく、有効なのは熊除けスプレーらしい。

スプレーがなくて距離も離せないと後はどうなるかはわからない。
コイケヤの宣伝があるが、工場が近くにあるからといってわざわざ道の駅でコーナーまで作るとは。コイケヤから支援があるのだろうか。(コイケヤ工場で展開するコーナーならわかるが)
 
水槽があって近くのかなやま湖の魚らしいが、名前が「イトウ」というらしい。
このイトウ、幻の魚らしく(聞いたことないからな)、絶滅危惧種で相当貴重な魚らしい。顔も何ともいえないぐらい不細工。

ということで、この「イトウ」と説明を数枚撮って、会社のイトウさんにメールで送信しておく(笑) イトウなんて絶滅危惧種とは思えないぐらい全国で大勢いるのにね。
ブルーベリーソフトクリームで小休止。朝から甘い物ばかり食べてるな。これだけ暑いと冷たくて甘い物を取りたくなる。

ボクが好きな大分九重「やまなみ牧場」のソフトクリームにそっくりだ。
外には自衛隊が。ここまで走ってくる途中もチラホラと自衛隊とはすれ違ったが北海道は広大な分、自衛隊の基地も多い印象がある。陸は旭川、空は千歳だと思うが、海はわからない。(函館らしい)

九州だと大分とか印象が強いが、北九州の近くにも芦屋や築城の航空基地がある。航空祭とかよくやっているからね。
 
売店で何かいいものないかな、と買ってきた「ゆっくり走ろう北海道」のステッカー。相変わらず貼り方が汚いが、このGIVIのケースは貼りづらいんよねー。

これを貼っている途中に年配の夫婦に話しかけられて色々話し込んだ。こんな遠い先での北九州ナンバーはやはり目立つようだ。

出発する前に少し水を頭に被っておく。
次は「かなやま湖」経由で札幌に向かおう。道道465号で東へ走る。
ほどなく走って、かなやま湖ラベンダー園へ。向こうで何かやってるようだが・・・
結婚式の撮影をしているようだ。何組かいて撮影の順番待ちをしているようだが、結構有名なスポットなのだろうか。新婦にラベンダーは似合うよね。
ラベンダーが綺麗だね。紫色の花自体が珍しいと思うが、ラベンダーは北海道の富良野というイメージが強い。調べてみると日本の他の地域でも栽培はしているようだが、やっぱラベンダーといえば富良野だろう。
さて、更に先を進もう。15時前で陽が傾いてきたからか湖の近くなのかわからないが、暑さが少し和らいだ気がする。
途中でキツネと遭遇。熊じゃなくて良かったが、キツネとはいえ急に飛び出して来なくて良かったよ。警戒心もあまりないようだが、追いかけまわして他のクルマに轢かれでもしたら大変だからそっとしておこう。
国道237号に戻ってきた。日高まで行くと一昨日と同じ場所になるので占冠から夕張方面へ走ろう。
占冠市街地に入ったが、やはり暑くてたまらないのでまたも道の駅で休憩することにする。暑さが堪える分、小まめな休憩が増える。停車後、残りの水を掛けてこれで1本使い切った。(次からは1リットルのペットボトルを購入しておこう)
占冠の周辺地図。トマム地区のスキー場が有名な場所だ。北海道には占冠(しむかっぷ)、新冠(にいかっぷ)、愛冠(あいかっぷ)という冠を記載した地名もよく聞く。スイカップという単語もあった気がするぞ(笑)
中で休憩しよう。日本一寒いの記載があるが日本一寒いのは去年行った陸別町じゃなかったっけ?

