SV650で北海道ツーリングに行ってきました(フェリー往路編 舞鶴~(新日本海フェリー)~小樽)

<SV650で行く長距離ツーリング29>

予定ルート




7/17(土)

■ 昼前まで

4:50に目が覚めて部屋から外を見ると快晴。

昨日は疲労が溜まり過ぎていたせいか、思いのほか寝つきが悪くて、まだあまり寝れていない。
船は能登半島あたりにいるようだ。北海道までまだ遠い。
何となく目が覚めたので早朝の船内を探索する。エントランスはまだ消灯されていて薄暗い。
オープンデッキに続く途中のプロムナード(廊下)もまだ閑散としている。朝日が眩しくて気持ちいい時間帯。
オープンデッキに出ると空気が澄んでいて気持ちいい。去年も乗船しているので目新しさはないが、この心地良さは何度経験してもいい。
グリルのメニューが掲示されている。あまり気にせずに申し込みしたので中身を再確認。今年は鰯はなさそうで一安心。去年は前日までに申し込みしないとダメだったが、今は当日でも申し込みできるらしい。
船内を見渡すと今年はコロナ対策の掲示はなく、目新しい掲示はキャンペーンの掲示ぐらい。1500円ごとに1つプレゼントとは結構大盤振る舞いな気がする。
そして船内で見つけた「ウポポイ」の案内。去年からやたら宣伝されていたアイヌ民族の伝統を伝える施設らしいが、この政府主体の民族伝承という点に下衆の勘ぐりをしてしまう。アイヌを利用した利権の一種か、もしくは反日絡みか。

どうも、歳を取ると捻くれた方向に物事を捉えてしまう(笑)

温暖化問題や自然保護問題なども色々あるでしょ?だからボクは一方的に情報を発信する洗脳装置のテレビが嫌いだし、新聞もほとんど読まない。(稀に旅番組などで優秀なものもある。0.1%ぐらいの割合) 長いようで短い人生、そういったものをダラダラと見続けるのが人生で一番もったいない。歳はあっという間に食うから(笑)
部屋に戻って会社のノートパソコンとiPadを充電しておく。本当はiPad1つだけ持参したかったんだけど、平日に3日も休むとなるとどうしても会社のパソコンを持って来ざるを得ず。

ここら辺がサラリーマン根性丸出しというか、心配性というか、悲しい性。こういった遠出のツーリングのときぐらいは仕事を完全に忘れて全力で遊ぶ!というぐらいの器がないと出世なんかできないんだろうな(笑)

■ ランチタイム
12時半になったのでグリルへ。ボクを含めて4組いるらしいが、1人はボクだけらしく、残りの3組とは離れたテーブルを用意してくれていた。
メニューは次のとおり。

冷鉢:
 かすべの煮こごり
天ぷら:
 鱧、茄子、蓮根、茗荷、青唐、レモン
食事:
 ずわい蟹釜飯、香の物
椀汁:
 きのこ汁、大根おろし、万能ねぎ
甘味:
 オーセントホテル謹製、豆乳杏仁
 コーヒーまたは紅茶
 
冷鉢の「かすべの煮こごり」

かすべって何だ?魚の煮こごりで味は濃くもなく薄くもなく、シーチキンに近い感じ。iPadで調べてみると「エイ」のことを北海道では「かすべ」と呼ぶらしい。
 
天ぷらより先に食事の「ずわい蟹釜飯」

蟹の味が御飯全体に染みていてGOOD!味付け御飯は御飯だけ食べていても美味しいので嬉しくなる。
 
続いて天ぷら「鱧、茄子、蓮根、茗荷、青唐、レモン」

鱧(はも)の天ぷらを食べた記憶はないが実際に食べるとアナゴに近い感じ。茄子(なす)や蓮根(れんこん)はボクの大好物。茗荷(みょうが)はあまり食べる機会はないが、天ぷらにしてもやっぱりミョウガ味が強い(笑) 青唐は「ししとう」とは違うのか味は似たような感じ。天ぷらはボクが一番好きな食べ物で、天ざるや天丼、定食も含めて食べるのに迷ったら天ぷらにする。
 
椀汁の「きのこ汁」

きのこと味噌汁という組み合わせは最強の一つで、これを食べていると夏でも心が温まる。過去のツーリングでも長野県の栄村のきのこ汁や、北海道のきのこ王国のきのこ汁が印象に残っている。
 
