SV650で本州3分の2周ツーリングに行ってきました(北九州~山口~浜田~大山~鳥取)

<SV650で行く長距離ツーリング21>

本日のルート


門司港~小郡までは高速道路を利用しています

4/27(土)

■ 北九州出発まで
朝4時前に起きてウェザーニュースで天気を確認すると、今日の山陰の天気は曇り一時晴れ。真っ暗な外を見ても雨が降っている様子はなく、昨日と変わらず一安心。ただ、ゴールデンウィークの中頃に2~3日天気が崩れる予想は変わらず。

相棒のミスターエスとはボクの家6時に待ち合わせしていて、まだ時間があるので荷物を最終チェックしてルートを再考する。この荷物をチェックしているドキドキ感がツーリングの楽しさの一つ。
5時半になって明るくなってきたので、相棒が来るまでにバイクに荷物をセッティングする。GIVIのサイドケースに荷物を入れた状態でバイクにサイドケースをがっちゃんこ。

本当はアルミタイプのサイドケースにしたかったが、SV650はプラスチックタイプのV35とV37しか対応しておらず、仕方なくV37にした経緯がある。でもこれで十分。片方の容量は名前のとおりで37リットル。

あとは着替えやキャンプ用品を入れているTANAXのシートバックも念入りにセッティング。Ninjaのときはシートバックだけだったので、シートバックは腰が抜けるほど重かったけど、今回は軽量。ただ、コットは横長くてシートバックに入らなかったのでシートバックの上へ設置した。
SV650のメーター周りはすべてデジタル。タコメーターもデジタルで若干違和感はあるが、ほとんど気にならなくなってきた。SV650はギアポジションがあるのがすごく便利。(これは今のバイクだと標準なんだろうか?Ninjaにはなかったので6速からギアを上げようとしたこと数知れず・・・) 平均燃費もリアルタイムで更新されるし、センサーでタンク容量を確認しているのだろうか?ABSも標準装備。うーん、凄い。

ツーリングの開始前にトリップメーター2をクリアしておく。2月にSV650を納車してからの走行距離は1792キロ。3ヶ月弱にしてはそこそこ走っているが、今回のツーリングで間違いなくその距離は超えるはず。

ナビをセットして行先を決めていると相棒ミスターエスがやってきたので、インカムのペアリングをしてすぐに出発する。

■ 関門橋から山口へ
北九州(戸畑)から門司港までのんびりと下道で走り、門司港から高速道路に入る。関門橋を渡る頃には天気が良くなってきた。ただ、気温が思ったより低く、ネックウォーマーを忘れた相棒は少し辛そう。
そのまま快走して美東SAへ。いつの間にか空は雲が優勢になっていて、気温もグッと下がってきた。もうすぐ5月とはいえ、太陽が出ていないと寒い。特にこの辺りは思いっきり山の中なので尚更。美東SAには福岡ナンバーのBMWバイクが1台停まっていた。
小郡ICで高速道路を降りて国道9号をひたすら北上する。九州から関西圏に行く場合は、高速道路だと山陽道より中国道、下道だと国道2号より国道9号が定跡。両方とも50キロぐらい遠回りになるが、広島、福山、岡山、姫路などの都市圏に入ると渋滞も酷いので、人口が少ない地方を走るほうが全然早いし疲れない。でも冬は中国道、国道9号ともに積雪の心配があるので御注意を。

山口市街地を抜けて快走路になってきたが、山に入れば入るほど天気が怪しくなってきて、かなり心配。
そのまま北上して、島根県の県境にある道の駅「願成就温泉」で一旦休憩することに。思った以上に寒くて、相棒の身体は震えっぱなし。

ここら辺は旧阿東町で、大学時代の友達の故郷。山口の中でも特段寒いと昔から聞いていたが、今日は本当に寒い。旧阿東町はリンゴが名産なぐらいだから本当に寒冷地。徳佐リンゴだったかな、確か。
朝早いせいか、ほとんど人はおらず、道の駅にある温泉施設はまだ開店前。寒いのでここで開店を待って温泉にゆっくり浸りたい気分だが、今日は鳥取市まで行きたいので温泉はパス。

何か温まるものがないか探していたところ、足湯が併設されており、既に温泉が流れていたので速攻で利用することに。湯は相当熱いが、身体が冷えていただけに効き目抜群!しかもここはタオルまで無料で用意してくれており、とても嬉しいサービス。

願成就温泉、いいね!

■ 日本海を淡々と・・・
島根県に入り、津和野を超えて淡々と北上する。去年、逆のルートを走ったのでこのあたりの記憶は新しい。山陰は無料の自動車道路バイパスが所々で用意されているので、山陰は快走できる。

ただ、高速道路と同じ規格の自動車バイパスがなくても、国道9号の整備で十分な気がするが、地元からしたら道路はあればあるほうがいいだろう。

松江まで163キロ。まだまだ先は長い。
島根県は横長いからね。
浜田に入り、道の駅「ゆうひパーク浜田」で休憩することに。

向こうに見えるのが浜田マリン大橋。去年、北九州への帰り道の際に見えたのが印象的だったので、とてもよく覚えている。それぐらい、よく目立つ橋だ。

お腹が空いたので食事処を見てみるが、結構な観光地値段。しらす丼が1500円は高いなあ。エビフライも1600円、かつ丼も海鮮丼も明らかに他より500円は高い印象。写真を見てもとても期待できないのでパス。

ということで初日最初の食事は1階にあるモスバーガーで(笑)

まあ、下手な食事処よりは全然マシでしょ。
モスバーガーは大好きなので苦にならないが、日本海側ということでせめてもの希望を込めてフィッシュバーガーにしてみた。(どうせ、海外の安い白身魚なのはわかっているんですけどね・・・)