・・・と、よく見たらこちらは「村」だった。ずる賢いな。ただ、マイナス35℃なんて想像もつかんよ。今は180度違って気が狂うぐらい暑いけど、それでもマイナス35℃よりは全然マシ。
北海道の道の駅の地図。北海道も4回もツーリングしているので訪問した道の駅も結構あるが、それほど印象に残っている所は少ない。道北の道の駅が印象に強いかな。
北海道の高速道路。こうやってみると無料の自動車道は結構利用しているな。この広大な土地に高速道路がどれだけ重要性があるかはわからないが、北海道に来るたびに思うのは人口希薄地帯なのに道がよく整備されているということだ。だからツーリングに来て走りそのものを楽しめるし、ライダーの憧れの聖地でもあるんだろうね。

観光地の質や数は九州もまったく引けを取らないと思うが、走って楽しむという点では北海道には到底及ばない。
ウイスキーの広告かと思ったらメープルシロップだった。ボクは甘い物を食べたいときにホットケーキをたまに作るのでその際にメープルシロップを使うが、メープルシロップはカナダ産が世界シェアの9割以上で残りはアメリカ産と思っていたので国産の印象はまったくなかった。しかし、国産の場合は価格的にカナダ産とは比較にならないぐらい高いのではないだろうか。

(調べてみたらカナダ産より10倍ぐらい高い。贈答品でしか使い道がないね)
クーラーの効いた中で休憩が出来たのでそろそろ出発しよう。この椅子、なかなかセンスがいいね。最近、ソファを購入したのだが購入前に家具全般について相当調べたのでこういった特徴的な椅子を見るとついつい見入ってしまう癖が・・・(笑)
■ 札幌へ
さて、札幌へ向かおう。占冠から札幌までは120キロ。遠いなあ。
道道から国道274号で札幌方面へ。
途中、長いトンネルを2つ越えて見えたカントリーマークは「むかわ町」。むかわ町って太平洋側の町じゃなかったっけ?
国道274号は快走路で周辺にクルマがまったくいないからペースが上がる。とはいえ、札幌まではまだ遠い。
陽が傾いてきたせいか、暑さはかなりマシになってきたよ。西に向いて走っているので逆光で若干走り難いが。
夕張市街地まで来た。道の駅「夕張メロード」の案内が見えるが通過する。8年前に寄ったが、スーパーとの併設でガッカリした記憶がある。
市街地を抜けると休憩できそうな場所があったので少し休憩しよう。暑さはほとんどなくなってきたが、16時半になってかなり陽が傾いてきた。札幌市までまだ70キロ。
建物の入口。このセンスが凄いというか、小さい子供だと怖くて泣き出すのではないだろうか。熊は怖くて危険という印象を植え付けるのであればいいと思うが。
中に入るが人気もなくかなり寂しい感じ。夕張自体の先入観もそういう風に見えるのかも知れんね。

日本の地方の縮図がこの町に凝縮されていると思う。せめて日本の人口が増加していれば未来は見えるんだけど、若者の貧困、減少に加えて高齢者増、優遇を見ていると日本にまったく未来は見えず、才のある者は海外に脱出するのは当然だと思う。
夕張市から由仁町を越えて安平町へ。由仁町に入って国道274号を進む場合は途中で右折する必要があったが、何も考えず真っ直ぐ進んで安平町に入ってしまい、若干遠回りになってしまった。あれば普通わからないと思う(笑)
道道462号から再び国道234号へ。岩見沢の文字が出てきたが、岩見沢ってどこだっけ?(札幌市周辺ということは知っているが、場所はイマイチわからない)
国道234号から再度国道274号に入って長沼町へ。周りのクルマが増えて走るペースが落ちてきた。札幌市に近くなっているからか。
段々クルマが増えてきて周囲にマンションが増えてきた。ここはどの辺り?よくわからないがナビに誘導されるまま進んでいこう。
札幌市街地に入ってストップアンドゴーの繰り返しでなかなか進まない。1時間前まで走っていた場所とは比較にならないぐらい人口過密地帯。
札幌駅前までやってきたが、人とクルマが多い。さすが日本でも屈指の政令指定都市。今まで見てきた北海道の印象がなくなるよ(笑)
そしてこんな大都会になぜ来たかといえば、今日の宿泊先が「東横イン札幌駅北口」だから。バイクは正面エントランス前に停車。(事前に停車できるか確認済) いやー、今日は暑かった。そして今日もよく走った!
南富良野町から札幌市まで。富良野から夕張までは国道237号や国道274号で快走できるが、夕張から先は札幌市に近づくにつれて流れが悪くなって渋滞に巻き込まれた。ツーリングだと札幌市周辺は基本パスするほうがいいと思う。
早速チェックインして部屋に入る。チェックインの際、なぜか前日の宿泊先と明日の宿泊先の記載の欄があったので、「北見」、「函館」と記載しておいた。