最後の甘味は「オーセントホテル謹製の杏仁豆腐」

オーセントホテルとは小樽の新日本海フェリー系列のホテルらしい。杏仁豆腐といいつつ、プリンに近い味でプリンより甘味があっさりしている分、食べやすい。甘い物とコーヒーも最強の組み合わせの1つ。全体的に一品が出てくるのが遅かったが、ランチ自体は良かったよ。

■ 夕方まで
食事のあとは部屋に戻ってダラダラと。船内にはトートバッグとショルダーバッグだけしか持ち込んでいないので荷物の整理も楽。トートバッグは去年11月の阪九フェリーで購入したもの。
(嫌いなテレビだが)天気予報が観たくて仕方なくテレビを点けると北海道のウニ特集が。今年はウニを沢山食べてやるぞ!
朝が早かったので少し眠たくなって昼寝をして起きると16時過ぎ。船は既に奥尻島の手前まで来ている様子。今日は15分早着らしい。去年は30分早着だった。
天気予報を見るとこの1週間は見事に晴れ。未だに信じられないよ。過去、何度も天気には裏切られてきたからね。ただ、北海道も猛暑らしいのでそこは気を付けねば。
18時前になって夕陽が出てきた。舞鶴~小樽は丸1日掛かる航路だけど、朝、昼、夕方と色んな景色が見えるのでこの船は何度乗っても飽きない。こういうゆったりした時間を過ごす事は会社員のボクにとって貴重といえる。

平日が仕事でがんじがらめな分、休みの日はどこかに外出しないと気が済まない性格で、嫁さんや娘も同じ性格なので我が家の休日は常にどこかに出掛けていたりする。
なぜか秋田のポスター。そういや新日本海フェリーには敦賀
~新潟~秋田という航路があった。ただ、この航路は移動時間も長くて敦賀から秋田だとほぼ丸1日かかるので、その存在価値がわからず・・・。

敦賀からなら新潟や秋田であれば日本海側をひたすら走ったほうが効率的な気がするが感覚がおかしいのだろうか。福岡や山陰の都市から新潟や秋田であれば相当価値がある気はするが。
 
 
■ ディナータイム
18時になったのでまたグリルへ。ランチとディナーの間隔が若干短いのが少し気になる。(ランチはもう少し早い時間のほうがいいと思う) 席はさっきと同じでメンバーも同じようだ。
メニューは次のとおり。

アミューズ:夏野菜のピクルスとカッテージチーズ
       帆立スモーク添え
オードブル:ずわい蟹とアボカドのタルタルガトー仕立て
       イクラ添え ソース・ル・デュック
スープ:冷製コンソメロワイヤル小樽産雲丹の佃煮をのせて
魚料理:日本海産オヒョウとシャンピニョンデュクセルの
     パートフィロ包み ミニトマトのソース
肉料理:特製牛タンシチュー アリゴと夏野菜のヌイユ
     トマトのチップ添え
オーセントホテルメイドパン:バターロール・バケット
デザート:オーセントホテル謹製 パッションフルーツとホワイトチョコレートのムース カシスのソルベ
コーヒーまたは紅茶
 
最初はアミューズ「夏野菜のピクルスとカッテージチーズ帆立スモーク添え」

酸味が凄くて口の中いっぱいが酸っぱくなってしまう。夏バテ対策には酸っぱいのが一番いいらしいが、これはかなり酸っぱい。
 
オードブル「ずわい蟹とアボカドのタルタルガトー仕立て イクラ添え ソース・ル・デュック」

フォークとナイフでアボガドを崩して食べるが、思った以上にボロボロと崩れて食べにくい状態に(笑) ただ、いくらが苦手なボクもすんなりと食べることができて、タルタルちっくなソースにアボガドを付けると食べやすい。
 
スープ「冷製コンソメロワイヤル小樽産雲丹の佃煮をのせて」

文章チックなメニューだが、スープというより茶碗蒸しに近い食べ物で、あっさりしていて食べやすい。夏らしさを感じる一品。雲丹についてスタッフの方と話をすると、北海道で旬の雲丹はバフンウニとムラサキウニでオレンジ色が強いのがバフンウニらしく、そちらのほうが味が濃厚で高級とのこと。確かにバフンウニを調べると丼で大体5000円~はするが一度は食べてみたい。
 
