SV650で本州3分の2周ツーリングに行ってきました(鳥取~豊岡~舞鶴~福井~金沢)

<SV650で行く長距離ツーリング21>

本日のルート




4/28(日)

■ 鳥取砂丘まで
朝5時に目が覚める。

開けたキャンプ場だったが夜も比較的静かで無料なのに皆のマナーが良くてラッキーだった。天気を見ると雲はあまりなさそう。
早速、テントを片付ける。キャンプツーリングは便利なんだけど、この片付けが面倒くさい。本当のキャンパーは組み立てや片付けまで楽しむんだろうけど、ボクのキャンプは宿泊費を節約するのと、いざとなったらどこにでも泊まれるというのが目的だからね。ボタン一つでテントが自動的に設置されて、片付くテントが出たら買い替えたい。

バイク置き場も満杯になっていた。富山、習志野、神戸、etc。我々以外の北九州もいた。
片付けが終わって、朝6時15分に出発。

柳茶屋キャンプ場からすぐ近くの鳥取砂丘の駐車場に向かう。朝起きて見た空は雲があまりなかったが、今は空全体にうっすらと雲が掛かっていて、青い空が見えない。
朝早いのに鳥取砂丘には既に大勢の人が歩いている。しかし、雲が厚くて青い空が見えないなあ。

相棒ミスターエスは馬の背に登っていったがボクはパス。朝から疲れそうでこの先のツーリングに影響が出そうなので。青い空なら疲れても登るんだけどね。
駐車場も既に6割方埋まっていて、さすがゴールデンウィーク。将来、バイクに乗れなくなったらキャンピングカーで日本中走ると楽しそう。クルマなら寝床を気にしなくていいし雨が降ってもやり過ごせるし冷暖房完備だし。維持費は相当かかりそうだが、リッターバイクも似たようなもの。最近は維持費節約のための軽自動車のキャンピングカーもあるらしい。

ただ、今は二輪を運転する楽しさという点がすべてに優るので、キャンピングカーはまだまだ先の話になりそうだ。
鳥取砂丘で記念写真を1枚。相棒ミスターエスは馬の背を登って相当ヘトヘトになってました。

■ 鳥取から国道9号で内陸へ
鳥取砂丘から国道9号をひたすら東へ向かう。

内陸に入っていき、空はさらに雲が厚くなって太陽がまったく出てこないので凄く寒くなってきた。例年のゴールデンウィークでここまで寒いのは記憶にない。2週間前の呼子(佐賀県)ツーリングは朝でも暖かかった。

道路脇に設置されている温度計を見ると7時過ぎにも関わらず気温は3℃。そら、寒いはず。完全に真冬並み。あまりに寒いので途中、香美町のコンビニで暖を取ることにする。

昔、寒くて死にそうになった北海道ツーリングを思い出した。
コンビニで購入したのは使い捨てカイロとホットコーヒー。

使い捨てカイロで身体の外から暖を取り、ホットコーヒーで身体の中から暖を取る。昔はコンビニに出来立てのコーヒーなんてなかったので、本当に便利な世の中になった。こういうときにコンビニの有難みが身に染みる。

こんなに寒いのにバイクで走っている人はマゾと一緒。自ら身体を冷やして、限界まで来たら暖を取って喜びに浸る(笑)
香美町から東に進むと、福知山の看板が多くなってきた。

福知山も去年、天橋立に行くときに通ったので記憶には新しい。このあたりの中心都市が福知山であることがよくわかる。内陸にある福知山は昔から交通の要所だからね。
ほどなくして、道の駅「ようか但馬蔵」に到着。

垂れ幕に近畿エリアで住みたい田舎ランキング1位らしいが、どうもこの手の内容はあまり信用ならない。

大体、どの世代を対象にしたものなのか、どこまでの田舎の条件でそうなるのかの明確な定義がないから、印象操作をしようと思えばいくらでもできそうな気もする。

マスコミも同様でボクはテレビを一切見ないから、ランキングとかには疎い。
この辺りは出石(いずし)そばが有名。

桃鉄でも出ていたのでよく知っているが、わんこそばみたいに小皿に置いて食べるスタイルらしい。

道の駅は新しいようで全体的に綺麗。

■ 舞鶴へ
養父(やぶ)市から朝来(あさご)市、福知山市を越える。

読み方が難しい地名が多い。昔からの地名なのか、最近合併して出来た地名なのかは不明。

国道175号に入ると、天橋立までの○○キロの看板がやたらと多くなってきた。昨年同様、今年のゴールデンウィークも天橋立は相当混雑するだろう。昨年見たので当然パス。(相棒は行ったことないらしいけど)

山を降りてきて陽が少しづつ当たってきたので、今度は段々と暑くなってきた。途中、インナーウェアを外しておく。この時期は気温の変化が激しいので服装に気を遣う。
舞鶴に近づくにつれて、ライダーも相当増えてきた。