さて、せっかくなので外に出てちょっと歩いてみよう。
札幌駅前の高層ビルだ。

ボクは札幌市には縁がなく、過去の北海道ツーリングでは札幌市の郊外のアパホテルに泊まっただけで、他はすべて市内を通過するだけ。ツーリングに来て札幌市に入る必要は基本ないからね。(人口過密地帯はパス)

過去の北海道出張も新千歳から室蘭への往復だったので本当に縁はない。
札幌市のガイドマップ。札幌の道路が碁盤の目状になっているから住所が非常にわかりやすいのは有名。住所の詳細が北4西4などで表記できるらしい。

明治時代に開拓された歴史の浅い街で当時は1から街づくりができたという利点を見事に生かしていると思う。旭川市や帯広市も同様だよね。

福岡市なんて道路がわかりづらいのが多くて博多駅周辺は特に最悪。小倉駅はまだマシだが、福岡県内の道路レベルは相対的に低い。
そして札幌市時計台まで歩いて来た。今回、わざわざ札幌駅前に泊まったのはここに来たかったから。札幌といえば時計台が有名で日本三大がっかり名所と言われたりするが、実際に見てみると結構立派で、同じがっかり名所の長崎市の「オランダ坂」や高知市の「はりまや橋」より断然立派だと思う。ビル群の中にひっそりあるのがまたいいよ。
時計台の帰り道にどこか食べに行こうと思ったが、周りは居酒屋ばかりで目ぼしいところが見つからずに結局コンビニで。今日はデザートばかりで食事には恵まれなかった。
そしていつものように天気予報を見ていると、なんと台風が発生しているではないか!しかも台風6号は沖縄周辺にいるようだが大丈夫か!?

そのあとの動向を注視していたが、進路予想は西に進んで最後は消滅するとのことだったので少し安心しだが、この予想が変わったときはツーリングに影響する可能性が高いので毎日チェックしておかないと・・・。
ただ、北海道自体の天気は今週は相変わらず晴れで変わらず。層雲峡のセブンイレブンで聞いた話は杞憂かな。
コロナ感染者も増加しており、北海道も政府にまん延防止措置の申請をしているらしい。今回の北海道ツーリングは去年同様にタイミングが良かったかも知れない。(来月だとアウトかもね)

ただ、この状況でもオリンピックをする姿勢がまったく理解できないよ。国民の命を最優先に考えるべき国家がこれだからね。外国に意図されているのか日本国家そのものの考えかは知らないが、どちらにしても悲惨な国としか言いようがない。テレビ局が流す政治ニュースも国民にとって有意義な情報は一切ないと考えていいだろう。
ニュースが終わった後はサラメシが。母が好きでよく観てた番組だったよ。孤独のグルメといい、こういったニッチな企画が面白いのよね。個性のない道の駅は是非とも見習って欲しいよ。
実際の走行ルート

北海道3日目は北見から札幌まで。今日は色んな所に数多く行けたのでとても楽しかったが、一昨日以上に暑かった。北海道の真夏の内陸は暑さが強烈でツーリングルートとしては避けた方がいいかも知れない。明日は神威岬に行って、そのあとは道南を適当に周って函館に行きたいと思う。

今日の走行距離:479km

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