浜田は赤てんという名物があるので、赤てんバーガーがあればそちらを頼んだが。(赤てん、美味しいんですよね。親戚に浜田出身の方がいて、その方が作った赤てんがとても美味しかった)

■ 日本海をさらに淡々と・・・
日本海側をさらに東に向かって大田市へ。

益田から浜田、浜田から大田へ。益田、浜田、大田は石見三田と呼ばれているらしいが、地理関係に疎い人は位置情報まではわからないだろう。苗字にも多いよね、益田さん、浜田さん、大田さん。

市街地になっては自動車専用道路を走って、田舎道を走っては市街地が出てきて・・・、の繰り返し。あまり変化がないので淡々と走る。
そのうちに道の駅「キララ多伎」に到着。ここは風車が回っていて、海も綺麗で天気の良い日だとロケーションは最高。バイクとすれ違うことも多くなってきた。
海鮮丼の看板が!さっきの道の駅よりネタが倍以上あって値段も安い。しかも、店は空いていてチャンス。前に来た時は混雑していて店に入れなかった。相棒と相談してモスバーガーは朝食にして、こちらに入ることにする。
日本海を走っているんだからやっぱり海のものを食べないとね。海を見ながら食べる海鮮丼は美味しくて大満足です。

■ 大山(だいせん)へ行ってみるが・・・
出雲から松江を越えて米子へ。

この間は結構渋滞するので高速道路でショートカット。(ここも無料にすればいいのに)

鳥取といえば大山で、米子から大山は近い。相棒と話をして、せっかくだから大山に行ってみようということに。大山にはアウトドア用品でお馴染みのモンベルストアがあることを話すとネックウォーマーが欲しいので、ついでにモンベルストアにも寄りたいとのこと。

そういや昔、大山に行ったときに都心にしかないと思っていたモンベルストアが山の中にあって、とても驚いた記憶がある。山登りする人にとっては好都合だし、店にとっても好都合。でも冬は売れるんですかね?
大山に向かって走るが、空は相変わらず雲が優勢な状態。天気が良ければ桝水高原や蒜山(ひるぜん)に抜ける道が楽しくて絶好のツーリングルートではあるのだが。

しかし、登ってくれば来るほどさっきより寒くなってきた。
モンベルストア大山へ。

ネックウォーマーを探してみたが見当たらなかったので店員に確認すると、今シーズンは3月いっぱいで終了とのこと。

しかし、かなり寒くて、すぐにでも下山したい気分。天気もどんどん悪くなってきたし、蒜山に向かうのは止めにして、市街地へ降りる。

■ 鳥取へ
鳥取市内に近づくにつれて、とうとう雨が降り出してきた。結構な本降りだが、合羽を羽織る余裕はないので一気に突っ走る。今日は予定どおり鳥取市に滞在することに。時間は既に18時前。

途中、じゃらんでホテルの空きを確認したところ、鳥取市内でルートインが2室空いていたので、宿泊するか相当迷ったが、晴れ間が見えてきたのと明日の天気は問題なさそうなので、相棒と相談して今日は鳥取砂丘でキャンプすることに。あそこのキャンプ場は利用料が無料という素晴らしさ。

ホテル代7000円をケチったのと想い出としてはキャンプのほうがいい。
鳥取砂丘のキャンプ場は「柳茶屋キャンプ場」

去年のここを利用したので使い勝手はわかっているが、今年も混雑ぶりは変わらず。去年はまったく場所がなくて、草むらの中にテントを無理やり張った。
鳥取砂丘の観光は明日にするとして、陽が暮れる前に早めに場所を確保してテントを張らないと暗くなるとテントを張るのが辛くなる。

去年よりは若干空きスペースがあったので、場所の確保は何とかなった。

相棒は初めてのキャンプツーリング。彼は手先が器用なので初めてとは思えないぐらい、難なくテントを組み立てる。
逆に何度かテントを張っているボクのほうが不格好(笑) 手先は昔から本当に不器用なのですよ。性格も大雑把だし。こういった物を組み立てる行為は本当に苦手。

逆に考えることは好きなので、今の職業(SE)が適性ではあるといえる。テントなんて虫が入ってこなくて、崩れなくて寝られればそれで充分。
テントも無事に組み上がって、最寄りのコンビニに寄ったあと近くの銭湯「みさき屋 ともの湯」まで徒歩へ。キャンプ場からここまで2キロもあって歩いて来たのでもうヘトヘト。(なぜ、歩いてきたかって?バイクを一度しまうとまた出すのは面倒だから) 適当に調べて歩いてきたからこんなに遠いとは思わなかった。これならバイクを出したほうが良かった。

この銭湯、なんというか昭和の雰囲気抜群で一体いつからあるんだろうか。値段も昭和らしく380円という安さ。今時、380円の銭湯ってあるかね?でも銭湯自体はサイコーでした。
風呂に入ってまた2キロ、てくてくと歩いてキャンプ場に戻る。遠いなあ。しかも砂丘周辺は真っ暗な夜道で男2人で歩いていると完全に犯罪者の模様(笑)

テントに入ってコンビニで買ったおにぎりを食べながら、ラジオを聞いて今日の出来事を記録しているときが至福のとき。人生長いようで短くて、こういった非日常的なことを普段する時間はなかなか取れないからね。
電子機器も忘れずに充電しておく。昔は携帯バッテリーなんてなかったからね。便利な世の中になったものだ。充電の優先度はデジカメ、スマートフォン、インカムの順。

初日はよく走った。明日も天気は持ちこたえそうなので一安心だが、どこまで行けるかな。千里浜なぎさドライブウェイを走ったあとに金沢に宿泊することを目標にしたい。

今日の走行距離:483km


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