荷物を大量に積んでいるバイクも多くて、我々と同じようにロングツーリングに出ているライダーも多い。ピースサインも増えてきた。バイク特有の一目で遠出しているとわかるスタイルが風情でいい。
舞鶴に入り、道の駅「舞鶴港とれとれセンター」へ。

舞鶴といえば北海道行きのフェリーがあるので、知名度は高い。最後に北海道ツーリングに行ったのは2013年なので舞鶴に来るのはそれ以来。相棒と最初の北海道ツーリングに行ったのは2011年のゴールデンウィーク。あの頃はまだ若かった。
道の駅に入ると中は広い。名前のとおり、海の幸を豊富に扱っていて見どころは多そう。でも価格は地元向けではなくて観光地価格といったところ。道の駅も地域密着化と観光地化が分かれていて、いずれも一長一短といったところか。
お腹が空いたので併設されている食事処で。もちろん海鮮系一択。この辺りの名物はカニだろうから、かに丼にしてみる。
出てきたカニ丼は値段相応といったところ。量は若干少なくて、少し寂しかった。味はそれなりに美味しかったけどね。

■ 海軍記念館へ
道の駅を離れて走り出して、すぐ先の道沿いに大勢の人が歩いていたので何かのイベントをやっていると思い、立ち寄ってみることに。なぜか駐車場はバイクがいっぱいでバイクのイベントでもあるのだろうか。歩いている人はライダーではなく家族連ればかりだったけど。
バイクを置いて皆に付いていくように奥に進んでいくと、イージス艦「あたご」の見学会をしているらしい。皆これが目当てか。当然ボクも付いていく。

見学手続きをして中に入ると「あたご」が目の前に。
さすが軍艦。舞鶴といえば海軍基地。西日本だと呉や佐世保が海軍の拠点。軍事マニアでないボクでも「あたご」ぐらいは聞いたことがある。個人的には軍艦より客船のほうが興味があるが、せっかくの機会なので中に入ってみましょう。
中は意外と狭くて、いかにも基地といった感じ。この手の一品物は砲弾1つにしてもどれぐらいの価値があるのか想像がつかない。この「あたご」の建造費は1400憶円以上するらしい。日本の平和のために役に立つことを祈っています。
そのあと、バイクに戻る最中にバイクの博物館を見つける。ライダーが大勢集まっていた要因はこれらしい。ただ、ボクはあまりこういった博物館には惹かれないので、そのまま素通り。

最新技術を展示するモーターサイクルショーだったら喜んでみるのだが。3月に大阪で開催していたモーターサイクルショーに行きたかったけど、都合で行けなかったので来年は行ってみたい。
駐車場ではモトクロスのイベントもやっていた。

オフロードにも乗っていたいと思っているが、何らかのきっかけがないと乗ることはなさそう。オフロードはオンロードと明らかにジャンルが異なるので、好き嫌いははっきり分かれるそうだ。

バイクで高いところに上ったり、空中を回転したりとアクロバティックな点も思い浮かぶが、ボクがオフロードに興味があるのは未舗装の道路を走るのが楽しそうだから。砂利道の林道を走るのは相当楽しいと会社の元オフロードユーザーの先輩から聞いたことがある。

■ 三方五湖から福井へ
舞鶴から北上して小浜西ICから高速道路で福井を目指す。
三方五湖PAにて。

三方五湖(みかたごこ)はレインボーラインという道路が有名だが、まだ走ったことはない。今回走ってみたかったが、時間が押しているのでパス。
展望台から見る湖もそこまで開けているわけでもなく、惹かれる要素はない。このパーキングは新しくて2014年7月に開通したらしい。そういえば、前は敦賀から舞鶴は高速道路がなかったと記憶する。ボクの過去のツーリングの記録にも同じことが書いていた。
敦賀ICで高速道路を降りて、しおかぜラインと呼ばれる国道305号を走る。さっきより雲が増えて青い空が見えなくなってきた。天気予報のとおり、パっとしない空が続く。
海が続いたと思ったら、漁村に入り、また海へ出るといった感じで、適度に感じのいいように景色は変わるので意外に飽きは来ずに走ることができる。しおかぜラインも過去、走ったことがある。そのときは東尋坊にいった記憶あり。

そのうちに道の駅「越前」に到着。
越前と名乗るからにはカニでしょ。途中、カニの看板がいっぱいあったので、カニを食べれるところがないか探してみたが、既に営業は終了とのこと。かに焼き飯というのは初めて聞いた。