魚料理「日本海産オヒョウとシャンピニョンデュクセルのパートフィロ包み ミニトマトのソース」

不思議なカタカナが並ぶ。オヒョウとは日本海北部に生息するカレイの仲間らしい。九州ではまず聞かない魚。味はパイに包まれていて若干確認しずらいが、確かに癖もなくてあっさりしている。シャンピニョンデュクセルって何だ?(笑) パートフィロとはトウモロコシと小麦粉で作った薄い生地のことらしい。
 
次の料理が出てくるまで小休止。陸が近くなって電波が入るようになったのでiPadで明日の天気を確認すると道北、道東は曇りがちらしい。

そう、実は今回のツーリングのルートは未だに迷っていて、当初は利尻島や礼文島に行く予定だったが、あちら方面は宿泊の選択肢がほとんどない上に、宿も質の割りに馬鹿みたいに高くて、そこまでして行く意味があるのか・・・と悩んでいたのだが、今回の天気を見て道北はパスすることにした。

九州から出てきて5日間しかない貴重な滞在時間をさらにフェリーで潰すのがもったいないのも一因。ツーリングに来たのだから北海道を走って走って楽しむほうがいいと判断。利尻島や礼文島はテント持参で長期に北海道に滞在するときでいい。
そんな決断をしていると、スタッフからちょうど今は神威(かむい)岬の前で夕陽が見えますよ、ということで一旦、外に出てオープンデッキへ。雲が厚くて夕陽が隠れているが、これはこれで不思議な光景。
左手に神威岬が見える。今回のツーリングでは神威岬に行く計画も経てているが、何日目にどういったルートで行くかはまだ決めていない。ソロツーリングなのでルートも適当だし、状況に応じて走る予定。(ソロだとそういった利点がある)
 
さて、続きに戻って肉料理「特製牛タンシチュー アリゴと夏野菜のヌイユ トマトのチップ添え」

牛タンのボリュームがいい。ガッツリと肉を食べている感がある。アリゴとはマッシュポテトの事らしい。ヌイユは麺の事らしい。カタカナのオンパレードでよくわからない(笑)
 
オーセントホテルメイドパン「バターロール・バケット」

バケットは堅くてちょっと苦手だが、バターロールは柔らかくて美味しい。牛タンシチューと併せて食べるとお腹がちょうどいい感じになる。
 
最後はデザート「オーセントホテル謹製 パッションフルーツとホワイトチョコレートのムース カシスのソルベ」

コーヒーを飲みながら甘い物でしめくくる。カシス系シャーベットの酸っぱさが大好きで、家族の誕生日ケーキでもカシス系のケーキを選ぶことも多い。全体的な量もちょうど良くて味も良いディナーだった。

■ 小樽に到着、ホテルまで。
ディナーを食べ終えて1時間もすると、船は小樽港の目の前に。さて、下船の準備をしよう。
エントランスは既に大勢の人が待機中。
そのうちに下船案内が始まり車両甲板へ。荷物が少ないので出発準備は容易。バイクでの旅は荷物が少なければ少ない方が圧倒的に楽。
下船が順々に始まって小樽の夜へ。去年に続いての北海道だ!
今日泊まるホテルは去年同様、小樽グリーンホテル。このホテルはバイクが停められるから重宝しているが、到着が遅れるとバイクを置く場所がなくなってしまうので、今年は下船後、すぐにホテルに向かう。(そのためにガソリンも舞鶴で満タンにしておいた) 港からホテルまで約3キロ。
到着後、係員に誘導されて特等席の駐車場へ。朝、5時前に出発することを伝えたからすぐに出発できる場所へ案内されたが、朝8時出発予定の人はボクの後に案内されていた。
バイクが続々と到着する。一目散にここに向かって良かったよ。さて、チェックインしよう。
去年は応部屋のドミトリープランだったが、今年は1人なので今回はシングルルームにした。応部屋は何かと不便だし、寝不足になるからね。とはいえ部屋はかなり古くてこれで5000円はちょっと高い。(バイクの駐車場代も400円に値上げされた)
そして今年もすぐ近くのセイコーマートへ。これを見ないと北海道に来た気になれない(笑)
セイコーマートで購入した豊富産のプリンと煮玉子。この煮玉子は去年ハマって今年も早速買ってしまった。うーん、北海道に再度来たことを実感できたよ。

今日は恒例のフェリー移動だったので移動は特になく、順調に小樽まで来ることが出来た。今回、道北方面はパスすることにしたので明日は室蘭や登別の道南方面に出て、そのまま東に向かって適当に進もうと思う。


今日の走行距離:4km

←前へ 先頭へ 次へ→