カニそのものも売っていたが、ロングツーリングでカニを買っていくわけにもいかないし。途中の道沿いにたくさん食事処があったのでもう少しサーチしておけばよかった。
そのうちにガソリンが心もとなくなってきたので早めの給油を心掛ける。市街地の幹線道路だと結構気にせずに走るが、辺鄙(へんぴ)な場所を走っているときは早めに給油しておかないと気が気でない。普段は小規模ガソリンスタンドは利用しない。

SV650はリッター30キロ弱でタンク容量が14リットル、300キロを目安に給油することにしている。相棒のVTRはボクより少し燃費がいいぐらいでタンク容量は12リットルだから給油間隔が同じで非常に助かる。
ガソリンスタンドのすぐ先の呼鳥門へ。

時間は既に15時半だが、舞鶴で食べたカニ丼が物足りなかったので、相棒と相談してここの食事処で再度、カニ丼に挑戦することに。
カニ丼にしようと思ったが、メニューを見ると海幸定食が美味しそうだったのでそちらに変更する。
海幸定食。見た目はいいが、ちょっと刺身の癖が強くて、ボクの口には合わなかった。エビも相当癖が強かった。またしても失敗・・・。
相棒ミスターエスが頼んだカニ丼は美味しかったらしいので、素直にこっちにすれば良かったと反省。食事が終わると既に16時。日没まであと2時間ちょっとしかないことを考えると今日中に千里浜なぎさドライブウェイを走るのは無理そうだ。ということで、今日は金沢止まりで決定。

■ ひたすら北上して金沢へ・・・
呼鳥門を出て福井市に入った先に海に向かって仮設のコの字の道路が!崖崩れで道路が封鎖されたのだろう。しかし、仮設とはいえ、結構海の上を通っていて、仮設といえどもこれを作るのに相当な時間と費用を要したのでは?
福井から三国に入り、道の駅「みくに」へ

スマホで金沢市内のビジネスホテルを探してみるが、空きは1件もヒットせず。既に17時で、このまま金沢に入ると陽が暮れそうなので、金沢でキャンプするのは厳しそう。近場にもキャンプ場はありそうだが、相棒と話合った結果、今日は金沢市内の24時間温泉を利用することにした。

方針が決まって、金沢にはいつ入ってもよくなったので、さっきから気になっていたソフトクリームを頼んでみた。(今日の食事は失敗続きなので)
周りの人が頼んでいて気になっていた小豆入りのソフトクリーム。甘いうえにさらに甘くて、甘党にはたまらない美味しさ。三国町高橋牧場というところからミルクを仕入れているらしいが、味も良かった。
三国から小松へ。段々と陽が落ちてきた。

小松に入ると国道8号の左手に大きなドームが見えてきた。こまつドームというらしい。
さらに走り続けていると左横にずっと高架橋が続いており、何の高架橋か気になっていたが、あれは新幹線の高架橋ではないだろうか。北陸新幹線が開通したことで金沢のメリットは大きいと思う。でも、新幹線って運賃が高いのでプライベートでは極力使わないようにしている。
何とか金沢の手前まで来た。温泉施設に入るにはまだ早いし、一旦、コンビニで休憩しながら相棒と夕飯の相談をする。しかし陽が落ちてくると途端に冷える。今年のゴールデンウィークは寒いよ。
夕飯検討会議の結果、焼肉で一致。昨日からずっと海のものを食べてきたので、今日は肉ということで。血の滴る肉が食いたい!

近場の焼肉屋を調べて「焼肉屋さかい」というところへ。九州では聞かないけどここはチェーン店らしい。(ただ、相棒の地元、島原市にはあるらしい)
昼食を2回も食べたうえ、さっきソフトクリームまで食べたけど、普通にコース料理にしてしまった。食い意地という病気のせい。
普段、相棒とは月1ペースで焼肉を食べるのだが、わざわざ金沢まで来て食べる焼肉は格別。本当にここ美味しい。北九州に店舗を作ってくれないだろうか。北九州の焼肉チェーンはウエストか牛角だけど、焼肉屋さかいも十分牙城を崩せると思う。値段も安価で大満足。今日一番満足した食事だった(笑)
食事のあとは金沢市内に入り24時間温泉施設「金沢ゆめのゆ」へ20時半に到着。ここは宿泊所もあるようだけど、今日は予約で満杯。今日はここで風呂に入りながら、明け方まで仮眠しながら時間を潰そう。

しかし、この後、あまりの混雑振りに仮眠スペースすらまったく取れない状態に・・・。写真を撮っておけばよかったよ。ボクは風呂に入った後に雑談室の隅っこで無理やり寝たが、相棒は人目が気になり、椅子に座ったまま時間を潰したらしい。まだまだ青いな。

今日もよく走ったよ。気温の変化が激しいので服装に気を付けておかないと体調を崩しそう。明日は朝一から千里浜なぎさドライブウェイを走って、そのまま気の向くままに走りたい。目標は新潟あたりかな。


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